論点思考

ボストンコンサルティング日本代表を務めた内田和成著の「論点思考」を読んだ。

要約すると以下である。

  • 論点とは真の課題のこと

  • 表面的な課題や枝葉の課題を解決しても真の課題を解決しないことには問題解決には至らない

  • しかしながら、真の課題がUncotrollableであり、そもそも解決できない課題である可能性もある。その場合は、その課題解決に拘らず、解決しやすい課題から解決していくべき

  • 論点を見つけるには、とにかく動き回るしかない。本や雑誌、インターネット、社内データなどデスクトップリサーチすればおおよその課題は仮説できるはず。そのうえで有識者や現場検証などを通じて仮説を絞りこんだり、進化させていくことで論点を見つけることができる

所感だが、コンサル向けの書籍はかなり多いが、結局のところ型にはまったアプローチをしてもあまり意味がないように感じる。

大切なのは、当たり前だが自分の頭で考えることである。上司やクライアントから言われて、それをそのままやっても恐らく期待値を超えることはなく、そしてその姿勢のままであれば単なる作業屋で一生を終えるだろう。

言われたことをそのままやるのではなく、自分で課題を発見し、それを解決するための仮説を自分なりに立て、それを周囲にぶつけて仮説を更に深める。そうすると点と点がつながる瞬間がくるはず。そうすれば、実際にやってみて、自分の仮説が合ってたかを検証してみる。

この繰り返しでしかない。

しかし、なぜこういったことができないのか?それは考える力がないわけではないと思う。

おそらく無駄であまり付加価値のない仕事を優先して、考えるということに時間を割いていないからではないだろうか。

毎日色々な作業に追われる。その結果、ゆっくり考える時間が取れない。単純にそれだけな気がする。

したがって時間管理が重要である。
私の場合は、どれだけ忙しくても重要な仕事からやるようにしている。
そしてその重要な仕事の8割はそのテーマに関して上記の通り、「考える・周囲にぶつける・実行する」である。
これを毎日必ず時間を決めて最初に取り組むようにしている。
それから、余計な仕事を取り組む。

1週間単位でいうと、1週間の仕事時間のうち、全体の8割はそういった問題解決に時間を費やすことを目標にしている。実際は8割も避けないのだが、これまでの実績ではおよそ半分程度は問題解決に時間を注ぐことができている。

時間は有限である。そして大半の仕事は些末でやっても意味がないものばかり。こういった些末な仕事は基本的には先延ばしにし、重要な問題解決に集中する。


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