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本読む衆生

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読書に関する話題を集めました
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#推薦図書

傲慢と善良 | 辻村 深月

※要注意! ネタバレはないですが、物語のテーマとおおよその展開について触れています。  …

keigo
4年前
11

青春と読書

 『青春と読書』である。  別に、僕の過ぎ去った青春を思い出そうとか、そういう話ではない…

keigo
4年前
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背中の蜘蛛 | 誉田 哲也

※作品の概要について書いています。ネタバレはないですが、要注意で読んでください。  ある…

keigo
4年前
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嘘と正典 | 小川 哲

※ネタバレなし  一見して何の話かわかりにくいタイトルと表紙だが、れっきとしたSF短編集。…

keigo
4年前
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欺す衆生 | 月村 了衛

※ネタバレはないですが、物語の流れについて触れているので注意!  機龍警察の月村了衛。今…

keigo
4年前
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東京貧困女子。: 彼女たちはなぜ躓いたのか | 中村 淳彦

 以前より、風俗業やAV女優で働く女性と貧困について取材・執筆を続けている著者による、一般…

keigo
4年前
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熱源 | 川越 宗一

 第162回 直木賞受賞作。日本とロシアの間で揺れ動く樺太を舞台に、アイヌ青年ヤヨマネクフと、リトアニア出身のポーランド人ブロニスワフを中心に、激動の時代を描いた物語。その物語は、主人公を含め、実在の人物をモデルにフィクションとして語られる。  アイヌやギリヤークなど、複数の民族が所有権を主張することなく暮らしてた樺太に、日本とロシアが入り込むことで、彼らの生活は一変する。日本人となることをよしとする教育を受ける中で、アイヌの文化は徐々に姿を消していく。アイヌ人であるヤヨマ

店長がバカすぎて | 早見和真

 街の中堅書店で働く契約社員の、日々書店で起こる事件と人間関係を描いた物語。  タイトル…

keigo
4年前
6

ライオンのおやつ | 小川 糸

 物語のあらすじとか全然前知識なしで読んだ。若くして余命宣告された主人公が、残りの人生を…

keigo
4年前
8

落日 | 湊 かなえ

 「読み終わった後に嫌な気持ちになるミステリー」という意味のイヤミスという言葉がある。小…

keigo
4年前
8

罪の轍 | 奥田 英朗

※話の展開について若干書かれています。注意!  読み応えがあった。ページ数も多いが、単に…

keigo
4年前
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Iの悲劇 | 米澤 穂信

※ネタバレなし  人口減少によって死に至る山あいの集落。一時は誰も住まなくなった集落に移…

keigo
4年前
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medium 霊媒探偵城塚翡翠 | 相沢 沙呼

※具体的なネタバレはないけど、未読の人は退場推奨!  「俺の純粋な気持ちを返してくれ!」…

keigo
4年前
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ノースライト | 横山 秀夫

※ネタバレなし  昨年発表された横山秀夫の新作。『64』から実に6年ぶりというから、待ちに待った新作という表現が当てはまるのではないだろうか。  一級建築士を主人公に、彼の設計した新築の家を残して謎の失踪を遂げた家族の行方を追う、警察の登場しないミステリ。家に残されたブルーノ・タウトの椅子だけを手がかりに、複雑に絡み合った糸を解きほぐすような緻密な謎解きが描かれる。  横山秀夫作品らしく、登場人物の背景はリアルに、なおかつ重層的に設定されていて、物語が展開すると同時に、彼