少年ジャンプ2023年47号感想
体調不良などでアップするのが遅くなってしまいました……。でもせっかく書き切ったのでアップしておきます。来週号からはまた月か火にアップできるようにしたいですね。
表紙:夜桜さんちの大作戦
巻頭カラー:夜桜さんちの大作戦
センターカラー:鵺の陰陽師
センターカラー:ZOOKEY!!
新連載:なし
夜桜さんちの大作戦
作戦199. 夜桜太陽 VS アレクサンド龍
家族大集合カラー、良い。
まるでバトルマンガみたいな引きだ!?と思ったんですが、最近ジャンププラスの無料配信で88話まで読んだところ、むしろ夜桜ってバトル要素が強い作品なんだ……と思いました。双子編(?)に入ってからバトル要素減ってたんですね。
前回と似た引きですが、今回は「開花春来」モードで更に強くなりそうな雰囲気。こっちのカラーも見たかったです。
SAKAMOTO DAYS
DAYS 140 それぞれの目的
今回殺し屋展が楽しみすぎて感想がちょっと長い。
スラー陣営の見開き、普通に京がいて笑ってしまった。いいんだそれで。
晶もこのアジトにいる様子(寝ているらしい)けど、有月との関係がどういう状態になっているのかは気になるところ。帰りの飛行機とか地獄だったのでは?(自家用機かもしれないけど)
スラーの目的は結構わかりやすい。
・現会長である麻樹の抹殺
・ORDERの壊滅
・本部の破壊
これができたら幹部のムトウを次の会長にするとは言っているものの、守るかどうかはわからないし、一度会長にした後改めて殺すとかも全然ありそう。そうじゃなかったとしても本部が破壊されてORDERが壊滅した殺連の会長に本当になりたいか?というむちゃくちゃな条件。とはいえムトウがこの場を逃れるには取り敢えず同意しておくしかないというのはそう。
スラーとしては、会長を狙って会場爆破→弱ったORDERを始末、という感じで全面戦争の気はなさそう。確かに正面から行く必要はないか……と納得……。真冬、虎丸は思った以上に馴染んでるけど、色んな意味でホントに大丈夫なのか不安。
坂本、シンは修行中。前回ORDERとやり合った平助に対してジェラシーを感じているシーンは強化フラグだと思うものの、殺し屋展までもう日がなさそうなので特に何もないかも。
今回、坂本陣営にブレーンがいないことが発覚し、14巻までよく生きてこれたなこいつら……と思いました。思えば、今までの戦闘のほとんどが単純な殴り合いだったような……。ただそれはそれで、「バトルシーンを戦闘で魅せる」ことに特化していたということでもあるので、やはり画力がすごいんだなと再認識しました。
それはそれとして今回は周と鹿島がいてくれて本当に良かった。
しかし、「バラした爆弾を持ち込んで中で組み立てればOK」理論、前の回で持ち込み物はバラして中身チェックするって言ってたけど本当に可能なんだろうか?メタ的にコマとって説明してるのでこれだとは思うけど、警備的にそれ通る!?という疑問もある。来館者の持ち込みは厳しいけど、展示品に関しては壊すわけにはいかないからバラさないというのが落とし所かな。
シンが呼ぶ助っ人、流石にそろそろナツキかなと思うものの、意外と日が経っていないので手が治っているのか不安。でも弟いるかもしれないので声はかけてあげて欲しい。
そしてORDER陣営(というか南雲と神々廻)。
南雲はスラーの件を上に共有せず、勝手に警備だけを強化。今までの情報の感じ、麻樹は自分の暗殺計画があったら殺し屋展自体に来なくなってしまう可能性が高いため、南雲の「会長を餌にスラーを誘き出す」ができなくなるからだろうけど、マジで上に対する忠義がなさ過ぎて笑ってしまう。神々廻の発言的に「一般人を巻き込んでもOK」というスタンスではなく、「巻き込むつもりはないが、ミスったら巻き込んでしまうかもしれない」というスタンスであることがわかったのは幸いかも。
南雲の「(ミスのリスクを考慮しても)ここでスラーを野放しにした方が将来的な被害が大きい」というのは一応正論ではあるものの、南雲の動きを見るに、スラーへの私怨では?という疑念もまだまだ残る。
坂本→「スラーの爆破計画は何としても阻止する」
