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少年ジャンプ2024年16号感想

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2024/03/18発売
表紙 :アオのハコ
巻頭カラー :アオのハコ
センターカラー :キルアオ
センターカラー :【読切】ゴースト・ワーカホリック
センターカラー :鵺の陰陽師

表紙はアオのハコ。ヒロイン大きめの配置はジャンプにしてはめずらしい感じ。少女マンガっぽくなりすぎてないのは大喜の描き方でバランスを取ってるんだろうな~と思います。春っぽくて明るい雰囲気も作品と季節柄にあっていて好みです。


アオのハコ

巻頭カラー

透明感のある巻頭イラストはまさに「青春」って感じで、アオのハコのいいところが全面に出ていてよかったです。2人以外のキャラクターを完全に外に持って行っているのも印象的。

#141 がんばれっ

大喜と針生先輩の試合は進み、ついにファイナルゲームへ。真剣にゲームをしているシーンの感想はどうしても「真剣に頑張ってる!!!頑張れ!!!」で語りつくしてしまう。

競技は違ってもその真剣さを思いながら大喜を見つめる千夏先輩が、切れたミサンガを見てから思わず「がんばれっ」と声をあげたシーンは、言葉もシーンもシンプルだからこその良さがあったと思います。また、その応援に対して大喜がノーリアクションだったのも、「千夏先輩の一言で」頑張れたわけではないという感じだったのがよかったです。

ここまで恋愛と部活動を両立させてきた作品なので、ここで彼女からの声援でパワーアップ!みたいな描写が欲しかったわけじゃなくて、あくまで努力家の2人がここまで積み上げてきたもので試合に向き合ってほしかったからという考えに基づく感想なので、自分でもちょっと潔癖すぎる気もするんですが、そういうところをおもしろいと思って応援してきたマンガなので……、このシーンは本当にぐっときました。

しかし、千夏の応援に周りが気づいている節があるので、ここまでの匂わせも考えるとやっぱりこの辺で周りバレするのかもしれません。

あかね噺

第102席 怒髪天

あかねが自分の暴走の自覚があり、それをきちんと謝罪するところに筋が通っていてよかったです。でも本当に朝がおは自分の席がこんなことになってるのに優しくて、本当にいい人過ぎる……、となりました。本当にいい人すぎる。

泰全の場の掌握術、表現方法がもはや一種の異能で笑ってしまう。それだけすごいという描写で、かつマンガとしてわかりやすくしてくれているのでいい描写だと思うんですが、マジで強者すぎ。ホントにめちゃくちゃいい描写ですね。

これを袖で見ることがあかねの成長につながるって寸法ね、なるほど、なんてわかった顔で頷いていたら、まさかの全生の登場でビビりました。袖で邂逅イベントは普通にありそうなのでハラハラします。しかし、アオリ文で「私利私欲の鬼・全生」って言われてるのは普通にウケてしまった。言われてるぞ!!!

ONE PIECE

鬼の子ヤマトの金稲荷代参

vol.2「ぼく、ワノ国を漫遊しようと思う!!おでんみたいに!!」

この方向で行くんだ!!!という興奮と、その後のワノ国の動向がわかるうれしさで飛び上がってしまいました。モモの助のその絶妙な表情、なに?「自分も行きたかった……」の顔だったらちょっと切ないですが、それならそれでヤマトがいっぱいお土産話をしてあげて欲しいと思いました。

しかし、これタイミングによっては本編とプルトン合流をぶつけてくることもあり得る人選なので本当にドキドキしますね。ドレークとホーキンス生きてて欲しい(生死がわかるまで一生言ってそう)。

第1110話 〝降星〟

このタイトルで黒い稲妻から五老星が来たってことはまあ、五老星が来たことを示すサブタイトルなんだろうな……、とか考えていたんですが、普通に五老「星」だったので当たり前の話でした。

「牛鬼」「以津真天」「封豨」「馬骨」「サンドワーム」と一気に名前も判明。しかし「牛鬼」「以津真天」はわかるけど後はちょっと見かけたことある程度だな……とか思っていたのに、急に「サンドワーム」が出てきて「サンドワーム!?」ってなってしまった。みんななってると思う。

でも漢字じゃないから仲間外れとか、そういうことではないと思うので今後の情報に期待したいと思います。そもそもなんか名前が出てきたけどこれが悪魔の実の能力なのか、別の何かなのかも一切出てきていないので……。謎の移動手段と併せて本当に謎だらけ。

