【往復書簡】恥を知るより、野暮を知れ。

上の壇珠さんの記事へのお返事です。

流石っす!壇珠さん最高っす!感心しきりで、この世の中のやらなければいけないことリストを引き裂いて、お返事を書きなりました。往復書簡楽しいですね!これは人間をダメにする奴だ。悟空と言われてとても嬉しいです。

私的に、孫悟空の血液型はO型で、名探偵コナンはA型で、ケンシロウはB型だと思っています。私(坂爪圭吾)はO型で、ルフィもO型だと思っています。ドラえもんもO型です。全部そういうことなのです。AB型の主人公って誰なのかな・・・喪黒福造とかかな・・・(笑ゥせぇるすまん参照)。

私を自由に泳がせてくれる壇珠さんが大好きです。この「自由に泳がせてもらっている」という感覚、男女間でも大事だと思います。どちらかが我慢をしていると、なかなかこうは行かないですよね。自分はこんなに我慢をしているのにお前のその態度はなんだと相手を支配する方向に向かってしまう。お互いが自由にやれている間は「あなたはそういうスタイルなのね」と、寛容になれます。自分との違いを面白がることもできる。でも、余裕がなくなると「同じじゃないこと」にフラストレーションを覚えて、相手を変えようとしてしまう。私は恋愛がダメ過ぎて、いつも「あなたとは付き合っていられない」とフラれることの多い人生でした。あ、これは現在進行形です!!

壇珠さんの「品のあるなしは、正直であるかどうかの違い」の話、目から鱗でした。壇珠さんには、品性と同じくらい知性を感じます。インテリジェンスを感じるのです。それは、きっと「自分の頭で考えている」「自分の意思で選択をしている」からなのだと思いました。自分の決断を、誰のせいにもしていない。他の人はどうであれ、少なくとも自分はこういう風に感じている。そのことをはっきりと口にする態度が、凛とした魅力を宿らせるのだと思います。押し付ける訳でもない。かと言って、媚びる訳でもない。妥協をする訳でもないし、相手のご機嫌を伺う訳でもない。自分の感覚を、余計な感情を経由しないでストレートに放つ姿勢が「美しい」のだと思います。冷静でありながら、熱量がある。優しくて、強い。真に魅力的だと感じます。

私は、明るいひとは好きですが、明るさを装っている人は嫌いです。幸せそうに生きている人は好きですが、幸せだと思われるために生きているひとは嫌いです。なんだか『キャラクター感』を感じてしまうのです。仮面とか、鎧とか、そういうものを感じると「嘘をつくな」と烈火の怒りを感じてしまい、デストロイする方向に向かいます。これは私なりの『愛』でございまして、仮面をパコーン!とかち割った後に生まれる『ニューボーン・あなた』に出逢いたい。その熱情が、私を破壊に向かわせるのです。お前はそんなもんじゃないだろう。本当はもっとあるだろう。隠しているそのコアを見せてみろよ。と、そんな感じの魂のカツアゲをかましてしまうのです。だからなのでしょうか、人間関係にカドが立ちまくる日々です。毎日が第一線です。

壇珠さんにはど真ん中を感じます。壇珠さんど真ん中の言葉が、私のど真ん中に響きわたるのです。油断をしているとすぐにぶれる自分のマインドが、壇珠さんど真ん中の言葉によってチューニングされて「はっ!」となり、自分を取り戻す感覚があります。まさに『ハッとして!Good』なのです(トシちゃん参照)。誰かの正直な言葉は、それに触れた人の心も正直にさせる力があるのですね。いつの間にかぶれぶれになっていた自分の心が、ど真ん中に戻されます。そして「ああ、自分は自分で大丈夫なのだ」という根源的な安心に立ち返ります。ありがとうございます。勝手に輝く壇珠さんから、今日も、私は勝手に照らされております。これからも私を照らしてください。

ご質問いただいた「俺って男だな」と感じる瞬間、あります!!

ふたつの場面があると思いました。ひとつは『ほの字狩り』をしている瞬間です。こんなことを話すのは下劣の極みで口にするのもはばかられるのですが、こと、往復書簡においては『正直であること』が大事だと思うので正直に話します。私は、目の前の女性が「あ、いま、こいつは俺に惚れたな」と思う瞬間が好きです。その瞬間を『ほの字狩り』と命名しています。昭和の古臭い表現だと思いますが、誰かが誰かに惚れたことを「ほの字になる」という表現をしますよね・・・そう・・・あの『ほの字』です・・・あの瞬間を自分を使って体現しているとき、ああ、俺って男だなと感じます。よくないですよね。自分でもよくないと思っています。よくないと思っているのですがどうしてもやっちまう自分がいるのです。キャントストップなのです。

