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少年ジャンプ2023年51号感想

2023年51号表紙

2023/11/20発売
表紙:アオのハコ
巻頭カラー:アオのハコ
センターカラー:暗号学園のいろは
センターカラー(読み切り):フレイム・ブルー
センターカラー:鵺の陰陽師


アオのハコ

126 俺たちのタイミングで

アニメ化おめでとうございます!

カラー集合絵も良かったんですが、現実リアル系のストーリーだからかマンガ部分のカラーに結構どきっとしました。

本編はこのまま他の生徒から隠れてドキドキみたいになるのか!?と思ってたんですが普通に倉庫には入ってこなかったのでちょっと拍子抜け&安堵。なんか物足りない気はするんですが、「見つかっちゃうかも!!!」みたいなドキドキは結構心臓に悪いのでなくてよかったかもって気持ちの方が大きい。
2人の関係はもうしばらく隠していくことになりましたが、いちゃつきはちゃんと忘れない堅実な回でした。

恋愛メインで進めつつ、部活の先輩と大喜のIHに向けた決意も描かれていてホントにいいマンガだな……という気持ち。

SAKAMOTO DAYS

DAYS 144 かいじゅう

ジャンプショップ単独フェア開催おめでとうございます!

かいじゅう?どういう意味のサブタイトルなんだろう……からの「なるほど!!!」への流れが気持ちよかったです。ジオラマ内での戦闘→ジオラマ内からの視点で大佛を「かいじゅう」として描写するって発想がすごい。発想だけじゃなくて絵もめっちゃ上手いし……。私は怪獣映画に詳しくないので断定はできないんですが、大佛の内面が純粋ナチュラルモンスターであるところにもかかっていたのかもしれません。

真冬の身体能力の向上はスラーにもらった(?)マスクのおかげであることも発覚。ここ普通にスラーが嘘をついていて(多分マスクを使用した真冬がORDERに匹敵するとは思っていないと思う)、悲しい。二重人格の件もあり、スラーの行動指針が結構ブレてきているように見えるので、そろそろウータンの電話の内容も開示されて欲しいところ。
また、真冬がマスクをもらっていることから虎丸もなんらかのパワーアップアイテムをもらっていると思うのでそれも楽しみになってきました。そもそも虎丸が素直にORDERと戦うとは思えないのでそこがどうなるかも合わせて気になります。

今回大佛の武器が封じられていましたが、ORDERの対策は他にもあるのかな……。なんかなぜかグッズ化した南雲の六徳ナイフが瞬殺されたらちょっと面白いなとか思ってしまったんですが、一瞬面白がったあと普通に悲しみそう(私が)。

次回は真冬が急いでORDERになりたい理由が明かされそうな雰囲気。
ベタな感じに予想するなら殺し屋家系で夏生がORDERになることを期待されているけど夏生は武器の作成がしたい→兄のために自分がORDERになる!とかそういう感じっぽいのか……?でもこれだともう既に夏生は武器製造科で自由にやってるのであんまり当てはまらない気もします。おとなしく来週を待った方がよさそう。

ちなみに最近のブームはかまいたちってどういうこと!?

呪術廻戦

第242話 バカサバイバー!!~舞い上がれ~

これはもう私が感想書かなくてもネットにいっぱい感想ありそう。

個人的には1P目から2、3Pの見開きへの勢いがすごすぎて全部ここが持って行ったって感じでした。高羽の術式すごいな。

色々なパロディが散りばめられていましたが、幽遊白書のこのシーンを使うのも本当にすごい。めっちゃラストシーンだし、そもそもここアニメで結構改変されたシーンだったと思うので、今の読者のどれくらいに通じたんだろう……、自然に高羽と羂索が海辺でキャッキャしてるシーンに見えるのでは……、という余計な心配をしてしまいました。

しかし、このめちゃくちゃな術式に対してもちゃんと対抗策を練り、実行しそうな羂索はやはり「人間」としても強すぎるなと思いました。実際、人間にかなり興味がないとこうはならないだろうなという印象。実際、宿難の方に高羽をぶつけてもこの展開にはならなかったと思います(なってたまるかという気もする)。