しかも謎だらけなだけではなく、強いと来ている。馬骨は半獣形態もあるみたいで、デザインがすごくいい上に本当に強い様子。これは人間形態の方で剣を使っているので、どういう理屈で強いのかの判定が難しいですね。斬っているわけではなく、脳への伝達路を凍らせている、というのも気になるところ。ブルックの能力同様に魂に影響する能力だとしたら強いにもほどがある感じ。1人でそのレベルだと思うと、絶望感があります。

ルッチ VS ゾロ、ゾロが結構苦戦していたのは意外でしたが、ルッチ側も強くなっていたんだと思えば納得の範囲ですね。どっちかというと、サンジに煽られる前に本気出して片付けてきてくれよ!!!感がありますが、なんとかなったので結果オーライかもしれません。黒い稲妻っぽいエフェクトは覇王色の覇気で確定で良さそうですが、現状自覚があるのかわからないのが難しいですね。とはいえ、ジンベエが見ていれば覇王色はわかると思うので(ナミから出ていた何かを覇王色!?って言っていた件はあるものの)、ジンベエ側から指摘してくる可能性もまだありそう。

サンドワームに捕らえられたルフィを救うドリーとブロギーの「暗い場所は似合わぬ男!!」というセリフもよかったです。絶望感の似合わない男らしく、この窮地も一気に乗り越えて欲しい!!!と希望をもってこの話を読み終えられるのは、このマンガの描き方の上手さだなと感じました。

次回1111回で巻頭カラー!?めでたい!!!楽しみ!!!

SAKAMOTO DAYS

DAYS 159 最後の一撃

一撃に渾身の力を込めたシン、相撲は自分の負けだと認めてその場を去るハルマ、その後のハルマの戦線離脱まで含めて両者の格を保った名勝負だったと思います。まあ、同時に「相撲とはなんなのか?」という迷勝負でもあったことも事実ですが、かっこいいアクションを見られたからOKみたいなところがあります。ことさらSAKAMOTO DAYSにおいてはそう。

しかしハルマ、殺スポーツマンシップってまだ言ってるけどもしかしなくてもこの単語を常用しているんでしょうか。そりゃ熊埜御も「男子ってホントクズ」ってなるよ。

また、1F東館ロビー。場所説明してくれるのはありがたいですが、図面を覚えていないのでどこなのか全然わからない。前に出ていた図を見直しておこうと思います。

思っていたよりもキャロライナ・リーパーに食いついている周は流石……、と思っていたら普通に神々廻も合流。その後の会話を見る限り、周が周だとわかっていて合流して来たっぽいので好感度が高かったです。殺し屋に情はいらんみたいなことを言っていた割に義理堅さがある。

ブチギレている熊埜御たちに対して「学校は?」とか「あんな大人になったらあかんで」とかマイペースな会話をしている神々廻たちの温度差がいい感じですね。次回のセンターカラー、周が来て欲しいと思っていましたが、せっかくならもっと欲張って四ツ村+神々廻+周が欲しいなと思います。

しかし、坂本+南雲+スラーのところに関してはシンが行かないと赤尾の証明ができないので(いても微妙ですが)、早急に向かうのかなと思っていたんですが、しばらく動きがなさそうですね。思えばシンの出生の怪しさを思うとシンと麻樹が直接会うのも鬼門っぽいので、この辺りは一通り神々廻たちのシーンが終わってから再開する感じなのかもしれません。

ちなみに、偶然だと思うんですが、神々「廻」・「周」って両方とも「まわる」の文字なんですね。

僕のヒーローアカデミア

No.417 志村

ここでお師匠と共に死柄木の原点と向き合うのか……。正直めちゃくちゃ気が重い。おそらく、この作品においてもっとも暗い部分の1つに触れることになるのでその感覚は正しいんだとは思いますが、それでもホントに気が重い……。悲しい結末が待っていると確信してしまっているのも大きいんだと思います。

ここでデクとお師匠がなにをするのか(なにができるのか)はまだわかりませんが、心象世界でなにが起きたとしても過去を変えられない。少なくとも現在の死柄木に影響を与えられるかもしれませんが、ここで起きたことがやり直せるわけではありません。