私的な「あ、いま、こいつは俺に惚れたな」と思う決定的瞬間は、目の前の女性が「あなたに触りたい」的なサインを出してきたときだと思っています。釣り師で言えば「釣れた!」と思える瞬間はまさにここで、この瞬間、ほの字狩り師である私は「狩った!」と、心の中でガッツポーズをします。ああ、書きながらなんだか最低の男のように思えてきました。これではまるで女性の心を弄んでいる男と同じではないか。違うんだ。弄んでいる訳では決してないのだ。話を聞いているときは死ぬほど真面目に聞いているし、そのときは「俺に惚れろ」とかあんまり考えてはいないのだ。完璧に透明になっているのだ。あ、嘘だ。やっぱりちょっと考えているかもしれない。わからない。わからないけれど決して惚れてもらうために生きている訳ではないことは確かだ。だのに、惚れられると「よっしゃー!」とガッツポーズをしてしまう自分もいる。俺はなんだ。俺はクズだ。生きる値打ちのない人間なのだ。と、油断をしていると簡単に取り乱してしまうのですが、続けます。

言い訳100%で言うと「目の前にいる女性が、自分と過ごす時間を通じて、来た時よりも晴れやかな顔をして帰る」瞬間が好きです。私は、この瞬間に貢献をしているのです。どうでしょうか。ダメでしょうか。やっぱりダメでしょうか。男性諸君、ここは男性諸君に訴えたい。この気持ち、わかりませんか??よし、ここは壇珠さんの中にある男性性に訴えよう。壇珠さんの中にいる男性諸氏、この気持ちわかりませんか??ヘイヘイガール、浮かない顔してどーした??せっかくの美人が台無しだぜ。そんな感じで女性に近づき、花の一輪でも添えながら「君の幸せを願っているよ」とか言いたくなっちゃうあの感じ、わかりませんか??アレです。全部、アレなのです。

もうひとつは「野営をしているとき」です。一人、焚き火を囲んでいる時間は最高です。私はキャンプが好きで、人里離れた場所で落ち穂を拾って火を起こし、焚き火を囲んでいる時間に至福を感じます。こういう時、こんな言い方は大変失礼ではありますが「女は足手まといだ」と感じます。トイレがどうだの、シャワーがどうだの、虫がどうだのと言われると、せっかくの風情が台無しです。私は無駄に周囲に気を使いすぎて自滅をするタイプの人間なので、誰にも気を使わず、一匹の動物に戻れる時間が必要です。男同士で焚き火を囲む時間も、好きです。だが、ここに女が入り込むと「ちょっと違う」となります。無骨な時間を楽しむ時間。そのど真ん中にいるとき「ああ、俺って男なんだな」と思います。それは、人間として生まれたよろこびとは別の、今世は『男の体をもって生まれた』ことに対するよろこびです。

ほの字狩りだとか、女は足手まといだとか、こういうことを書くと「ああ、また俺は顰蹙を買うようなことを書いてしまった」などとしっかり反省をします。どうして俺ってこうなのだろうと我が身を嘆いてしまうのです。しかし、同じくらい「きっと、意外と嫌われないのだろう。案外、共感されちゃったりするのだろう」と思う自分もいます。現状、後者の方が優位です。これまでの日々の中で、女性に対する信頼がゆっくりと自分の中に培われたのかもしれません。前提にあるのは信頼です。信頼があるからこそ「すまん、これは俺ひとりでやらせてくれ」と言えているのだと思います。信頼があるからこそ「すまん、俺にはこういう部分があるのだ」と言えているのだと思います。どうでしょうか。この話の持って行き方はどうでしょうか。綺麗にまとめようとしている私はダメ男でしょうか。卑怯な人間なのでしょうか。

ダメ男でも構わない。この、諦めにも似た前向きさが、私を支えてくれました。私は、男女を問わず『粋(いき)』な人間が好きです。壇珠さんには、その『粋』を感じます。きっぷの良さを感じます。潔い風が吹き続けています。そして、私もそれに近づきたいと思わせてくださいます。恥じらいを捨てた女はブス。前に、自分のメモ帳にそんなことを書きました。しかし、恥を知るより野暮を知ることの方が、粋に近づけるのかもしれません。恥ずかしいことはするなと言われるより「野暮なことはするな」と言われた方が、個人的にはピンときます。恥ずかしいことばかりしてきた人生だったので、恥ずかしいことはするなと言われると、全否定されてしまいます。だが「野暮なことはするな」と言われると、素直に「はい、わかりました」と頷ける自分がいます。ダサさ回避に命を賭けているみたいなところが私にはあるので、これからも、自分の心が「ダサい」と感じたものは、自他問わず、バシバシ斬り続けて行きたいと思います。それによってカドが立つとしても!!

また、返事にならない返事を書いてしまいました。質問も思い浮かびません。ただ、私(坂爪圭吾)自身が『問いそのものである』みたいなことを稀に言われることもあるので、そこを信じて、今回は丸投げしちゃいたいと思います。壇珠さんがなにかしら感じていただけることを信じて・・・!!

酸いも甘いも、全部来い!どりゃー!

(とか言いながら、毎回、本当にビビりながら投稿ボタンを押しています)

バッチ来い人類!うおおおおお〜!