暗号学園のいろは

第四十九号 「一年の計略は暗号にあり」

1周年&センターカラーおめでとうございます!なんか今週号はおめでたいことが続きますね。

圧巻の集合絵、絵としても良いし、各キャラクターのカラー設定も確認出来て大変ありがたい。これ電子だと3Pあるけどどういうこと!?紙だと折りたたみポスターみたいになってるのかな。

先週から楽しみにしていた裁判回は東洲斎さんの過去と現在のモチベーション、モルグの使い道などをしっかり明かしてくれてとても満足できました。たゆたんがかわいいシーンもあったので尚更。
縊梨さんのサポートも輝き、過去キャラの格落ち感がないところもよかったです(この辺西尾維新だとメタ的に利用してきそうな気はしますが……)。というか、縊梨さんが結構東洲斎さんに甘いのは、スパイ行為を行ったからこそ東洲斎さんの本心を知っていて、それに内心では賛同しているからなのかも……?個人的にはそうだったらいいな~と思います。

また、暗号学園の世界観の重さは相変わらず。
将来的にこの階でいろはが苦戦することも示唆され、まだまだ癖のある展開が続きそうで楽しみです。

ウィッチウォッチ

133 Call Me by My Name

念願のコメディ展開に自分の興奮が抑えきれませんでした。アンケート3枠全部ウィッチウォッチにしてしまうところだった(ちゃんと修正して出しました)。

魔力のちょうちょ集めを主軸に話が進んでいくんだな~というのと、こうして過去の出来事をオーバーラップさせながら話を進めていくことで新規の読者を入りやすくしてるのかな~という雰囲気を感じています(ちょっとシリアス展開が長かったのでここからは新規読者が入りにくかったと思う)。この辺りは夜桜の双子スタンプ集め編と同じかも。

とはいえ、そういう意図があろうとなかろうと文句なしに面白かったし、印象的だったシーンを思い出しながら読めるというのは現行読者にも嬉しい展開。ウィッチウォッチ、好きだ……。

僕のヒーローアカデミア

No.407 超常遺児

AFOとOFAの原点、こんな感じなんだ……とかなりハラハラしながら読みました。
こうやって、最初の「個性」が現れたときの話を見ていると、AFOが最初から巨悪だったのか、救いはなかったのか、という部分に疑問が出てきてしまってつらい。

AFOの原点がコミックの「悪の魔王」であることで、AFOがこのマンガの描き方としてはめずらしいほどの「悪」であったことに納得がいきました。ヒロアカは「最初にその人の性質があり、そこから本人が善か悪を選ぶ」ような、あくまで善悪は「性質」ではなく「行動」として描かれていると思っているんですが、それにしてはAFOは異質なほどに「悪」の「性質」として描かれているような気がして、それはなんでなんだろうと思ってたんですよね。それが今回、AFOが「悪の魔王」という「行動」を取っていた、ということがわかってなんか腑に落ちた感じがあったのがよかった。
この辺りは私の感じ方なので違う感じ方をする人もいるかもしれませんが……。

そして、その「悪の魔王」の行動としてなぞれないのが弟の存在で、だからこそOFAに執着している「この」AFOがおそらく素なのかな、と思うと恐怖嫌悪や哀れみやなんやらで心がぐちゃぐちゃになります。

あかね噺

第87席 外付けの自信

こぐま回かつ、あかねのお父さんの話も垣間見られてよかったです。
あかねを取り巻く環境の全てが、とは言いませんが、こうしてお父さんが作った場所で今もあかねが頑張っているというのがいい話だと思いました。今回あかね自身は登場していませんが、霊圧を感じる。

また、こぐまが噺を復活させたという事だけではなく、ちゃんと噺の内容と合わせて今やるべきと判断したってところが以前からのキャラクター性と合わせてこぐまの魅力を高めていてよかったな~と思いました。めちゃくちゃかっこよかった。

信じたくても自分を信じられない
でも本で得た知識なら信じられるだろ?