その上で彼らがどうするのか、というのはこの作品の1つの「原点」なんだだと思います。

そういう意味でもすごい緊迫感のあるシーン。モンちゃんの崩壊から始まる全ての崩壊がこの世界でどうなっていくのか、並大抵ではない緊張感があります。

しかし、ドアを開けたらそれは写真で……、という表現をしているシーンはすごい。ドアを通り抜けると向こう側にも写真を見つめる人物がいて……、そのドア(写真)を抜けた先にあるのがその写真を見た子どもの結末になっていて……、とマジで時間と空間の操作が上手い。ただ回想するだけではなく、死柄木の中でどういう風にこの思い出が圧縮されているか、という死柄木の心情も立体的に表されているのがすごい技法だなと感じました。

キルアオ

page 45 ヨシツネとジョニー

サブタイトルで敵の名前バレしているの笑ってしまう。そういう感じの名前なんですね。

ここから2対2で戦うのかと思いきやタイマン×2に分かれることになる十三たち。十三の方はいいと思うんですが、獅童の方はカタギの高校生が突然殺し屋と対峙することになるのかわいそうすぎる。唯一いいことがあるとすれば現行犯逮捕できる権限があるところくらいでしょうか(確かそんなのがあると言っていた気がする)。

敵の能力、超能力ではないと思っていましたが(SAKAMOTO DAYSのシンと被るし……)、だからと言ってこんなオーバーテクノロジードローンが出てくるとも思っていなかったので「そんなのありなんだ!?」と思いました。でもまあ、最初に子どもになる薬が出てきているので今さらといえば今さらですね。あとこの水泳ゴーグル、地味に作画コストが高いな。

十三側はテクニック的にはなんとかなりそうだけどパワーで押し負けそうというジリ貧展開。これはどう回避するのか……。やっぱり敵が十三ファンというのが伏線(?)で一旦元の体に戻るくらいはするのかもしれません。

浸透勁というか、寸勁はSAKAMOTO DAYSでも見たので、進研ゼミ状態になれてよかったです。暗殺技術系ということでその辺は似た技術を使うことが多いのかもしれません。

ストーリーの縦軸として、ミツオカ製薬+JARDINを敵に回す可能性があること、JARDINの二代目が現「最強の殺し屋」として台頭していること、この辺りが大きく動いてきて今後がより楽しみになってきました。

ウィッチウォッチ

148 4コマの日々

読んでいて笑いをこらえきれなくなるタイプの回で、先週との落差がすごい!!!こういう幅広い作風(?)を扱えるのがウィッチウォッチの強み……、というよりは篠原先生の強みですね。

そもそもつかみのモリヒトが豆に弱いというネタだけで普通に1話作れるだろうに、そこから「という昨日の出来事を絵日記に描いたのよ」からの本編突入。そしてその本編がめちゃくちゃおもしろいので贅沢が過ぎる。

グラピック回は前回がおもしろすぎるため、あれを超えるのは無理じゃ……と思ったのにそれを軽々と超えるおもしろさ(個人の主観です)を披露してくれるところもよかったです。モリヒトがほとんどコピペなのにこんなにおもしろいことあるんだ……。本当に感服。

ラストで使ってきた「ぐあっ ば あれー」→「がんばれー」は、パンの名前だけでしか話せない回などでも見せてくれる謎技術ですが、これも地味にすごいと思います。どうやってこんなの思いついてるんだろう。

ミハルの翌檜高校入学試験合格がさらっと流されていて笑ってしまう。よかったよかった。これ本当に進級して話続きそうですね。

超巡!超条先輩

第6話 既読無視巡査長

回を追うごとにどんどん濃いキャラクターが出てくる!!!まだ6話なのに!?!?!?

色々な人の感想で言われていますが、連載が始まって半年くらい経ったマンガみたいなテンションで始まってそれがずっと続いている。本誌への馴染み方が半端ない。

よく考えてみると、元々ジャンプではこち亀という「派出所ギャグ」というジャンルのマンガを長期連載していたこともあって、このジャンルが馴染みやすいというのはあるのかもしれません。というか、書いてから思いましたがこち亀とがっつり「場所×ジャンル」が被っているのに、マンガ自体はあんまり被ってる感じがしないのも上手いですね。

今回は「偉い人が出てきて、愉快な仲間たちが解散の危機に陥る……、よくあるやつね!」と思っていたら偉い人に癖がありすぎてよかったし、そもそも偉い人の言っていることの方がまともだったのもよかったです。

