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少年ジャンプ2023年44号感想

もう「ひとこと」でもなくなってきたので記事タイトルを普通に「感想」にしました。

2023年44号表紙

表紙アンデッド:アンラック
巻頭カラー:アンデッドアンラック
センターカラー:あかね噺
センターカラー:ツーオンアイス
センターカラー:ほうきの狩人
新連載:なし
連載終了:なし
読み切り:ほうきの狩人

JUMP j BOOKS 30周年記念

こういうのもちゃんとお祝い(?)しているのがいいなと思いました。
何気に尾田先生も色紙を書いてくれているし、空知先生や岸本先生、久保先生もいる……すごい……。

こういうのもジャンプフェスタで飾られるんですね(初めて知った)。

アンデッドアンラック

No.177 始めよう

絶対理(マスタールール)についての説明来た!!!
今回は銀河(ギャラクシー)が最初から存在していたことがしっかり語られて、相変わらず設定が細かく練られているんだな~と感動。何度も言ってしまうけど完結後に絶対設定資料集を出して欲しい。

巻頭カラーはアニメに合わせてループ前の姿のみんな。読んだのは最近のはずなのに、すごく懐かしいような気がしてしまう。これも展開の早さ故かも。

リップのUNREPAIRが発動してもユニオンに入るかどうかを強要しないのが風子のやり方なんだな……、とやっぱり胸が熱くなりました。そこからの集合見開きも熱い展開。世界救済RTA、全員の覚悟がガンギマってるのが最高です。

ラトラの否定能力の発動も楽しみだし、なによりも「この盛り上げ方はリップとライラは2人でゴールじゃなくてラトラ含めて3人でゴールでは?」という希望が出てきたので最高に盛り上がっています。私が。

アオのハコ

119 勘違いするところだった

これ、この恋模様がマジでどうなるかわからないので見ててめちゃくちゃハラハラする……。全体的にもの悲しいことにはならなかったものの、まだ波乱はありそうな雰囲気で心臓が持つかちょっと心配になってきた。自分でも誰が誰とどうなって欲しいのか気持ちを整理できない。とにかくなんとかなってくれ。

ハラハラの後、大喜と千夏先輩のやりとりには癒やされました。やっぱ思ったことはちゃんと言った方がいい。

呪術廻戦

第237話 人外魔境新宿決戦⑭

サブタイトルがまた「人外魔境新宿決戦」に戻った。やっぱり前回の話って特別だったんだなあ……、としんみり。

ここから戦いはどうなっちゃうんだろう? と思っていましたが、まだまだ強くなりそうな宿儺。これ本当に人類(人類って括りでいいのか?)は無事に勝てるんだろうか? 本当に不安。

ツーオンアイス

第2話 サイドバイサイド

1話で運命の相手との再会~ペア(仮)結成まで駆け抜けたツーオンアオス、今回は「ずっとお手本にしていたので滑り方の癖が同じ」「ずっと見ていたので1曲まるまる振り付けがわかる」というとんでもない駆け抜け方で序盤の問題点をすっ飛ばしていった。強い。

この辺りの個人練習を書いても良いとは思うんですが(書き方によっては)、このマンガは「ペア」であることを軸に進めていきたいから、ペア練習まで一気に進めたんだろうなという印象。軸がまっすぐでわかりやすいところが好印象でした。

主人公の綺更へのひたむきさがちょっと怖いな……、と思ってたら本人や周りからも結構ドン引きされているのはちょっと笑ってしまった。この辺は万人受けする設定じゃなさそうなので、主人公の好感度がこれからどうなっていくのかが気になる。

コラムの「フィギュアスケート教室」があるのはうれしい反面、作中で使われる用語が多いのでちょっとついていけなくなるのが難点かも(私が異常にフィギュアスケートに疎い可能性もある)。

SAKAMOTO DAYS

DAYS 137 信頼

上終はこのまま最終回までずっと銃身でいて欲しい気がしてきた。ORDER集合イラストとかおもしろくなっちゃうからダメかもしれないけど、それでもずっと銃身がいい。嬉ちい(?)。

