敬語を使うために必要なもの~「俯瞰する目」を持つ
以前の記事で、ネーミングを募集しました。
何人かの方からコメントを寄せていただきました。ありがとうございます。
kojuro先輩の「リトル」はまさしく、他者への敬意を忘れず和を貴ぶ姿勢が形を取ったものであり、私がやろうと必死こいているものを飄々と実戦されています。(そこに至るまでの紆余曲折はあったのだろうと推察いたします)
また、「BIG I」をカッコイイと言ってくださったMa-hi-roさま、ありがとうございました。
そして、ChatGPTの活用をご提案くださったリアさま、ありがとうございました。
ChatGPTからは「全観統制力」をはじめいくつかのネーミング案を出してもらいましたが、リアさんから伺った「Self-Coach(セルフコーチ)」というネーミングに刺激を受け、悶々としておりました。というのも、自分が自分にコーチし働きかけるという意味で、とても合っていると思ったからです。
でも、「コーチ」というとスポ根(スポーツ根性もの)をイメージしてしまって少し違う。(リアさん、ごめんなさい💦)
かといって「ティーチャー」じゃないし……。
じゃ「指導者」。例えば「マイグル」。いやいや、これでは宗教になってしまう。
じゃ、「先導者」。例えば「ヴァンガード」。う~む、ヴィレッジヴァンガードしか連想しない。
あぁ、結局ChatGPTを使いこなせてない……。
そんなとき、たまたまYouTubeを見ていて入ってきた言葉が「離見の見」。
調べてみると「離見の見」とは、「自らの身体を離れた客観的な目線をもち、あらゆる方向から自身の演技を見る意識のこと」と書いてありました。
これだ!と思ったものの、能についての知識が全くない私がこの言葉だけを取っても薄っぺらな理解で本質と食い違うのは目に見えています。
そこで、暫定ではありますが、良心や超自我とも違うけれど、自己の言動を見張りコントロールするものを「俯瞰する目」と仮置きしておきたいと思います。
この俯瞰する目は、今目の前にいる人間だけでなく、その人間に相対している自分も見ます。そして、この人間関係が影響を及ぼす関係も見ます。もちろん、そこに悪影響を及ぼさないためです。さらに、今とつながる未来を見て、それが自分の目的に合うように自身の言動を調整します。
これらがなければ、どのような言葉を選べばいいかが分かりません。
言葉が適切に選べなければ、適切な敬語も使えません。
不適切な言葉をただ敬語に直しても、そこに敬意は無いからです。
敬語を使うということは、このようなことまでを含んでいるのです。
一人ではグルグルと思考が空回りするだけなのに、noteで皆さんから反応を頂戴できるおかげで、刺激を受け前に進むことができます。
誠にありがとうございました。
それでは、また。
【実戦敬語概論】立場と責任を明確にする敬語で、信頼される自分になる
世界や自分自身をどのような言葉で認識するかで生き方が変わるなら、敬意を込めた敬語をお互いに使えば働きやすい職場ぐらい簡単にできるんじゃないか。そんな夢を追いかけています。