こんな元カノ(元カノではない)みたいなキャリアが出てきて現カノ(現カノではないしなんなら絶縁を視野に入れている)と主人公を取り合いする展開が交番で発生することあるんですね。ちゃんと仕事して欲しい。

来週ポンちゃんが「このおじさんはいらないのであなたにあげます」って言いだしても別に違和感がないところを含めておもしろかったです。この引きからセンターカラーなのももはやうれしいを通り越しておもしろい。

「仲悪いってことは…」「逆に好きなんじゃない…?」はこのままネットミームになりそうな使い勝手の良さ。

【読切】ゴースト・ワーカホリック

ダンジョウ

線がきれいなタイプの絵柄だな~~~と思って読んでいたんですが、フルアナログだと聞いて戦慄。Dear Anemoneもそうですが、ジャンプは結構アナログの作家さんも多い印象ですね。必ずしもデジタルにする必要もないと思いますが、無理はしないで欲しいところ。

社畜系教師 VS 学校の七不思議、主人公の無双系ストーリーでした。七不思議のバケモノ描写は少年誌レベルでしっかり気味が悪い造形をしていて、クリーチャーデザイン力があっていいなと感じました。ストーリーもきれいにまとまっていて読みやすく、レベルの高い読み切りだったと思います。

ホラーという点を重視するのであれば七不思議周りにもっと因縁があってもいいのかなと思いましたが(せっかく1つだけ昔から有名な七不思議があるって話だったので)、今回の読み切りは先生のキャラクター性をメインにしているのでこの終わり方だったのかも。

一点気になったことをあげるなら、七不思議は実在していたという流れの中で「職員室の人魂」だけが心霊現象ではなかったというのがちょっとノイズだったように感じました。ここがオチになるのかなって予想してたら何もなかった……、みたいな(これは私が勝手に期待してしまっていただけではある)。

Dear Anemone

第5話 血

研究所での戦闘+敵のお披露目回といった雰囲気の回でした。また、ここで「人とはなにか?」という点にも触れてきたので、これは今後の主人公に刺さっていくんじゃないかと思います。段々人間離れしていく自分に苦悩するというテーマは定石でもあるので期待できそう。

「適合者」という単語が出てきたり研究所でまだ研究が続いていることが示唆されたりと話の広がりは感じるものの、やはりこの先どういう方向に話が進むのかはわからない感じ。今回の引きの感じを見ると、主人公とアネモネのタッグによるバトルがメインになりそうな雰囲気が強いですね。

また、序盤で分かれた2人、「あんた人の心ないんじゃ」「そんなモノ持ってたら」という会話と不穏な空気から、この2人もしくは1人は主人公同様「適合者」になるのでは?という気もします。現状「適合者」が何を指すのかはわかりませんが、多分「進化」して死ななかった人間がそうなんじゃないかと思うので、また爆発が起きる可能性が高そう。

夜桜さんちの大作戦

作戦218. 学校の怪談

読み切りとネタが被っていて笑ってしまった。こういう被せみたいなのが好きで雑誌で読んでいるのもあるので(意図的にやってるとは思いませんが)、今後もこういうのがあったら積極的に取り上げていきたいですね。

みんなの態度の理由はあるふぁの脳に負荷をかけ、開花を促すものだった……、というのはわかりますが、本当にストレスがたまりそうな内容だったので普通にかわいそうでした。

そして「悪ふぁ」からの肉体の成熟……、ここから開花に至るんだとは思いますが、この時点で開花よりもインパクトがありすぎてビビる。しかし、この成長悪ふぁ、作中でもかなり上位に入ってくるイケメンなので(個人の感想です)、レギュラーデザインではないのが悲しい。まだ2コマしか出てないのに今後そんなに出てくるわけではないことが悲しくなるレベルでかっこいい。最高です。

逃げ上手の若君

第149話 茶色い記憶1338

サブタイトルで嫌な予感がしたら思った以上にそのまま当たったので「おい!!!玄蕃!!!」になりました。ホントによく許されてるな。ギリギリアウトすぎる(今さら)。

本物がここに来ることを予想して先に裏切りムーブをしておく有能さ、自分が偽物であることを種明かししながら、本物が持ってきた情報を偽物に入れ替えておく有能さ、忍者としての有能さだけを語ればマジで有能なのに、茶色すぎる(婉曲表現)。

