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記録14(知らないおばあちゃんと電車乗った)

 ここ数日、心の柔らかい所、といいますか、繊細さが際立っているような気がします。おそらく、元気です。そのためか、何だか印象深い、そんなことをいくつか体験しました。

 最初は人形の話です。部屋の掃除をしている時に、その人形は出てきました。小さな頃、ずっと持っていた人形で、もうそれほど関心もなかったはずでした。その人形を棚から下ろす時、手の感触に驚きました。私は人形の胴を両手で掴んでいた、小さな頃の感触をまだ覚えていました。母曰く、小さな私の心を護り続けていたんだねと。

 次は駅のおばあちゃんの話で、実の祖母ではなく、完全に赤の他人です。駅のベンチで次の電車を待っていたら、「隣、いいですか」と声をかけて座りました。暑い日だったので、各々持参した水分を取りながらおしゃべりしました。90歳のおばあちゃん、降りる駅も同じだったので、電車でも隣に座って移動しました。駅に着いたら「私は歩くのが遅いから、先に行ってね、今日はあなたに会えてよかった」そう言ってくれました。私も同じ気持ちです、言えなかったけど。

 今からの話はおばあちゃんの日の夜に会った事で、夕方に電話で一本、メールで一本、就活のお祈り連絡が届き、やさぐれていた時でした。ある方からLINEが届きまして、その方は、恋愛感情があるのかないのか分からない私が、少し特別に思っていた方でした。大学卒業後、一切連絡をしていなかったそんな中でのLINEでした。簡単に言うと「就活していると聞きました、転職は私も辛かったです、無理せず頑張って下さい」私は確かに見守られていると確信しました。

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