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本読む衆生

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読書に関する話題を集めました
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#書評

作家の値うち 令和の超ブックガイド / 小川榮太郎 (著)

 久々によい書評を読んだ。書評と言うよりは、作家も含めての文学論ですらあった。  今から…

keigo
2年前
6

天上の葦 上 ・下(角川文庫) | 太田 愛

※物語のテーマについて若干書かれています。ネタバレではないですがご注意ください。  現在…

keigo
4年前
10

ブルックリンの少女 (集英社文庫) | ギヨーム・ミュッソ, 吉田 恒雄

 長い長い自粛生活を皆さんいかがお過ごしだろうか。1日も早く外へ出て自由に羽を伸ばしたい…

keigo
4年前
8

羆嵐 (新潮文庫) | 吉村昭

※ストーリー序盤について若干触れます  突然だが、僕は熊小説が好きだ。熊小説と言っても、…

keigo
4年前
12

完璧な家 (ハーパーBOOKS) | B・A・パリス, 富永和子

※ネタバレなし、書籍紹介の説明文程度の記述あり  というわけで、イギリス人作家B.A.パリス…

keigo
4年前
9

孤舟 (集英社文庫) | 渡辺 淳一

 孤舟とは、ただ一隻だけ孤独に浮かんでいる船のことだ。この小説は、定年退職し、悠々自適の…

keigo
4年前
11

まほり | 高田 大介

※ネタバレなしです  『図書館の魔女』シリーズの高田大介による、民俗学ミステリ『まほり』。赤い円が無数に配されたシンプルながら魅惑的な装丁で、「これは何か来てるんじゃないの?」という予感がして手にとった1冊だ。  社会学を専攻する大学院生の主人公は、上州のとある村で、いたる所に貼られている二重丸、「蛇の目紋」と、それにまつわる都市伝説に興味を持つ。なるほど、表紙の不気味な円は、この蛇の目紋のことか。  土着的な因習をテーマにしたホラーやミステリには、どことなく惹きつけら

騒がしい楽園 | 中山 七里

※ネタバレはないですが、物語の展開について簡単に触れます  先日noteにも書いた、12ヶ月連…

keigo
4年前
5

セロトニン|ミシェル・ウエルベック ,  関口涼子 訳

※主人公の心のありようについて言及しています。未読の人は注意!  ミシェル・ウエルベック…

keigo
4年前
4

書評と感想

 noteに本の感想を投稿する際、いつもタグの付け方で迷う。「書評」がいいのか、「感想」がい…

keigo
4年前
11

屍鬼 | 小野不由美

※古い作品ですが、ネタバレなしで感想を書いています。ネット書店に記述されている本の紹介文…

keigo
4年前
14

傲慢と善良 | 辻村 深月

※要注意! ネタバレはないですが、物語のテーマとおおよその展開について触れています。  …

keigo
4年前
11

青春と読書

 『青春と読書』である。  別に、僕の過ぎ去った青春を思い出そうとか、そういう話ではない…

keigo
4年前
12

背中の蜘蛛 | 誉田 哲也

※作品の概要について書いています。ネタバレはないですが、要注意で読んでください。  ある殺人事件の解決をきっかけに、高度化した情報捜査と、警察の持ち得る権力について大きな問題が提起される警察小説。  個人が尊重されるというごく当たり前のことが、治安の維持という大義名分の前に蔑ろにされる。それは果たしてあっていいことなのか。警察官だからこそ守らなければならない正義と、そのために一線を超えてしまうことを看過できない正義。それぞれ異なる形の正義が、警察という組織の中で衝突する。