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【読了】RANGE知識の幅が最強の武器になる

今年で4冊目。ビル・ゲイツお薦めの本。460ページを読み終えました。自分の学部は総合科学部で専門性が高くないと批判されることもあったし、それで劣等感を感じたことは多かったのですが、この本は「大丈夫だよ」と言ってくれて少し安心できました。

1万時間の法則は成り立たない

「天才!」という本で有名になった一万時間の法則。大抵の物事は、一万時間かけて取り組めば、マスターできるというもの。

確かに、このルールはスポーツやチェスなどの決まった環境の中では成り立つことが多い。しかし、そんな確実性の高い仕事や環境は現実世界にたくさんあるのだろうか?

多くの環境では、不確実性が高いため、一万時間の法則は成り立たない。一つの物事に一万時間もかけて、頑張るのは大切だが、その前段階として視野を広くして色んなものを試してみる「自分探し」をしてみることの方が大切だ。

つまり、誰かよりも早くアドバンテージを取ろうと焦って、自分の専門を決めて1万時間取り組むような早期教育を著者は批判している。

行き過ぎた専門の罠

もちろん、専門家は世の中に必要だが、行き過ぎた専門はデメリットにもなりうる。情報があふれている世の中では自分の主張にあった情報は容易に手に入れることができる。

自分の専門にばかり目を向けていると俯瞰的に物事を見る能力が欠如し、一般的には正しいと思われていないのに、誤った方向性を持ちかねない。

そこで、著者がおすすめするのが仕事以外の時間はできるだけ他の分野の人と話したり、本を読んだりしようということだ。時間がないという人ももちろんいるだろう。そういう時は、自分の専門にかけている時間を減らし、他の分野について考える時間を作ろう!と著者は主張する。

そこまでしても、知識の幅を持たせることがこれから重要になってくるのです。

専門は変えてもいいし、遅咲きでも問題ない

専門分野を変えたり、転職したいと思っている人は世の中に沢山いるだろう。でも、今まで頑張ってきたんだから、人生の方向性を変えるのはもったいないと思う人が多いのも事実だろう。

「ヤバい経済学」という本に書かれているそうなのですが、そういう人は転職したり、専門分野を変えた方が幸福度が上がったという研究結果があるそうなんです。

じゃぁ、みんな自分の好きなことをしよう!飽きたら、次の分野に!というホリエモンさんの主張には納得がいきました。

また、何かを始めるのに遅いなんてことはない。多くの有名人も遅咲きだったと著者は言うのです。例を挙げると、あの画家で有名なゴッホは画家の才能がなかなか認められず、いろんな職を転々としながら、画家としての才能を培っていったようです。

これはもう、自己分析と行動あるのみですね。

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