お客さまと話すときは、好きな人と会うときのように
もちろん、真っ赤な顔をしてもじもじしてほしいわけではありません。
憧れのあの人とデートに行けるとなったら、どんな気持ちでしょう。そんな感情はもう何十年も感じたことがないから忘れちゃったよ、という人も、ちょっとイメージしてみてください。
何を着ていこうか、どこへ行こうか、コーヒーにお砂糖を入れたら子どもっぽいと思われないだろうか。何かプレゼントを持って行かなくちゃ。何がいいだろう。初めてであまり大げさなものをあげても重いだろうし、つまらないものですがってホントにつまらなかったら嫌われちゃうし。そうそう、つまらない奴と思われないようにあの人の趣味について勉強しておこう。
まずは嫌われないように、できることなら少しでも好かれるように、そして、伝えたい気持ちをちゃんと言葉にして相手に言えるように、しっかり準備していくのではないでしょうか。
そしてこんな人が目の前に現れたら、冷たく突き放すことはできませんよね。
電話でも、ぜひそのようにしていただきたいのです。
カナリヤのような美声でなくても構いませんが、少しよそ行きの声で。
寝癖が付いた髪を整えるように口癖や不要語は整えて。
今伝えて大丈夫だろうか、もう少し待ったほうがいいだろうかとタイミングをはかりながら。
相手に伝わるようにしっかり準備して、十分に考えてきた言い方で。
あなたの想いが、お客さまに届きますように。
それでは、また。
世界や自分自身をどのような言葉で認識するかで生き方が変わるなら、敬意を込めた敬語をお互いに使えば働きやすい職場ぐらい簡単にできるんじゃないか。そんな夢を追いかけています。