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答えはもらうものではない。共に創るものである。(2024/4/15メルマガより)

こんにちは、OGSコンサルティングの深石です。

先週の金曜日~土曜日にかけて、東京のアパレルメーカー企業様の従業員様向けにマーケティング実践研修を実施してきました。この企業様は創業70周年となる老舗企業様で、浅田真央選手の競技用ドレスであったり、東京ディズニーランドのショードレスであったり、様々な衣装の制作もされている企業様となります。

また、シニア層向けのアパレル事業も展開しており、そのビジネスモデルを知れば知るほど、その秀逸なマーケティングの仕組みに驚かされます。

そして、このマーケティングを組織全体でさらに極めるために、“マーケティングチャレンジ”と題したプロジェクトを昨年10月から1年間に渡り弊社が支援している状況です。

「何が売れているか、は全員が理解していますが、
 なぜ売れているか、を全員で極めていきたい。」

これが、コンサルティング契約をする際に、社長様から弊社に提示いただいた命題でした。この社長様とは、色々なお話をさせていただきますが、本当にいつも私が思うのは、思考がかなり深く、かつ、非常に本質的、ということ。

今回の“マーケティングチャレンジ”においても、

「戦略や成果ばかりに焦点があたって、手段が目的化することだけはやめてほしい。」
「目的を追求する上で、今後のやるべきことが見えれば、
 目に見えるキラキラした成果が出なくても良い。」

と仰られているくらい、定量的な要素よりも、定性的な要素をより重要視されていて、定量を優先するがあまり、大切なものを失うことだけは絶対にしない、という強い意志をひしひしと感じます。

そんな社長様が先週の研修後にこう仰っていました。

「答えは、もらうものではないし探すものでもない。」
「答えは、一緒に創るものですね。」

そしてさらに、

「答えをもらってしまったら、経営者なんていらない。」
「深石さん、答えは与えるものではないですよ。笑」

この言葉を聞いた瞬間、全身に鳥肌が立ちました。

答えは、一緒に創るものー。
答えは、与えるものではないー。

弊社は、人事評価制度の設計コンサルティングとして、「自走化トレーニング」を提供していますが、このトレーニングはその名の通り、クライアント企業様を「自走化」に導くことが目的です。

なので、人事評価制度の構造を正しく理解してもらうために、設計する要素一つ一つのメリット・デメリットを解説し、弊社が設計代行する(答えを与える)ことはせずに、クライアント企業様が自ら手を動かして設計をしていきます。

そして、弊社はその設計された制度を確認した上で、さらに精度高く機能する制度を“一緒に創って”いきます。これが、「自走化」を実現する唯一の手段であり、この自走化が本質的な事業成長を見出す重要なKSFとなります。

これは、私自身が多くの企業様へコンサルティング支援をし、その経験から得られた確信的要素ではあるのですが、その思想と全く同じことをこの社長様が仰られたので、その瞬間、とても大きな驚きと同時に強く感銘を受けました。

事業づくりも、組織づくりも正解はありません。

ついつい、私たちは、「答え欲しい欲しい病」に陥ってしまうことがありますが、その答えは、信じれる仲間やパートナーと一緒に創る、という思考をリーダー自身が強く持つことが、本質的な事業成長を実現する大切な要素かもしれません。

では、今週も熱量高く、一緒にやり抜きましょう!

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