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今年は美術館にもっと行きたい

 昨年末に美術館に行きたい話を書いた。

 ここで書いたとおり、東山魁夷の『唐招提寺御影堂障壁画展』を見ることができて実に満足できた。近所に東山魁夷館があるおかげで、昔から東山魁夷の作品を見る機会は度々あったのだが、この障壁画を見るのは初めてだった。東山魁夷らしい神秘的な青をふんだんに使い、雄大な自然が大きな襖に描かれている様は神秘的かつ壮大である。見る者に大自然の息吹がそこに存在するかのような厳粛な気持ちを抱かせる作品だ。

 さて、実に久しぶりの美術館であったが、振り返ってみると去年はこの東山魁夷館と、上田市サントミューゼで夏に開催されていたヒグチユウコ展を見に行っただけである。やはり今年はもっと美術館へ行く機会を持ちたいと思っている。

 しかし、また社会情勢が怪しくなり、美術館へ出かけることが難しくなりそうなことが心配される。これは仕方ないのだが、それでもこの危機を乗り越えて、また美術鑑賞ができる日々が戻ってくることを願ってやまない。

 もちろん可能であれば、それなりの準備をして美術館へ行く機会を作っていきたい。ときどき美しいものに触れることは、人間の心を豊かにし、ともかく忙しくなりがちな人生にも何かしら余裕が生まれるというものだ。今年はそういう時間を大切にしていきたい。


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