偽物の夏の方が艶めかしいところも本当にもう!!!という感じ。夜桜さんちの大作戦の印象も相まって、変装キャラって変態が多いのか……?みたいになってきた(ボンちゃんも比較的そっち寄りっぽいけど、南雲は変態って感じではないかも)。

落ち込みから立ち直り、時行の次の策を匂わせてからの〆。こういうところは正統派少年マンガでいいですね。

カグラバチ

第25話 取引

未だに妖術のことがよくわかっていませんが、漣家で使われている「威葬」は「衝撃を生み司る」ものらしいことはわかりました。こういう捉え方でいいのか確定したわけではありませんが、現状その捉え方で良さそう。

現在の状況から敵を連れて戻り、2対5に持って行くという判断で即座に戻る柴さんはちゃんと考えて行動しているんだなというのがわかってよかったです。その後ハクリが蔵経由で呼び寄せられたのはハクリも知らなかった蔵の力とのこと。

ハクリと淵天の交換交渉はどうするんだろうと思いましたが、チヒロがすんなりハクリを選んだことでチヒロがここで両取りするタイプではないんだな、というのが明確になって解像度が上がったように思います(両取り型は今週号だと鵺の陰陽師の学郎がそうだったと思う)。どっちがいいかという話ではなく、主人公の持つ価値観の話です。

柴さんの「(はったりやで)」「(はったりやで!!)」はおもしろかった。ハクリもなんかちょっと不安そうな顔してるのがいい味出してました。

淵天がオークションに出されてしまうのはちょっと意外でしたが、チヒロ的には計画通りらしく、ちょっと安心。これに関して戦いの反省と今後の方針をちゃんと味方内で話し合っていそうなところも好感が持てました。

柴さんが戻ってきたときのチヒロの「最高です」どこかで見た気がする……、なにかのパロディか……?と思ってしばらく考えてたんですが、SAKAMOTO DAYS過去編でキンダカに寝具売り場まで吹っ飛ばされてそのままベッドで寝た(?)南雲の「最高です(寝心地が)」を私が勝手に思い出していただけで特にパロディとかではなさそうでした。こんなこと書かなくてもよかったんですが、せっかく思い出したのでメモ代わりに記載。

鵺の陰陽師

カラー

今まで鵺の陰陽師のことを00年代ラノベっぽいって言っていましたが、このカラーもめっちゃそれっぽいですね。センターカラーに本編の1シーン、1コマをそのまま持ってくるのはそこそこめずらしい気がします。

第42話 消滅させてやる

鵺さんの格を見せた後、「剣の役目は別にいる」としっかり攻撃手段を確保していたのが良かったです。というか、この「会話そのものではなく、意識を向けさせる・時間を稼ぐことが目的」というのは先週夜行自身が使った手でもあるので、はったりの応酬になっているのもよかったですね。

学郎もこの流れなら大人しくするしかないか……、ここで役目を全うしても格は落ちないし、比較的累積ダメージを無視しないこの作品であれば休むのが妥当だなと頷きながら読み進めてからのこのラスト。

お前!!!ホントに!!!でもよくやった!!!

そんなことしたらダメでしょ!!!という気持ちとこの手柄はデカいので褒めないわけにはいかない気持ちの間で揺れてしまう。しかし、学郎って怒るときマジでめっちゃ怒るので「本当に怒ってる……」という気持ちになりますね。この「怒り」という感情は作中でも大きな要素なので意図的なものだと思います。

気になるのは夜行の仲間のことと、学郎に対する「昔から知っているよ」のセリフ。ここは過去の因縁として結構重要なところだと思うし、もっと強調しても良かったんじゃない!?と思わされながらの〆。来週の学郎、めちゃくちゃ重症になってそうで心配です。

アンデッドアンラック

No.199 Language

2020年10月08日01時34分。アンデラは年代、日付設定をきちんとやっているので設定がめちゃくちゃ細かく作り込まれてるんだろうなと思います。多分ちゃんとスケジュールが日単位で組んであるんだろうな……。

※ ここの2020年は誤植の可能性があるとのことです。

UMA円卓の描写が増えてきて、こっちも何か事情があるのかな……、と思うと素直に「倒せばいい!」って気持ちになれなくなってきたので、今後絶対理戦ではつらい気持ちになりそうな気がしてきました。というか絶対ルール側はループ経験を覚えてるのだいぶズルじゃん!!!