真剣な勝負ではあるものの、回想への入り方や街の人々の反応などで独特な緩さがあるバトル風景は SAKAMOTO DAYS 名物って感じで大変良い感じ。自分を一番信頼していたのは「敵」だった、みたいな展開は少年マンガらしさもあってその辺りの独自な空気と少年マンガの成分が絶妙な塩梅の回でした。テンポがサクサクで読んでいて気持ちいい。

ちなみに、上終のギネス入りのこの絵は坂本たちが見た目録の中にあった絵で出品者までわかっているのでワンチャンまだなんか伏線があるかも……、いややっぱない気がしてきた。しかしこの絵の作者は「殺した少女の血と涙と髄液で作った絵の具で絵を描く」とか、それはもう殺し屋じゃなくて普通にシリアルキラーなのでは?

余談ですが、公式Twitterがフォロワーを増やす企画をやっているので気が向いたらフォローしてください。

僕のヒーローアカデミア

No.402 THE・TEARFUL DAYS

もはや毎週下手なこと言えない状況が続くヒロアカですが、今回も相当ヤバい回だってことはひしひしと伝わってきます。なんかもうマンガ読んでるんじゃなくて映画見てるみたいで、内容がちゃんと把握できているとは言えない私でさえすごくドキドキする。

みんな!!! 頑張って!!!(謎の応援)

魔々勇々

No.4 「その獅子 雄々しく起つ」

世界観が広がって、コルレオの紋章術のことも少しずつわかりそうな雰囲気が出てきて……、とゆっくり進むのかと思ったら、もう次の勇者が出てきた。

エリシア・ウール・プール(24)さん。女性。

今回の勇者は友好的っぽくてちょっと安心したものの、本人の意志とは関係なく「同じ世界に勇者が複数存在してはいけない」ルールがあった場合はこの人とも殺し合いになってしまうんだろうか? という不安は残る。そもそも勇者と魔王が世界を移動してしまうとしても、それがなぜコルレオの世界にやってくるのかというところもわかっていないので、その辺りが次回から明かされていくといいな~と思いました。

僕とロボコ

第155話 モツオとその後

モツオの家の没落設定、ちゃんと継続設定として使われているのがすごい。

ギャグ漫画でこういう展開だとちょっと見ていられないくらいキツめの落ちぶれ方をすることもあるんですが、モツオは現在の在り方を自分の選んだ道としっかり認識して、現状の中でより良い生活を目指しているのが普通にすごいと思います。

ギャグマンガにマジレスした人みたいになってしまった。

ほうきの狩人【読切/金未来杯】

小林おむすけ

ボーイミーツガールものとしてきっちり要点が押さえられていて、主人公が完全に熱血キャラではなく、ちょっとダウナー系の「お人よし」という感じなのでとても読みやすい読切だった。主人公の相棒が意志を持ったほうき(両親の形見でもある)というのも世界観とマッチしていて良い感じ。

また、ほうきで飛び回りながらの戦闘シーンが魅力的なのがタイトルとあっているのもいい。こういう賞金稼ぎものの連載マンガが見たいな~と思えるストーリーでした。

カグラバチ

第3話 目撃者

「知っての通り日本は刀社会」って言われても読者は全然知らんというむちゃくちゃな振りがよかった。振り落とされないようについて行きたい。

今回は私たちの知らない「東京」の雰囲気がわかったのと、早くも妖刀の1つ(雲が出るらしい?)の情報が出てきて、世界観への理解を深める&今後の物語の方針を示す回だったと思います。その辺でご飯を食べていたら店が爆破されるヤバい治安の「東京」っぽいですが、ここが「東京」であることの意味が今後出てくることに期待(私は設定厨なので勝手に期待してるけど、特にないかもしれないとも思う)。

ウィッチウォッチ

127 災いの日-⑭

モイちゃんのところは相変わらずシリアス一直線ですが、戦闘が終わった組はそこそこ緩い空気を取り戻していて微かに癒やされる。早くもっと癒やされたい……!!!