有月→「麻樹は必ず殺す」「命に代えても…」
南雲→「どんな手段を使ってもスラーは殺す」「秩序の名の下に」
ここだけなら「スラーが爆破計画をやめ、ORDERが麻樹の暗殺を見逃し、その代わりに南雲がスラーを殺す」と全員の希望が通るんですが、それは読者視点じゃないとわからないようになっている構成がもどかしくて良い引き。
そしてあと何週か引っ張って、開幕に合わせて巻頭カラーかな……と勝手に思っていたにも関わらず、最後のコマで殺し屋展がもう開幕していたのに笑ってしまった。
ちなみに殺し屋展は作中9月18日開幕なので(41号巻末コメント)、実はあれから1年経ってたとかじゃない限り、殺連関東支部襲撃から殺し屋展まで2週間くらいしかないというのが結構衝撃。麻樹は殺し屋展に来ない方がいい。
僕とロボコ
第158話 マルチバースとロボコ②
続いて欲しい!って言ってたけどここまでがっつり続くと思ってなかったので笑ってしまった。王道ロボコの「明確な何かのパロではないのに、なんとなくわかりそう」な感じが妙に気持ちいい。この流れなら次までかな?と思うものの、今回のサブタイトルが②なのでもしかしたらもっと続くのかも……。
アオのハコ
122 腕の見せどころ
進級+新入生投入で新展開っていうのはわかっているんですが、大喜と千夏の関係性がしっかりしすぎているので恋愛周りはあまり動かなそうな雰囲気。個人的にもアオのハコでどろどろの恋愛になって欲しいわけではないのでそこは良いんですが……。
ここからどういう感じに話が展開していくんだろう?というのは気になる。恋愛面で大喜と千夏の骨太な関係を描きつつ、部活系をメインにやっていく感じなのかな?それはそれで楽しみです。
カグラバチ
第6話 平穏
やっぱバトルシーンの作画が半端なくかっこいい。画面の使い方が上手いな~と思います。SAKAMOTO DAYS も上手いと思っていますが、タイプが違う気がします。異能力バトルでもあるのでその辺りの要素を上手く使った幻想的な画面構成になっているのが好き。
シャルが狙われている理由もわかったし、これでスタメン入りって感じなのかな。
鵺の陰陽師
第23話 鵺の推薦
鵺の素性とかどうやって隠したまま学郎を隊長にするんだろう……、と思っていたら別に隠さずに隊長達につっこんで行ったので笑ってしまった。鵺さんの人間好きの方針もあるだろうけど、鵺さん側にそれだけやっても交渉に値するだけの力があるからなんだろうなと思うとやはり圧巻。
相変わらず細々した設定(鏖の復活についてなど)をサクサク説明して進んでくれるので、不要なストレスなく読み続けられるところが良い感じ。
ツーオンアイス
第5話 別れ道
この話、5話でやっていい重さ!?
いや、過去の話は近いうちに出るだろうなと思っていましたが、想像以上に早くてびっくりしてしまった。一気に読んだので「たっくん」との関係とか、スケート競技をやる上でどんな大変なことを言ったのかをしっかり理解できてはいない気がしますが、それでも冒頭で「呪い」とはっきり明言しているので「こいつは大変なことをしたんだ……」という理解だけはあり、それ故に「やるよ」のシーンの演出にはぞっとしました。
ストーリー的に主人公がペアを選ぶんだろうなと言うのはわかるんですが、正直ここから「シングル」と「ペア」の道を提示して「ペア」を選ぶのって、相手が好きだから以外だと理由付けが難しそうなのでどうなるんだろうというのが気になります(別に「好きだから」でペアに行ってもいいと思うものの、ちょっとカタルシスに欠けるような気がするため)。
ウィッチウォッチ
130 災いの日-⑰
思っていたよりもモリヒトが重傷、それを救うために「マジョリカバリー」を使用したニコはその代償に「時間」を捧げてしまう……って、ニコがなにをしたんだよ!!!って普通に悲しくなって泣いてしまった。
作中で最初の方に見せてくれた魔法をここで切り札的に使うのも上手いし、モリヒトのことが大切だったからこそ代償が重くなってしまったという残酷さもよかった。
でも……!!!もう本当にコメディ回が恋しい!!!本当に恋しい!!!
