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日本に来たドラッカー 初来日編

日本に来たドラッカー 初来日編 著者:山下淳一郎 発行所:㈱同友館

・成長した企業には必ず経営チームがある。ホンダは、本田宗一郎あっての魅力であり、藤沢武夫あっての組織だった。パナソニックは、松下幸之助あっての事業であり、高橋荒太郎あっての発展だった。グーグルは、ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン。フェイスブックは、マーク・ザッカーバーグ、エドゥアルド・サベリン、アンドリュー・マッコーラム。ソフトバンクグループは、孫正義、宮内謙、笠井和彦。楽天は、三木谷浩史と本城慎之介。

・上司の仕事は、「部下を動かすこと」ではなく「部下の強みを生かすこと」に変わった。上司の仕事は部下の仕事に首を突っ込むことではない。アドバイスすることでもない。何が問題かを部下自ら気づけるように導くことだ。

・伸び悩む会社は、部下をどう管理するかに心を悩まされている。伸びている会社は、部下の優れた点を見いだし、部下が縦横無尽に動けるように心を砕いている。

・あなたの組織の繁栄のため、いったんこの本を閉じて、今すぐにでも女子や部下に連絡し、明日からPDCAをやめることをお薦めしたい。

・大事なのは「これまで何が起こったか」ではない、起こったことから何を学び取れるか、だ。

・経営者とは経営する者と書く。経営とは、ご存知の通り、江戸末期に生まれた俗語で、経営の経は、御経の経で「人に喜びをもたらす」意味が込められている。経営の営は「行い」という意味を持つ。経営は「人に喜びをもたらす行い」ということから生まれた。つまり、経営者は、「人に喜びをもたらすことを行う人」を言う。

・複数の人間が力を合わせて仕事をするからには、何らかのルールが必要だ。ここでいうルールとは「仕事に制限を加えるもの」ではなく、「仕事を自在にするためのもの」である。

・経営チームの能力を高めるために①5年後も繁栄し続けるためにはどんなことに取り組んでおく必要があるか、について考え抜き、そのことについて決めておくことだ。②人事について詳細を把握することだ。具体的には、誰がどんな成果をあげているかだけではなく、誰が強みを生かせているか、誰が強みを生かせていないかをつかんでおくことだ。人は強みを生かせなければ成果を上げられない。③思ってもみなかった変化を把握することだ。事業のピンチも事業のチャンスも思ってもみなかった変化からはじまるからだ。

・自分の血液は自分の体でつくることができなければならない。

・育成の出発点は、強みからはじまる。弱みからではない。したがって、3つのことを明らかにしなければならない。①その人ができることは何か②その人が優れている点は何か③その人の優れている点をさらに磨くために何をさせるべきか

・経営者の悩みと言えば、そのほとんどが人に関することであることは昔から変わらない。それほどリーダー育成は会社にとって切実な課題だ。リーダーの育成とは、会社が進もうとしてする方向へその人を方向づけていくことだ。


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