不死の魔女の在り方・目的を知るとやはり、黒魔女側が完全な悪とも言い切れなくなってしまうのもつらいところ。しかし、不死の存在ってどの作品でも大体最後には「死」を望むようになってしまうのが悲しい。実際、不死の人間はいない(はずな)ので本当のところを知る由もないですが、不死になるとそういう感情になっちゃうものなんだろうか……、悲しい……。

なんか話が逸れてしまったけどそろそろ決着がつきそうな雰囲気ですが、ニコたちが勝つにしても、今後黒魔女陣営の人たちがどうなってしまうのかというところはだいぶ不安。

あかね噺

第80席 大看板・今昔亭ちょう朝

こういうバトルもの(あかね噺はバトルものではないのでは?)における「自分の上位互換」という存在はなかなか手強いし、一筋縄ではいかないし、大幅パワーアップの機会でもあることが多いので、にわかに緊張してきました。

それに、今昔亭ちょう朝が嫌われものではなく、「みんなに好かれている」というのもきっとこの先のポイントなんだろうな~! という匂いを感じて今後がより一層楽しみになりました。

あと普通にビジュアルが好きです。

キルアオ

page 23 無理ゲー事後処理やっぱ無理

今後、竜胆兄弟も転入してくるってこと!? 十三がいるせいで(?)より一層学校の治安が悪く(実際はカタギに手は出さないと思うので悪くならないと思うけど)なっていくけど組織のボスはそれで良いの!? という気持ちに。

読者視点で見ると濃いキャラがどんどん増えて来てうれしい。

天馬に殺し屋バレしたのが意外でした。まだ1巻が発売されたばかりなのに……、十三、おつかれさまでした! とはならず、天馬がそういう反応じゃなかったのがよかったです。まあ、十三が人殺し大好きだったり、金目当てで殺し屋だったとかだったりしたらまた反応も違ったんだと思うし、業界を知らないが故の言葉だとは思うんですが……。

また、来週からノレンにかけた催眠術がすぐに解けなかった、かつ勉強した過ぎて学校を休めない十三の変なラブコメが始まるのかと思うと来週が本当に楽しみ。変なラブコメ、好きだ……。

あと今回も「娘と同じトシの子に言い寄られるのはまともな神経だったら戦慄するし、受け入れたら死んだときそれ専用の地獄がある」とまで言ってくれているのでコンプラ的にもOK。このあたり、ここまで来るとコンプラを気にしていると言うよりも先生なりにすごくこだわっているところなんだろうなと感じます。毎回言っていますが、個人的にはありがたい。

夜桜さんちの大作戦

作戦196. 結婚式開宴

今回はおそらく、前から読んでいる人に向けた昔の友人たちの現在を見せる&途中から読んでいる人に向けた昔の友人たちの紹介を兼ねた回なのかな? という雰囲気でした。ちなみに個人的に好きだったのはスパイ協会会長です。

おそらく次回からミッション開始になりそうな雰囲気で、私は未だに太陽の活躍をあんまりちゃんと見たことがないのでそれが見られるのが楽しみです。

逃げ上手の若君

第127話 未来1337

叔父の救出と共に勢いづく時行たちと、もはやここまでと腹を括る斯波家長。

今から血を吸うこの階段もいずれ苔生し
誰が死のうが季節は廻る

逃げ上手の若君

前にも書いたんですが、斯波家長の在り方もまた視点を変えれば主人公すぎて見ていてつらい。というか、この年の子どもたちに(もう子どもたちって言ってしまう)こんな決断をさせていたこの時代、本当にすごいな……。

また、時行の「相手から仲間を奪った大戦の主としてその思いから逃げない」という言葉も、この作品のタイトルが「逃げ上手の若君」であることを含めるとめちゃくちゃ重い言葉だと受け止めることができました。なんか書いてて本当につらくなってきたけどこれ史実なんだよな(脚色があるとは言え)。

