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日本で2番目に消費されている油は環境に悪い!?

カップ麺などに使われているパーム油。そのほとんどは東南アジアで生産されている。そこではもともと熱帯雨林が広がっており、それをパーム農園に変えることによってパーム油の大量生産が可能になっている。

見えない油:パーム油

パーム油は『見えない油』と言われています。知名度はあまり高くなく、材料の表記でも植物油脂としか書かれていないので、いつの間にかたくさん消費してる油なのです。

パーム油は日本で2番目に多く使われている食用植物油(1位は菜種油)です。何に多く使われているかというと、皆さんがよく食べられているチョコレートやカップラーメン、ポテトチップスに使われています。

パーム油は安価で無味無臭であり、半固形なので、ここまで流通するようになったのです。

パーム油による環境問題

パーム油大量生産による森林伐採は有名です。特にインドネシアで問題になっています。

緑色の部分が森林だった場所を表していて、1990年から2010年にかけて森林面積が大幅に減っていることが分かります。

この1番の原因はパーム油の大量生産だと言われているのです。

しかもそれが、今後まだまだ増えていくのだとか、、、

他にも泥炭地への悪影響やそこに住む先住民への影響などがありますが、意外と注目されていないのが、パーム油生産時に出る廃液の問題です。

パーム油1L生産するのに大量に有機物を含む廃液が2.5〜3.5L出ており、この廃液が工場近辺を汚染しています。それだけでなく、その廃液からはメタンガスも排出されており、地球温暖化をも促進しているのだとか。

森林伐採してるし、メタンガスも出してるって牛と一緒ですね。

それでもパーム油は生活に欠かせない

このように問題視されているパーム油ですが、プラスチックのように油は私たちの生活に欠かせないものとなっています。実は、パーム油ほど森林伐採をしない油の生産方法は今のところないのです。

では、どうすればいいのか。それについては、また明日書きます。

引用元
1. Margono, B. A., Turubanova, S., Zhuravleva, I., Potapov, P., Tyukavina, A., Baccini, A., ... & Hansen, M. C. (2012). Mapping and monitoring deforestation and forest degradation in Sumatra (Indonesia) using Landsat time series data sets from 1990 to 2010. Environmental Research Letters, 7(3), 034010.
2. WWF『パーム油 私たちの暮らしと熱帯林の破壊をつなぐもの』https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/2484.html

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