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吉田直嗣さんのうつわ

もっぱら我が家では、特別な日のケーキ皿となっているうつわ。
大量生産品のようで、大量生産品にはない繊細さがある。
なので使う時にはちょっぴり気をつかううつわ。

最近気づいたのだが、作家さんのうつわを使うようになってから、所在諸々が丁寧になった気がする。
割らないように、欠けないように、そっと。
音を立てなくなった。
いいものを使うとはこういうことなのか、と思う。
大切なもの、高価なものは、大切に扱う。
それが普段の所作にも表れてくる。
当たり前のことかもしれないけれど。

たまに職場で、ガチャガチャ音を立てたり、あちらこちらに物を散らかしている人を見ると、私生活もそうなんだろうなあ、と思ってしまう。
ものを大切にしていないというか、大切にしなくていいものを選んで暮らしているのかな、と。

では使うときにそっと扱ううつわだけあればいいのか、というとそうでもない。
気をつかわず、自分に余裕がないときでも使えるうつわがあることで、安心できる日もあるから。

両方があるから、無理なく、うつわを楽しむことができるのだと思う。
少なくとも育児中の今は。

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