しかし、魂の器(魂の否定者)が未だに見つかっていないのは意味があるんでしょうか。素人考えですが、人の根幹にあるものが魂、かつ魂の理を作ったのはサンではなくルナ、という時点で「魂を否定する人間」はそもそも存在しない、というのが王道かな。普通にいたら結構恥ずかしい考察になりますが、正直に考えるとそうかなという感じです。

そして間髪入れずにランゲージ戦。否定者として覚醒していないニコと、前ループでニコの覚醒のトリガーとなったイチコという組み合わせは非常に不安ですが……、前ループでニコはランゲージを1人で討伐していたっぽい描写もあるのでそこも気になります。不忘がランゲージ特効の可能性は十分ありますが、でも今は持ってないんだよな(以下ループ)。

来週はセンターカラー!!!楽しみです!!!

僕とロボコ

第177話 じいちゃんとロボコ

茶番も茶番でロボコはそれでいいのかという話ではあるんですが、なんだかんだ「誰かが誰かを好きだ」という話が好きなので、全然よくないのに「こういうのでいいんだよ」みたいな気持ちになってしまって悔しいです。絆し力が強い。

何気に序盤を読んでいないのでどういう経緯で凡人のところにロボコが来たのかを知らないため、そろそろ読んでおこうという気持ちになりました。というか、今回の話を読んでしまうと本当にどうして今の状況になったのか気になりすぎる。

魔々勇々

No.26 刹那一滴

こういうのが読みたくてこのマンガを読んでいたんだ、というのを思い出させてくれる回でした。もちろん遊園地回や修行回も魔々勇々ならではの味がして好きですが、あの引き込まれるような1話、エンドの名状し難い禍々しさ、それを表現するための画面構成……、それを彷彿とさせる表現手法が多く、かなり心に染み入りました。

それに呼応するように展開も「コルレオ+マママ+グリシャ」からスタート。あの時はなす術がなかったけど、今回は守り切るコルレオの成長が描かれているのも見どころでした。

薄々わかっていましたが、利用としていたエンドを制御しきれなくなるグリシャはちょっとおもしろかったです。そういう見込みの甘さも含めてそこまでの存在という感じ。

エンドの異質さが際立つ中、エンドだけを特別扱いせずに話し合いを求めるコルレオは愚かに見えなくもないけれど、意思の貫き方としては格好いい。ここで何気に魔王二人を保護しているサディコの強キャラ感もだいぶよかったですね……。

そしてハロハロの墓に異変が……、というところで〆。魂の情報が読めなかった時点で明らかになにかがあるハロハロですが、ちゃんと伏線は改修されそう。墓の前の「ボッ」ってなっているところの形が単純な円ではないのが気になるんですが、具体的になんの形?というのもわからないのでここは保留。

しかし、これは流石に話をまとめに入ってしまっているのかも、という印象がぬぐえませんね。次の改編で残るかどうか、どうなるんだろう……。

累々戦記

第14話 運命を編まれた子供たち

今回は涅森と兄の過去話で、おそらく来週の頭までは続きそうな感じ。

累を信仰する宗教団体で育った兄弟(しかもその血筋がおそらくご神体の血を引いている)という、筋金入りの境遇であることがわかります。この境遇って作品によっては憐れだけれど手遅れでもう救えないタイプの悪役にあるそれですね。

少なくとも涅森が救われたのは宗教団体に潜入していた剥離士がいたから、というのが大きそうですが……、今回のラストの描写と今まで彼女が出てきていないところを見るに既に亡くなってしまっているんじゃないでしょうか。それが兄弟の袂を分かつ要因になったことは予想できます。悲しい。

ここから兄を倒す、という流れになるとは思うんですが、涅森が囚われている以上そっちから解決する必要があるので、もう少し本部での話が続きそうですね。

ツーオンアイス

第24話 シンデレラの寓意

空天雪が邪悪過ぎて怖くなってきた。前回までの描かれ方からも、空天雪のフィギュアスケートという競技に対する愛憎が凄まじいことがわかりますが、それをこういう形でぶつけてくるのはすごい。

普通に考えてそんなことする?という方法でありながら、どうしてそういう方法をとったのかというのはよくわかる。前回までの伏線もしっかり回収しながら、最悪の舞台を演じきったこの悪魔……。悪い方向に走り抜けた芸術家として満点過ぎるキャラクター造形は脱帽ものです。

