警察官と僕

僕は昔からよく職務質問をされる。
特に悪い事はしていないのだが
見た目がとても悪い、ロン毛でtattooだらけ
きっとそんな僕は警察官の目に止まってしまうのだろう。

夏場になると職務質問の回数は跳ね上がる半袖になるからだ
見た目の危険人物指数が膨れ上がるだけでなく
暑さもあってふらふらしているので
余計に目につきやすい。

長年積み重ねた経験値もあって
もう僕にとっては職務質問なんて朝飯前で何をどうしたらこの時間が早く終わるのかを熟知している。
自転車に乗っている警察官と目が合うと
何となくポケットの中のものを手の中に握る
案の定話しかけられると
手に握ったものを出して
運転免許を渡す
そして警察官から「お兄さん慣れてますね。」の一言でその場は解決する。

一度だけ仕事で使うカラーの手袋がポケットに入ったままだった時は
場の空気が一気に
今まさに犯罪を犯した人間を確保しています
みたいな空気になってしまって焦った。
仕事を説明してお店で使われている僕の写真を見せて事なきを終えたが
手袋や、ハサミを持って帰るのも
僕にとっては大変危険なミッションなのだ

少し前に焼き鳥屋のおじさんから聞いたのだが
警察官がこの人に声をかけようと思う時に見ているものは
その人の目つきらしい。
もし目つきの悪い奴が対象になるなら
僕はこれからも職務質問を受け続けるのだろう。

今マスクをする事がエチケットとなった世の中で僕の悪い目つきは強調されている。
僕にとってこの夏は正念場だ。

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