キルアオ
page 26 第一回殺し屋会議
サブタイトルで学校で殺し屋が集う回だ!とわくわくしたら前半無声マンガだったのでその落差のデカさに笑ってしまった。十三は中学校を満喫して欲しい。
竜胆兄弟がちゃんと学年をわかれて入学してきているのも良かった。
この調子でこの学校にどれくらい殺し屋が集まってくるのか今から楽しみ。100カノくらい集まってきて欲しい。
【読切】【金未来杯】ZOOKEY!!
獄辻円盤
不死身の青年+利発な少女なんてオタクみんな好きなヤツじゃん……(主語がデカい)。ゾーキーのキャラクター性ってメインよりも主人公の好敵手ポジションなどのやや脇役にある感じがあるので、こういうスポットの当たり方は新鮮だったかも。
自分がちょっと逆張りしてしまいがちなので、イケメン+美少女の組み合わせは「わかりやすいビジュアルよりもちょっと崩した方が好きだった」みたいなことを言ってしまうかと思いましたが、別にそんなことはなく、普通に読んでいて気持ちよかったです。キャラクター造形だけではなく、全体的に画面構成がスタイリッシュでよかった。見た目重視すぎて読みづらいという感じもなく、これが新連載の1話目だって言われても違和感がないくらいだったと思います。
人の顔を忘れないはずのルアがゾーキーのことを思い出せないのはなんかの伏線なのかな(作中に答えがあったなら恥ずかしいことを書いてしまった)。
魔々勇々
No.7 「何が為」
今回の話だけだとエスカバが味方なのか敵なのかまだ決めかねる感じ。前回の前半だけで結構好感度が上がってしまっていたので、できたら味方であって欲しいけど、それにしては本気すぎるか……?いやでも指南役って言ってるしな……。という状況。
戦闘シーンを進めつつ、コルレオの紋章について(勇者と魔王全般のかも)も説明。紋章が基本的に「固有能力」+「身体強化」で、コルレオはこの固有能力が「治癒」と「浮遊」だとすると、これはエヴァンの能力を吸収した感じなのかも。これエヴァンの能力が「治癒」だったんだと思いますが、治癒の能力であの魔王エンドと戦ってたの普通にヤバいと思う(浮遊だったとしてもヤバいとは思う)。
今後どんどん勇者が死んで、その度にコルレオが紋章術をストックしていく話になったらどうしよう。
呪術廻戦
第239話 バカサバイバー!!