あかね噺

ここは結構ささる人が多いんじゃないかなという台詞。私も好きな台詞でした。

アンデッドアンラック

No.184 バンカラ

もう早速次の任務へ!という感じでホントにいい意味でサクサクなマンガ。
不燃捕獲(?)メンバー選出はどういう基準なのか後にわかるんだろうか(リップは多分レシピ知ってたからだと思う)。

そしてここで料理対決へ。
仲間を増やす際に対決するというのはもはや様式美的なところがありますが、ここで料理……料理対決!?(しかもラーメン勝負は先週別のマンガでやってたのでちょっと笑ってしまった。)

アンデッドアンラック、やはり1つのマンガで全てのジャンルを網羅しようとしているとしか思えない。頑張って欲しい。

【読切】フレイム・ブルー(ヤマノエイ)

雰囲気的に熟れた感じの進行&絵だな~と思っていたんですが、 少年ジャンプ2023年18号 でも読み切りを載せていた方なんですね。結構ペースが早い気がします。

今回の「恋愛禁止の悪魔」というテーマはおもしろかったし、キャラクターも好感度が高いデザインでよかったです。前回の読み切りも除霊ものだったし、こういう退魔ものが得意な作家さんなのかも(?)。

ただ、今回の読み切りは全体的な話はよかったんですが、物語の軸が「運命の人探しをする男」「告白したい男」「贖罪したい女」の3つあって、ちょっとややこしかったような気がします。平行して話を進めることで群像劇っぽさを出したいのかな?とは思ったんですが、このページ数だとちょっとごちゃごちゃしてしまった印象。

ストーリーとキャラクター性は好きだったので、また他の話も読んでみたいと思わせてくれる読み切りでした!!!

僕とロボコ

第162話 ダイエットとロボコ

すごいシンプルな回で、私は好きでした。
一応(?)東京卍リベンジャーズのオマージュだったりするんでしょうか。それっぽい気はするんですが、ストーリー的には暴走族ものっぽいし、ベタな感じなので特定の作品のパロではないのかも。

ダイエットしてること言いたくないな……と思ってるロボコを普通に可愛いと思ってしまい、私の負けだと思いました。

鵺の陰陽師

第27話 先輩の本音

センターカラーの先輩、青春って感じでかわいいですね。好きです。
その後ろに不気味に立っている塔(だったっけ……)が鵺の陰陽師世界観を主張しすぎない感じに表してるのもいい。ここだけ見るとファンタジーというよりSFっぽくも見えますね(私が勝手に雲のむこう、約束の場所を思い出しているだけかも)。

ここで先輩の本音が出てきて学郎と代葉との三角関係になっちゃうのか!?と思ったんですが、そこまで突っ切らずに「仲間はずれにするなよ~!!!(泣)」という感じだったのがすごく可愛くてよかったです。

本音になったら鵺さんのことを「嘘つきの人」呼ばわりしたのもよかった。そりゃそうだよね……。

隊員のお披露目は次週。今回は繋ぎ感のある回でした。

キルアオ

page 30 …行っちゃう?

ここでノレンとの百合展開が!?って勝手に期待していたんですが、狙いは十三の方だったので着席しました。しかし、ホントに絶対中学生には靡かないことを徹底しているマンガだな……。私はすごく助かりますが、すごい……徹底してる……。十三が関係をなあなあにせず、ちゃんと断るところも好感度高かったです。
あと地味に「二重人格っぽいけど、告白するのは両方が好きになったから」ってところもちゃんと書いてるのが真面目だなと……。

とはいえ、このマンガってもっと軽く読んでもいいのかもしれません。できないサーフィン勝負を受けてしまった偽装カップルのために「…行っちゃう?海合宿…!」はなかなか楽しみな展開。

今回新キャラの乙姫舞ちゃんがぐいぐい来ていたおかげで家庭科部が全体的に抜けていてかわいかったですね。

夜桜さんちの大作戦

作戦203. 逃亡者太陽

今回は(おそらく)本格的な戦闘シーズンに入る前の箸休め回って感じでした。双子のターンになってから長男がそこそこやられだしたのがじわじわ来ますが、本人は幸せそうだし、いいか。なんだかんだ双子がお父さん大好きなのがかわいい。

七悪ともずはコメディにしてたからあまりそういう感じになってませんが、結構これ……、結構アレだと思います!!!

