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上司とは?『1分書くだけ 世界一シンプルなこころの整理法』~読書感想文#22
本日ご紹介する本は、 『世界一シンプルなこころの整理法』(赤羽雄二 朝日新聞出版)です。
この本を一言でまとめるとこんな感じです。
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誰に見せるわけでもなく、自分でも見返さない。
だから心に浮かんだものをそのまま書ける。
それが心の整理につながる。
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ですが、私が気になったのは、そこではありません。
上司について書かれた部分です。
言ってみれば当たり前のことなんですが、その当たり前のことが共有されていない人が1人いるだけで、現場がどれだけやりづらいかというのは、働いている人なら誰もが1回くらい経験していることではないでしょうか。
でも、当たり前のことって、実は誰も教えてくれなかったりします。そんなこと言うまでもない、だったり、それ以前に当然すぎて意識したことすらない、だったり。
でもでも、その当然のことを知らない人にとってみたら、誰も教えてくれないのにその前提にのっとってみんなが動いているってとても怖いことだと思いませんか?
実は、私もこの当然のことに気づくまでに随分かかりました。きっと周りの人から見たら、「何?あの人」と言われるタイプです。
この本には、今となってみれば本当に当たり前のことが書いてあるのですが、こんな当たり前のことを書いてある本を初めて読みました。
ということで、その部分を引用したいと思います。
p.150〜151(上司との軋轢を整理する!の章)
上司は、部下の理解を超えるプレッシャーを会社から受けています。時にはそれをハンドルできないこともあるので、たまにそのしわ寄せが部下に来ることは避けられません。
上司も好き好んでではないものの、全てを引き受けて部下には余計なノイズを与えないようにするということができない場合もあります。気分も若干の上下はあるでしょう。上司の上司との軋轢も時には激しくなることがあります。
ですから、上司と健全な関係が築けたと思っても、決して油断してはいけません。たまたま今は健全でも、簡単に崩れる場合を想定して、常に万全を尽くす必要があります。
上司との関係は、部下が常に意識して健全さを維持すべき、本質的にはやや不安定なものだと思っておいた方がよいでしょう。
p.151〜153 (それでもだめな場合の章)
上司に問題があっても残念ですが部下が上司をコントロールすることはほとんどできません。
そこで、何をしたらよいかということを4つ挙げています。
上司が何を高く評価するのか観察し、極力それに合わせた仕事をする
あまりにひどい場合は、上司の上司に働きかけて何とかしてもらう
上司との関係改善は諦め、人事部などを活用してさりげなく、あるいは露骨に配置転換を勝ち取る
見切りをつけて転職
もちろん転職というのは最後の手段であり、慎重に行わなければなりませんが、どれを選ぶにしても自分の人生に責任をもって選択していくということです。
それは、相手(上司)も人間であることを受け入れ、組織という在り方を理解し、その中で主体的に生きることです。
逆もまた…
上司に問題があっても云々と書かれていると、あたかも部下だけが不当な扱いを受けているように思われるかもしれませんが、これは逆にしても同じです。
例えば、
部下に問題があっても残念ですが上司が部下をコントロールすることはほとんどできません
は真実です。(上司が部下にやり方を教えることはできるでしょう。しかし、それをやるかやらないかは部下しだいですよね。)
同様に、そのときに上司ができる4つのことも、先ほどの文章の単なる表裏です。
・部下が何を求めているのか観察し、極力それに合わせた指導をする
・あまりにひどい場合は、上司に相談する
・自分(この職場)における改善は諦め、部下の配置転換を探る
・解雇を検討する
それはどちらからやるのが正解か
どちら側も、相手を受け入れることがスタートになるわけですが、それは部下から行うべきでしょうか。それとも上司が部下を受け入れるのが先でしょうか。
正解は、「自分から」です。
それでは、興味があれば、どうぞ読んでみてください。
それでは、また。
世界や自分自身をどのような言葉で認識するかで生き方が変わるなら、敬意を込めた敬語をお互いに使えば働きやすい職場ぐらい簡単にできるんじゃないか。そんな夢を追いかけています。