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読書日記vol.15(星の王子さま)

 祖母が風呂場で死んでいた。
祖母が死んだそのことも、第一発見者の妹の辛さを考えることがキツかった。バイトも一週間休みを頂いて、お通夜、葬式を怒涛のようにこなしてようやく一息ついた、両親の忙しさを見ていると完全に気が休まる訳ではないが。

"大切な事は目に見えない"だったかな

 祖母は目に見えなくなって、大切な人になったのかも知れない。生前はアルツハイマーになってトンチンカンだった祖母を疎ましく思うことも正直あったのにも関わらず、欠落感がある。生前祖母を失う恐怖をそこまで感じていなかった、そのためこの状態は少し驚いた。死は祖母を私の大切な人にしてくれた。居なくなって大切さに気がついた、なんてよく聞くけど、私も例外ではなかったようだ。

 いずれ何でも無くなっていくものと分かっていても、この先その度に乗り越えていけるか不安になる。心身共に今回みたいに弱ってしまうだろう、でもいずれ回復するだろう。そしてふと平気なった自分に気づいて、薄情さに嫌気がさすのだろう。

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