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医療従事者が幽霊について考えてみた

医療従事者は幽霊をどう考える?周りに聞いてみた。

医療従事者は嘘か真実かは置いといて、まことしやかに病棟で幽霊に遭遇しただの、入院患者がいない無人の部屋からナースコールが鳴るだの、これでもかと言うぐらい世間一般でもよく聞く、病院幽霊談あるある話と言うものを一度は耳にしたこともあるのではないでしょうか?

医療従事者は噂通り本当に幽霊に遭遇経験があるのか?

夜間の病棟には本当に幽霊が出るのか?

そんなところで仕事をするのは怖く無いのか?

医師は幽霊をどう捉えているのか?医師と言う人々はほとんどが学業成績優秀な頭のエリートが多く、職業柄、科学的根拠・医学的根拠と言う、いわゆるエビデンスがあるのかどうかを重要視する側面がありますし、治療方法一つとっても、疾患(病気)ごとに治療方針(ガイドライン)が学会から発表され、治療もガイドラインに基づいている事が第一選択になります。それほど根拠を大事にするのです。もちろん経験値も重要です。

そんな医師が、幽霊などと言う何の見地からも証明できないような物を信じるのかな?とも思いますよね。

インタビュー

某内科医の意見『幽霊がいるか?そんなの当然存在しますよ。特に認知症などの患者さんは次元が違う世界をよく見る人が多いんですよ。TVの受信もそうですよ、あれは電波が折り畳まれて空間を飛んでいて、通常の人間の脳では受信できないんですけど、TVは電波を受信して映像に変えることができるでしょ?患者さんの脳内でも同じ変換が起きているんですよ。他の次元の事が受信できる状態になってるんですよ。他の次元は身の回りに折り畳まれて存在しているんだけどね受信機が我々の次元の人間には備わってないので見れないだけなんですよ。あの患者は変だとか、あの患者はせん妄状態(突然発生する精神機能の障害)だとか言って投薬で落ち着かせて片付けようとする人もいますがね、あれはね、本当にご本人には現実に見えているし実際に感じているんですよ。なので僕は否定しませんし、本当に見えているものと捉えていますよ。僕も説明できない現象はあり過ぎていちいち覚えてませんけどね笑』

脳外科医Aの意見『脳が見せている誤った現象だと思うんだよね。怖さとか暗さとか人間の根源的な恐怖感から起こる現象じゃないの?僕はあんまり不思議な経験がないから、どっちかと言うと個人的には信じてないなぁ。1』

神経内科医Bの意見『死期が近い患者さんがね同じような事を何回か言った経験ありますよ。なぜか決まって、白い服を着た人が何でこんなにいるんだろう。白い服を着た人が3人いるね。白い服を着た誰かがお迎えに来た。こんな感じの事はベッドサイドで直接聞いた事がありますよ。白い服を着た何か誰かが見えてるんでしょうね笑 初めての時は鳥肌が立ちましたけど今は慣れましたよ笑』

看護師の意見普通におるやんw今更?見たら呼んだげよか?病棟に毎晩詰めとき〜』『〇〇○の廊下の奥ででたまに影が移動するの見るよ』『私霊感0なので今まで一回もみた事ないw気のせいちゃうん?あと疲れとかね』『入院患者がいないのにその部屋のナースコールが鳴るのは本当に経験あるわ。あれは怖い!w』『人によっては、お迎えは来るみたいやで何度も患者さんの口から聞いた事があるわ』その他ありすぎるので割愛w

室長の経験は?

私、室長は基本的に霊感0だと自負しており、心霊現象もただの脳神経の誤作動だと思っております。基本的には幽霊がいるなら捕まえて幽霊とyou tuberを目指します!が・・・。こんな室長でも二回だけ遭遇した経験があります。1回は間接的遭遇、もう一回はリアル遭遇。

でも、幽霊を実像としては見た事はいまだにありません。

霊との間接的遭遇

私が懐かしくも当直業務をしていた時の事。

深夜、珍しく救急要請も患者さんの飛び込み受診もなく、外来の看護師と雑談をしておりました。その時、まぁまぁ大きな地震があったのですが『うわけっこう揺れてるやん』といいながらも当時の紙カルテが崩れることもなく安堵しておりました。地震で崩れたら片付けがほんと大変なんですよね。看護師はビビって柱にしがみついてましたがw。

で、地震後しばらくしたら、同じく当直の放射線科の元気だけが取り柄のBOYがやってきて言いました『今廊下でバタバタ走っててうるさい子供の患者さんはレントゲンオーダー出そうですか?CTも出るようなら立ち上げときたいんですけど。』

若い頃の室長『え???待って・・・患者て何??』

放射線科『え?レントゲン室の前でパタパタ走ってる子ですよ。いやオーダーが出ないならいいんですけどね。さっさと準備したいなと思って。全然オーダーこないけどレントゲン室の前にいるからどうなってんのかなと。』