見開きの「許せないだろう!こんな女が僕の相手で!」はもちろん、ラストの「見てくれた人たちにご挨拶しないとね…」と言いながら手も差し伸べない無情さ、その視線は綺更に向けられている異常さ、どこを取っても最低で本当にすごい。そういう人間が「美しさ」には真摯に向き合っていること、そうするだけの才能があることを描いているのもすごい。

そんな空天雪をガン無視しているはゆきさペアの演技がますます楽しみになります。

グリーングリーングリーンズ

第15話 「意地」

ここで八枝崎が勝つシーンではなく、先週の自分が気持ちよく打てたシーンに見せゴマを持ってきているところがこのマンガの魅力じゃないかと思います。というか、ゴルフという競技が最終的には自己の研鑽(と運)にかかってくるものである以上、八枝崎のキャラクター性がマッチしてくるんだろうなという印象。対し、王賀もそれに対して引くことなく、ライバルとしての矜持を魅せてくれる格の高さが最高でした。

オリバーが完全に親友ポジションに収まってきているのもおもしろい。王賀、アメリカに行っちゃうのか……、と思ってたんですが、こうなってくると王賀に行かないで欲しいという気持ちよりも八枝崎もアメリカに行って欲しいという気持ちが芽生えてきますね。

ルリドラゴン

第9話 できる限りは普通のフリ

この境遇でできるだけ「普通」の日々を守るということに主軸を置いて描いているのは個人的に好きです。多分そういう意図で書かれているマンガではないと思いますが、「他人と違う人間」がどうやって生きていくかということに向き合う姿に元気づけられる人もいるんじゃないかと思うので……。

また、少年マンガにおいてここまでお母さんの存在感があるのもちょっとめずらしいですね。母親の存在が日常の象徴にもなりえるため、だからこそ日常を描くこのマンガでは存在感があると思うとしっくりくるところはあります。

WEEKLY週ちゃん

VOL.0241

今回のミリタリーファッション特集は結構おもしろかったです。こういう風にいろんなマンガを横断して共通のものを見る企画自体が好きだし、マンガって書くだけで大変そうなのに、こうしてファッションデザインの知識も必要なんだな……、というのが感じられてよかったです。篠原先生はご自身がファッションにこだわりがありそうなこともあり、モイちゃんの私服が色々あるのがすごいなと思いました。

少年ジャンプ2024年17号 予告

来週はONE PIECEが表紙&巻頭カラー。ONE PIECE多くない!? ってちょっと尾田先生が心配になったんですが、頻度的には去年もONE PIECEはかなり表紙やってましたね(だからと言って心配じゃないわけではありませんが)。

2024/03/25発売
表紙 :ONE PIECE
巻頭カラー :ONE PIECE
センターカラー :SAKAMOTO DAYS
センターカラー :超巡!超条先輩
センターカラー :アンデッドアンラック

※ 2024/03/21にONE PIECEが3週間お休みを取るとの報告がありました。ゆっくり休んで頂きたいし、他の作者さんも1年に1、2回とか計画的に休みを取るみたいな感じにして欲しい。本当に。

作者コメント

SAKAMOTO DAYSの作者が大友克洋好きなのはなんか納得。私も銃声(大友克洋)読みたいな……と思いました。魔々勇々の作者も石ノ森章太郎コレクションを買っていたり手塚治虫の本を積んでいたり、マンガ家が読んでいるマンガはなかなか興味深いのでこうしてちょこっとだけでも知れてうれしいです。

個人的に気になっていたウィッチウォッチの現実世界とのズレは偶然とのこと。ちょっと遅れているというか、単に現実世界とリンクさせていないだけっぽいですね。嫌だったわけではないですが、気にはなっていたので特に気にすることがないとわかってよかったです。

超巡!超条先輩の取材なのか、ちゃんと歌舞伎町に行っているのはすごいな~と思いました。龍が如くで予習しているのもいい(予習ではない)。

アンデッドアンラックの作者がジムに通うらしく、マンガ家には健康でいて欲しい私としては応援しています。でも本当に忙しそうだし、無理はしないで欲しいですね。

アンケート

今回からこの記事に対するアンケートをGoogleフォームで作ってみました。上手く活用できるかはわからないんですが、気が向いたら気楽に回答してみてもらえると助かります。


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