現時点の癒やしが新田氏しかいないものの、この癒やしだっていつ失われるかわかったものではないのが本当につらい。

鵺の陰陽師

第20話 爛匣

急に始まる式神の説明!!! でもそもそも式神がどういう存在なのかを忘れてしまったので(陰陽師が使う使い魔ってことはわかる)その辺はちゃんと読み返さないと……。また、式神の中で一番強い「爛匣」を授かった陰陽師は、かつては式神が強すぎて使役することなく生涯を終えていた……、なんていう厨二設定もめちゃくちゃいい。

なにからなにまでゼロ年代ラノベを彷彿とさせる(ほめ言葉)設定のマンガなので、好きな人には深く刺さるのも納得できる。

狂骨と今までの鵺さん(服が替わった?と思ったんですが、そもそも体そのものが変異している?)の退場はショッキングですが、この辺りの説明は来週になりそう。

というか、大きな災厄が来るらしいのにこんなところで仲間割れしてる場合なんだろうか?(読者視点だと鵺さんが味方だけど、陰陽師視点だと鵺さんが味方とは思えないというのもあるとは思う。)

暗号学園のいろは

第四十二号 「戦争は発明の母」

今回はデジタル暗号学園の説明会って感じ。見開きの探検隊集合絵がよかったです。

また、凍の知らないところで勝手に峠州坂同盟が破棄されていたのは普通に可哀想だったし、私もショック。でもここのワンポイントレッスンのツッコミはツボすぎてよかった。

今回は自分で暗号が解けたのもうれしかった!!!

アスミカケル

Round15 第二戦

1回戦の相手とはまた違ったタイプの相手との戦い。今回は「素人」っぽい相手との戦いを通して二兎のメンタルが「素人」とは違うという点を描いているのが上手い。

それにしても「…折っちゃうか…」の二兎は怖かった。

ただ負けを認めないのは…
格好良い事なんかじゃないよ…

アスミカケル

奈央のこのセリフでMMAがただの喧嘩とは違う、れっきとした競技であることも強調されていてよかった。

一ノ瀬家の大罪

第43話 颯太の願い

颯太!!!!! 気持ちはわかるけど!!!!!

ここから颯太と翼でこの夢を解決していくんだ……! と見せかけてからの颯太陥落。即堕ち2話すぎる。でも颯太の願いが「疑似家族」ではなく「本来の家族にこうしてもらいたかった」だったのは切ない。

というかこれ、もしかしなくても今回はみんな夢である自覚はあるまま、それをお互いに隠して都合の良い世界を演じていこうとしている? のかも。ただ、個人的な価値観で語るのであればそれのどこに問題があるのか、と思ってしまうのでここからの解決はなかなか難しそう。

アイスヘッドギル

第14話 凍る水の聖遺物

聖遺物を使ったギルの戦闘シーンがかっこいい。この作品の舞台が氷の世界であることを利用した戦い方になっているところもポイントが高かったです。ギルがこの戦い方を2話辺りからやってくれていたらまた展開も違っていたんじゃないかな~~~、と思います。過ぎてから色々言うのは誰にでもできることなのでアレですが、そう思ってしまうくらいにギルの斧+水の聖遺物(で作られる氷)での戦闘がいい。

イズンおばさんが再生して欲しいと思っていたら命のりんごは出てきましたが、そのりんごはサナへ。そこからサナが回復するのは予想できましたが、そのままサナが知の書になってしまったのは予想外でした(知の書の継承、勉強ではなく命のりんごでやった方がいいのでは)。

少年ジャンプ2023年45号 予告

次のジャンプは10/10(火)発売。最近は電子版は月曜発売のことが多かったのでめずらしい。

表紙:ONE PIECE
巻頭カラー:ONE PIECE
センターカラー:アオのハコ
センターカラー:あかね噺
センターカラー:部屋の一族

ONE PIECEのセンターカラーは「MONSTERS」のアニメ制作快調巻頭カラー(快調巻頭カラー?)みたいなので、MONSTERSのカラーなのかも。ONE PIECEとのコラボだったらうれしい。

また、「アオのハコ」は進級、「あかね噺」は2週連続センターカラーということでこちらも快調っぽい雰囲気。読み切りの「部屋の一族」は個人的に一番気になっていた読み切りなので(タイトル的に)これも楽しみです。


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