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3強の牙城崩しへ、そして逆転優勝の可能性はあるか。セビージャに浸透した強者のフットボールを分析する

こんにちは。

この記事は、今までnoteにサッカーの分析記事を書いてきたということで、国内外の最先端のサッカーを扱う専門誌『footballista』に寄稿した記事についてもその記録をこのnoteに残しておこうという記事になります。

今回は、レアル・マドリー、アトレティコ・マドリーに続き現在レアル・マドリーとラ・リーガで優勝争いを繰り広げているセビージャの分析を担当させていただきました。かつてジダンとロナウドが去り、転換期にあったマドリーの監督を務めた経験のあるジューレン・ロペテギ監督が率いており、就任3シーズン目にして自身のフットボールをセビージャというクラブに浸透させた感があります。

はっきりと主要4局面で分けて書いたわけではありませんが、攻撃局面における「プレス回避」、「ビルドアップ」をまとめた項目(クリーンかつクローズドな前進)、「崩し」と守備局面における「ハイプレス」、「ブロック」、それらを繋ぐ「トランジション」局面についてまとめた項目(リスクを排除した崩しと強烈なゲーゲンプレス/ハイプレス)、そして最後に今後のチームとしての展望を述べた項目(ケガ人の復帰とコンディショニングが鍵に)という3項目で構成しました。図解や参考動画含め読み応えのある内容となっていますので、ぜひご一読ください。


マドリディスタ目線で誤解を恐れずに言えば、今シーズンにマドリーがラ・リーガのタイトルを逃せばそれは大失態でしょう。高いボール支配率とトランジションの強度を武器に「負けない」サッカーを繰り広げているロペテギのセビージャですが、ベンゼマやヴィニシウスのような個で違いを生む選手が前線に少ない中、エースのエン・ネシリは今シーズン怪我に苦しみ、右サイドの主力選手たちもほとんどが怪我で離脱している状況です。マドリー以上に「勝ち切る」ことに苦労しています(最近でもオサスナやエスパニョール相手にドロー)。

現在第25節終了時点で勝ち点差は6。直接対決も残されているので、勝ち点差を保ちながら天王山を制し、タイトルを手中に収めたいところ。今後の両チームの優勝争いに期待しましょう。

また、黄金期のマドリー、2016-17シーズンのCL決勝ユベントス戦を分析した記事も最近公開しているので、まだの方はこちらもぜひご一読ください。パリ・サンジェルマン戦についても、余裕があれば記事にしたいと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。


最後までお読みいただきありがとうございました!

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