看護師『もうそれ以上言わんといて!それほんまに言うてんの??』

放射線科『はぁ?』

看護師『いや、だから、患者さんなんて誰も来てないから!!』

放射線科『え・・・?マジスカ・・・?・・・嘘ついてません?』

看護師『どうしよ・・・私怖くてあっち行けない。』

若き頃の室長『いや、僕ももう無理っす。あっちの見回りやめといていいですよね。。。』

放射線科『いや・・・僕も戻れないんですけど。。。』

若き室長と看護師『いや!お前は戻れ!!本当に子供がいないか確認して』

放射線科『いや、マジ無理っす!一緒に居させてください!!』

その後は、怖過ぎてそっちに向かう事はできなかったのである。

不思議な事にその日はそれ以降患者さんの救急搬送も外来飛び込み受診もなかったと記憶している。

霊との直接的遭遇

とある寮の駐車場に車が到着したのは、梅雨時の深夜2時頃であったと記憶している。

若き日の室長の友人が暮らす独身寮が空き部屋だらけなので、無料で泊まらせてもらい、翌日にショッピングなどをする目的で、車を走らせ到着したのがその時間であった。

運転席には友人A 助手席には若き日の室長 後部座席には友人B

友人AとBはどちらも180cmを超える体躯で共にサッカー部出身のバリバリの体育会系で怖い物など存在しないような奴らである。

独身寮にいる友人に到着を知らせようと若き日の室長が玄関にいくが、何度インターホンを鳴らしても音沙汰がない。

みんな明日に備て早く寝たかったのに、そいつが各部屋の鍵を持っているので、そいつと遭遇できないと部屋に入れない事態になってしまうのである。

友人AとBに責められる室長。。。

AとB『おいおい!!ほんまに連絡したんやろな!!やばいやん!!このまま車で寝るのとか辛いんやけど』

若き日の室長『いや、おかしいなぁ。絶対に起きてるって言ってたし、約束破るようなおかしな奴じゃないし。電気はついてるのにな。』

AとB『マジ勘弁して〜』

シーンと静まりかえった閑静な住宅街という環境のため、エンジンを停止しており、窓を全開にし、AとBはタバコを吸い始める。

助手席のダッシュボードに足を上げ、6時間ぐらい走行してきてだるくなった足をあげる若き日の室長。

ジトーっと湿った空気の深夜二時。

それまでは車内でガンガンに音楽を聞いていたためか・・・違和感を覚えるほどの静寂。

雨上がりの後で、地面もしっとり濡れている。

その時・・・

遠方から足音が聞こえて来る・・・徐々にこちらに向かって来る。

ヒタヒタヒタ・・・間違いなく聞こえる。

AとB『お!戻ってきょったんちゃう?』

若き日の室長『ほんまや!どっか行ってたんかな〜』

AとB『ほんまどうなるかと思ったわ!』

ヒタヒタヒタ・・・

AとB『なぁ・・・もうその辺を歩いてるやんなぁ・・・』

ヒタヒタヒタ・・・足音が徐々に大きくなってきている。

若き日の室長『そうやな・・・なんかその辺やんなぁ・・・』

ヒタヒタヒタ・・・どんどん迫ってくる

チラッと運転席の友人Aを見る・・・普段は威勢がいいAのタバコの灰が全く落とせていない・・・後ろの友人Bを見る余裕は全くない。Aも身動き一つしない。

ヒタヒタヒタ・・・

若き日の室長『なぁ・・・目の前ぐらいよな?』

AとB『・・・』

ヒタヒタヒタ・・・

あかん。やばい奴や。これはやばいと直感が訴える。

なんで窓を閉めていないのか激しく後悔する。

ヒタヒタヒタ・・・。

車の前を横切った何かが、助手席の横で絶対に止まっている!

やばい!やばい!やばい!

そしてなぜか息を止める若き日の室長w

やばい!こいつ絶対に覗き込んでる!!

ダッシュボードに上げた足を下ろす余裕もなく、そのままの姿勢で固まる。1分程度か5分程度であったか全く記憶にないが、しばらくして

ヒタヒタヒタと歩き出す音が聞こえてくる・・・

横の友人Aを見る・・・前を凝視したまま全く動かない。後部座席からも音がしない。友人Aのタバコの灰が限界だ。なぜかそこだけは気になった。

ヒタヒタヒタ・・・

足音が遠ざかる。足音は寮に向かっているようだ。

『ふぅ〜』声にならないため息が三人から漏れる・・・

若き日の室長『何?今の?聞こえたよな?』

AとB『足音やろ?聞いたけど、誰もいなかったよな・・・。なんでもいいけど早く寮に入りたい。』

その後、もう一度、寮の友人の部屋にいくと、驚くほどすぐに出てきた。

寮の友人『遅かったなぁ!今到着?』

若き日の室長『え?いや、ほらインターホンもけっこう鳴らしてんけど?』

寮の友人『ないないw全然聞こえてないしw とりあえず鍵の管理俺がしてるから幾つでも部屋OK!3部屋でよかったよな?』

若き日の室長『いや、さっき話し合っててんけどさ、一部屋でいいわ』

寮の友人『え?キモ!!男三人でめちゃ狭いでwいいの?w』

若き日の室長『もう疲れたし、また明日言うわ・・・』

寮の友人『OK、ま、ゆっくりしてもらって!明日は合コンもセッティングしてるしw』

その後の合コンで地元支店の女の子に聞かされたのは、その独身寮は病院跡地に建てられた独身寮なので、幽霊が出るのはけっこう有名な話であったらしい・・・。でもその話は寮に住む人もいるので、地元社員内ではオフレコみたいになっているとの事。

もっと早く言えよ・・・。

それ以降、二度とその独身寮の部屋を借りた事はない室長であった。

果たして幽霊は存在するのか否か

医療従事者の個人的独断的結論

おそらく存在する。なんせ絶対に嘘をつきそうにない人が真面目に言うのはやはり真実味がある。特にベテラン看護師さんの多くの『あ〜その辺にいるんちゃう?』という慣れてる感には驚いたw

いろんな人にインタビューしてみたが、医療従事者の経験数は半端ない高確率。見え方は実像であったり、音であったり、それぞれ様々であるが、やはり生と死の間において、本来見えない物が、何か受信しやすい状況下にあるんじゃないかと思う。

さて、皆さんはインチキだと思いますか?

Real or Fake?









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