小さな下着屋を営んでいます。

だいたい何かを始める時は、人から「やってみれば」と言われた時だ。
自分から何かをやりたい!って思って動くことは、小さい頃からあまりなかったような気がする。
時々「やりたいなぁ」と思うことはあったけれど、自分がやれる気なんて全くしなかったから、最初の一歩すら踏み出すことはなかった。

そ。あの日までは。

そんなわたしがねぇ。本当にねぇ。
まさか50歳になって、下着屋を始めるなんて。
人生ドラマチックすぎやしませんか!って話だよね。

本当に、全くなにも経験の無い世界へ飛び込んだわたしのあの時のクレイジーさには、今でも拍手したいくらい。笑
もちろん、それが本当にやりたかったことか?と聞かれたら、すぐに「うん」とは言えない。
そこに行き着くまでには、もう少し物語があるから。

それでも、わたしは覚悟を決めて大海原に飛び込んだのだ。
福岡県久留米市という町で、わたしは「TERRIER(テリエ)」という小さな下着屋をオープンさせた。
ま。今思えば、なにも知らなかったからこそ、やってこれたのかもと思う。
いや、それしかない。笑

わたしがお店を紹介するときに必ず、「小さな」と付け加えるのには訳がある。お越しいただくと、その訳がすぐに分かってもらえるくらいアイテム数が少ないのだ。

お店を始めるときに、わたしなりにいくつかの決め事を作った中の一つ。
【わたしが恋をしたブランドやアイテムを、わたし自身がお客様に熱量を持って紹介できる数しか置かない。】
だから、まるでギャラリーのような店内なのです。
そ。ギャラリーのようなお店にしたかった。
50歳になったわたしには、たくさんのアイテムのあれこれの知識を頭に入れることが、すでに難しいと思っていたし、そもそも恋したブランドやアイテムのストーリーを調べたり、想いを馳せることが大好きだった。

それから二つ目は、
【激しく不定休であること。】
なんなら営業時間ですら怪しい。笑
とにかく、前の職場では有給休暇を取ることがとても心苦しく感じていた。
子供の病気や親の介護。。。本当に大変だった。
だから、折角仕事を辞めたのであれば、わたしが「休まなければ」と思ったときに自由に休める環境にしたかった。
なんてったって、わたしが50歳なのだから、自分のことでもいつ何があるかわからない状況にすでになってた訳だしね。

まだまだ、決め事はいくつもあるけれど、これだけ紹介しても商売経験が無いことは察していただけると思う。笑

まぁ、そこからの店主としての旅路は、低い山は登ったにせよ、かなりの「谷」続きだったような、、。
それでも、わたしは生まれて初めて「やりたい!!!」と思うことをやり続けてきた。この心のズキズキやワクワクは人生の宝物だ!!!

そして、わたしは56歳になった。
またひとつ「やりたい!!!!」と思うことが、このタイミングでムクムクと湧いてきたのだ。
【パーソナルセッション】だ。
本当は、やっていることがソレなのかはよく分からない。
ただ、わたしは自分の人生経験から「自分のキラリと光るもの」を自分で見つけてこそ、力が発揮できると感じている。
「強み」というには、まだ完成形じゃないその手前の「キラリ」。
わたしもこの自分の「キラリ」を見つけてからは、グングンと背筋を伸ばして歩くことができた。
もちろん不安や悩みなんて常にあるし、失敗もするけどね。

だから、「やりたいことはあるけれど」「何かやってみたいけれど」と足踏みしている人たちと一緒にその人の「キラリ」を見つけていきたい。
わたしがそうであったように、少しでも自分の人生を自分色で、自分の歩幅で歩いて行ってほしい。

あ、長くなっちゃいましたね。
今日はこのあたりで終わりとしましょ。
それでは、また。






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