サブタイトルが急に狂ったけど何? 思っていたら中身も結構狂っていた。
確かに高羽の術式は五条に匹敵しうる、みたいなモノローグが出たときは何かの伏線かな~と思っていましたが、こんなことになるなんて誰が思った!?みたいなことになってしまった。
術式の強さ的にはいいマッチングだと思うんですが、単騎で来てるっぽいところは結構不安。送迎込みで誰かついてきてあげて欲しかった……。
新宿の方の動向も気になりますが、しばらくはこっちの岩手視点で進むのかな。
あかね噺
第83席 丁半博打
急に頭脳戦が出てきて混乱して死ぬかと思いましたが、そこまで難しい博打ではなかったので(ジャンケットバンク比)一命を取り留めました。
こういうやりとりも前回同様「陽」!!!って感じで気持ちがよかったです。
アンデッドアンラック
No.180 悪いな
結局風子がオペを担当したので、「ボスヤバ……」の気持ちでいっぱいになった。ただ、ちゃんとオペのサポートにリップが行ったのがよかったです。また、無茶があるとは言え風子がこのオペに向けて努力をしていたことも言及されたので安心……安心か!? とはいえこれが神に対抗するためのロードマップ最短距離だって言われたらそれはそうなのでぐうの音も出ない。
風子の髪がリップに触れたことによる不運の実行プロセスについては正直まだ理解し切れていないところもあるんですが、これは来週でちゃんと語られそう。
ここでアンディの分身が病院にやってくるのも、前のループを知っていると納得。そして熱い展開でもあります。初のマスタールール編がどんな結末を迎えることになるのか今から楽しみです。
逃げ上手の若君
第130話 鎌倉1337
北条時行側は勝利の帰還をする中、足利側はやはりというか、不穏な空気。
この当たりの史実をあまり良くわかっていないのもあって、最近の流れがちょっと難しいなと思っているところなので(幕府と朝廷だけでもいっぱいいっぱいなのに、朝廷が2つになったので本当によくわからなくなっている)、大きな流れくらいは史実を確認しておきたいかも。
暗号学園のいろは
第四十五号 「戦闘となるも銃口となるなかれ」
このサブタイトル、使うにあたってちゃんと韻を踏んでるのがさすがだなと思いました。
縊梨と夕方の戦いは88-88の美しい引き分けにて終了。めだかボックス のスタイル戦を思わせる戦いっぷりでしたが、「エンドレス・クラップス」は1話内で話を収めているのもなかなかすごい。引きは弱くなるけど、読み切ったことによる爽快感が強くて思わずアンケを1位でぶち込んでしまった。
僕のヒーローアカデミア
No.404 大好き!!オールマイト!!
私は人の「祈り」の話が好きなので、今回の話は最高でした。
大きな切実な祈りから、今日の夕飯よりも微かな祈りまでヒーローは多くの祈りを受け、その一番大きな支柱となろうとしたものがオールマイトだったんだな……というのがストーリー、画面構成からこれでもか!と感じられた回でした。
「勝つぞ!!!」
勝ってくれ……(泣いてしまった)。
一ノ瀬家の大罪
第46話 翔の願い
もっとどうしようもない家族の断絶から生まれてしまった悲劇だと思っていたんですが、その綻び始めはほんの微かなものだった、と言うところにタイザン5先生の癖が出てるんじゃないかな……と思いました。
なんにせよ、ここで全員(祖父は無理かも)が現実に揃ったので、いよいよ大詰めといった雰囲気。
アイスヘッドギル
第17話 再会
サブタイトル通り、ここでギルが父ドレキの体を乗っ取ったリッチの王と邂逅。最近だとドリトライがそうでしたが、最後(終盤)に立ちはだかるものは父、という構成はなんだかんだ熱いです。とはいえ、アイスヘッドギルの場合は父本人ではなく、その上脳から生前の人物の記憶は利用してくるタイプなのでこの後エグい戦いになる気もする。
邂逅したときのギルの表情がそれを物語っていて良い感じだと思いました。
アスミカケル
Round18 裾野で
スポーツをやる上での環境って本当に大事だな……としみじみ感じさせられる回でした。色々な事情でそれに恵まれなかった太賀と、問題はあったものの環境には比較的恵まれていた二兎の比較が印象深かったです。
信念は違えどMMAに対して真摯である2人の対決はこれまでの戦いとは毛色が違っていて、かつこのマンガの芯でもある部分だと思うので決着まで目が離せない……!って感じです。
少年ジャンプ2023年48号 予告
GIGAと繋がる表紙の呪術廻戦が表紙&カラー。これは予想できたところ。
うれしい予想外だったのは魔々勇々のセンターカラー。この早さで2回目のセンターカラーってことは1話の評判がよかったのかも……!個人的にアンケートをいれたので、こういうのはうれしいですね。
表紙:呪術廻戦
巻頭カラー:呪術廻戦
センターカラー:僕とロボコ
センターカラー:キルアオ
センターカラー:魔々勇々
いただいたサポートは大切に使わせていただきます!