先週気にしていたスタンプ、やっぱり集まっていなかったので双子はお留守番っぽい流れですが、本当にこれで置いてく!?とも思うので補習があるとか、あとから追いついてくるとかそういう展開があるのかも(ないかも)。

逃げ上手の若君

第134話 征く人去る人1338

ここで泰家が戦から降りることに。
これは史実でもそうなんですね。最後のページのモノローグが簡潔ながらも切なさを感じさせます。

北条泰家は歴史の隙間に消えていった
文献は
彼の最期を伝えていない

逃げ上手の若君

どうかその最期が安らかであって欲しいと願わずにはいられないラストでした。

反対に、「逃げ上手」と言われながらこの若さで未だにこの戦いに身を投じている時行のことを考えると本当に胸が痛い。でもこれは史実なので(脚色はあるとはいえ)もうどうにもならないのもホントに切ない。

今回の解説上手の若君が「当時の恋愛について」でしたね。側室文化について、興味深く読めたのでよかったです。

カグラバチ

第10話 サクッと

やっぱり戦闘主体の回は映えますね。今回はこれで痛み分け……と思いきや、シャルが連れ去られてしまったのでどっちかというと負け越しって感じかな。相手が組織なので、チヒロも1人で一騎当千するんじゃなくて仲間とか……できるのかも!!!というか普通に考えたら少年マンガだし仲間くらいできると思うんですが、チヒロと作品の雰囲気的になんか1人で戦うのかと思い込んでた。実際どうなるかわからないですが、同年代の仲間できるならちょっと楽しみです(まだ出てきてもないのに)。

双城が六平の「息子」に反応してたのはオタクっぽくてよかった。この因縁もっと見たいです。

さらっと書かれていましたが、「小分けにして」搬送されるシャルがかなりのグロテスク要素で、世界観がハードすぎると思いました。私の知らない東京過ぎる。

アスミカケル

Round22 その先

優勝、それから……、って感じの新章準備回って感じでした。登場人物がマジで全体的に真面目なので(太賀のセコンドすらちょっとまともなことすると思ってなかった)、気分のいい優勝だったな~と思います。太賀が足折った相手とか善人過ぎてちょっとビビったけど嫌いじゃないです。

来週センターカラー!?うれしい!!!新章も楽しみです。

ツーオンアイス

第9話 見えた景色は

サブタイトルの入れ方かっこよすぎ。思わずタブレットを横にして見開きで眺めました。

肝心の隼馬の演技は結構失敗が多く、見ていてちょっと共感性羞恥的なものを感じてしまうところもあったんですが、本人が覚悟決めてきているので悲壮感はなくてよかったです。そこからの見えた景色、という流れも美しい。

これはちゃんと理解できていない私が悪いんですが、最後の点数がでたところでこれが良いのか悪いのか、どれくらいの点数なのかわかる演出が入っていてくれたらうれしかったな……!と思いました。慣れない競技だとこういうところが難しいですね。

魔々勇々

No.11 「お姫様に首ったけ」

このサブタイトルで本当にお姫様が首だけになることある!?びっくりして泣いちゃうかと思った。

個人的にはこののんきな探索パートとシビアな世界観が入り交じる混沌とした感じが好きで読んでいるんですが、結構高低差が激しいのでどういう感情で読んだら良いんだろう……、になるところがそこそこあります。

前回気になった、「勇者と魔王を複数呼んでも勝手に争うとは限らなくない?」というのは「魔」に強い恨みを持つ(または逆)世界から勇者(または魔王)を呼ぶことで誘導できるんだな、というのがわかってよかったです。

しかし、このままだとどんどんミネルヴァのことを好きになってしまう。

【読切】今日の私は毛穴まで可愛い!!(槻滋ヨウ)

ショート・フロンティアという企画(?)の読み切り。
内容は結構ベタな感じの恋愛ストーリーでしたが、主人公が素直でかわいいのがよかった。こういうマンガを読む度にずっと付き合ってくれている友達ってすごくいいやつだな……と思います。

少年ジャンプ2023年52号 予告

新連載開始予告!!!
今回は2作品追加っぽいですね。ゴルフとバトルものかな。楽しみです。

2023/11/27発売
表紙:グリーングリーングリーンズ
巻頭カラー:グリーングリーングリーンズ
センターカラー:僕とロボコ
センターカラー:アスミカケル
センターカラー:キルアオ

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