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ゲーム企画コンテストのあれこれを見ていて思うこと

 CEDEC2020のPERACONという、ゲームの1枚企画を評価するコンテストがちょっと炎上しているそうだ。まあ、それ自体はあまり興味ないけど。

 どうやら、提出された作品に対する評価(の言葉)がひどすぎるというのが、その原因のようだ。読んでみると、なるほど言葉が悪くて確かにひどい。

 このコンテストがどんな感じで運営されているのか、その空気感も全然わからないので、それについていろいろ言う気もないし、個人的には本当にどうでもいいんだけど、かの遠藤雅伸も関わっているということで、ゲーム好きな人達の間でちょっと目立ってしまったという感じはある。

 遠藤雅伸がどういう人かもよく知らないけど、SNSなどの発言を見ていると、まあこういう感じのことを言いそうかなとは思っている。まったく個人的な感想で失礼ではあるけど、そういう印象は抱いてしまう。しかし、それは僕のゲームライフに関わりのないことだし、あまり問題ではない。

 正直、もう還暦も過ぎて、しかも第一線級のゲームを作っていたのは35年前という人であれば、言い方や考え方が古いのも仕方ないのかなと思っている。僕は、『ゼビウス』『ドルアーガの塔』も熱中して遊んだけど、それもだいぶ昔の話。世間のゲームファンは、名作を生み出したクリエイターに過剰に期待し過ぎだと思う。クリエイターもただの人間で、名作以降の作品については凡作ということもあり得る。そんなもんじゃないかな、というのが率直な感想だ。かつて名作を生み出した人がどんな人となりで、今何をしていても、どうでもいいことだ。

 ぶっちゃけて言うと、このコンテストは単なるお遊びか、CESAが新人育成の名のもとに始めてしまった、プロのクリエイターにとっては、今やお荷物な企画か、そんな程度のものなのだろうという印象が強い。見ていても、あまり新人を育てようという雰囲気は感じられない。あわせて、応募作品もどうなのか。真剣な人もいれば、まったくのネタの人もいそうだ。これも失礼かもしれないが、少なくとも自分にはそう見えた。

 いずれにしても、未熟な新人を罵倒して何かを獲得させようというやり方は、今の時代にはそぐわないだろう。今回、そこに反応した人が多い気がする。もしかしたら、評価した人たちはそういうことがわからなくなっちゃうような場にいるのかもしれない。それはある意味平和な生活だ。もっと世間の風当たりのようなものを感じる場にいれば、こういう風にはならなかったかもしれない。

 とは言え、大人なら他人にこういう言い方をすれば(あるいは、当人以外にも周りの人が読んだら)どう感じるかとか考えて発言するものだとは思うけど。少なくとも自分だったら人前に出る文章にこういう言葉を書くのはためらわれる。

 それだけの話。


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