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ずっと駄文を書き散らかしてきた

 その昔、アスキーインターネットサービス(aix)と契約して自宅でインターネットを利用するようになった。1995年のことである。翌年にはASAHIネットに乗り換え、いわゆるホームページスペースを持って自分の好きな音楽を紹介するサイトを作ってみた。世界に向けて発信されてはいたが、おそらく誰も読んでいなかったんじゃないかと思う。

 そして、1997年にはジオシティーズのサービスを利用し、かなりの時間を割いてホームページを作っていた。自分のホームページにアップする画像を加工するために、フォトショップの使い方を覚えたのもこの時期だ。日記のコーナーも作って、愚にもつかない文章を書いたりもした。しかし、ご存知の通り、そのジオシティーズも今はない。

 その後、8年ぐらい利用したジオシティーズに限界を感じ(飽きたとも言う)、その頃最先端感を漂わせていた”はてなダイアリー”で、日記だけを書き続けるようになった。『ブログ』なんて言葉が台頭してくる前夜みたいな時期だった。途中、はてなダイアリーから”はてなブログ”への移行も含めて、2005年〜2019年の長きに渡ってなんらかの文章を書き散らかしてきた。この期間は実によく書いた。10年間ぐらいは毎日更新していたんじゃないかと思う。

 それなのに、なぜか2019年の今年に入ってからブログの更新が止まってしまった。他のSNSに移行したわけでもなく、日常生活に大きな変化が起きたというわけでもない。しかし、四半世紀に渡ってずっと続けてきたことをやめていると、何故か後ろめたい気がしてくるのである。自分が何もアウトプットしていない不安感というか、世の中に何も意見を表明していない無力感というか、自分でもそれが何であるかよく掴めていないのだが、とにかく謎の未達成感を持ちつつ日々を過ごすようになっていた。

 ゲームをプレイして感動した体験を人に伝えたい。新しく聴いたアルバムの素晴らしい輝きを同好の士に教えてやりたい。そんな気持ちが高まってくるのである。いや、違うな。自分の体の中に溜まった、もっとどんよりとしながらもグツグツとたぎるプリミティブな感情の蠢き。それをどこかで噴出させないと、居ても立っても居られない欲望が沸き起こっているのである。これはもう、自分の中にある生来のものなんかじゃないとさえ思えてくる。

 そんなわけで気分を一新、noteに移行して少し文章を書き続けることを再開してみたいと思うのだ。いつまで続くのか、自分でもまったくわからないが、お付き合いいただければ幸いである。

(こんな文章を最後まで読んでくれて本当にありがとう)


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