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厚い本楽しい

 本は厚ければよいというものではないが、自分的には厚い本を読むのは楽しくてたまらない。特に、物語を語る小説となると、やはりどーんと分厚い本でたっぷりと濃厚な世界観を語っていただくのが嬉しいのだ。

 実はついさっき、『白夜行(東野圭吾)』を読了した。文庫本で840ページほどなので結構厚い。しかしそれでいて文章が平易なので数日で読み終えることができた。文章が平易で物語が濃密。こんな理想的なことはないだろう。

 先日読んだ直木賞コンビもまあまあの厚さで読み応えがあった。『塞王の楯(今村 翔吾)』は550ページ。勢いのあるストーリー展開であっという間に読んでしまった。厚さを感じさせない内容だ。

 一方の『黒牢城(米澤穂信)』は440ページ。これぐらいになってくるともう厚いとは言わないかもしれない。時代小説に姿を借りた安楽椅子探偵モノでワクワクしながら一気読み必至だ。

 少し前に読んだ『屍鬼(小野不由美)』は単行本で上下巻。それぞれ540ページ、720ページ。しかも上下2段組という重量級の小説。人によっては長すぎるという意見もあるが、こういう腰を据えた長い長い物語は大好きだ。読んだ後の満足感は大きい。

 思えば、子供の頃読んだ『指輪物語(J・R・R・トールキン)』もかなりヘヴィだった。当時は『旅の仲間』『二つの塔』『王の帰還』それぞれ上下巻で、しかもものすごい小さい活字で印刷されていた記憶がある。今だと老眼で読めない。しかし、若さというのはすごいもので、これも2週間ぐらいで読み終えていた。最近のは『追補編』を入れて全10巻構成らしい。また読んでみたいなあ。

 今読んでいるのは、小説ではないのだが『利己的な遺伝子(
リチャード・ドーキンス)』。これは40周年記念版を買って、注釈とか色々含めると580ページぐらい。ちょっとずつ読み進めている。

 あと、未読でこれから読みたいのは『Another2001(綾辻行人)』。これは800ページもある。それから『鉄鼠の檻(京極夏彦)』も読んでない。

 などなど。とにかく厚い本には惹かれてしまう。冒頭に書いたように、厚いからいいということではないが、厚さは本の魅力の一つだと思っている次第。これからも次々と分厚い本を読んでいこうと思う。


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