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少年ジャンプ2023年41号感想

2023年41号 表紙

  • 表紙: 魔々勇々

  • 巻頭カラー: 魔々勇々

  • センターカラー: アオのハコ

  • センターカラー: 逃げ上手の若君

  • センターカラー: 僕とロボコ

  • 新連載: 魔々勇々

  • 連載終了: テンマクキネマ

  • 読み切り: なし

魔々勇々 

No.1 「勇者になった日」

新連載1つ目!!!
勇者と魔王の共生時代、というあらすじからコメディマンガかギャグマンガを想像していたんですが、第1話からがっつり重めの話で驚きました。絵は上手いし、画面構成にもセンスがあって個人的には今後にめちゃくちゃ期待してしまう。

1話では世界観と主人公コルレオの内面「勇者とはなにか?」の掘り下げが重視されていたため、このマンガの方向性(ONE PIECEなら海賊王になる、人造人間100なら人造人間を全て倒す)がまだわからないので評価が難しいところではあるんですが、それは次回から徐々に明かされる感じなのかも。アオリ文も「平穏を取り戻したかに見えた世界に異変が!?」だし……。

最初に世界を広げすぎなかったことで、主人公とその母であり魔王でもあるマママとの関係性の魅力もしっかり描かれていて、異種族擬似家族もの(擬似じゃないかも)としての期待も高いです。というか、マママが普通にめちゃくちゃかわいいので素直にもっと見たい。

強いから勇者ではない
戦うから勇者ではない

少年ジャンプ2023年41号

勇む心を持つ者を
皆は“勇者”と呼んでくれるんだ

少年ジャンプ2023年41号

別世界の勇者、エヴァンもたった1話の中で惜しみなく魅力を発揮していたと思います。彼の視点で物語を見ると、コルレオにとっての第1話がエヴァンにとっての最終話として相応しいものであるところもよかった。エヴァンの物語の終わりがコルレオの物語の始まりであることを示唆するように、最後のページでサブタイトル「勇者になった日」が現れるのもめちゃくちゃエモい。

すでに2話目が楽しみです。

あかね噺

第77席 燃えてますよ

ぐりこの視点からみたあかねの成長だけでなく、これから「進んで行かなければならない」皆の行き先を再確認するような回でした。

そろそろ新章!という雰囲気が満々で緊張感が高まる。

SAKAMOTO DAYS

DAYS 134 The end

思った以上に「世紀の殺し屋展」への潜入が難航しているのが意外と言えば意外なものの、こういうコミカルな回にもどんどん尺を割いて欲しい派なのでだいぶ楽しめました。

館内のスタッフが全員殺連員とフローターにできる殺連のデカさは素直に怖い。南雲は坂本の侵入経路を気にしてたけど、スラー側も侵入するのはだいぶ難しそうなところを見るとスラー側は「チケットを持った完全に身元が保証されてる人間」として入り込む気なのかも(身分偽造で)。

転売チケットは最後に坂本が5億で競り落とせたのか、上終が「せっかくの貯金がぁああ……」って言っているので競り落とせなかったのか……。落とせてなかった場合、潜入工作はどうなっちゃうんだろう。個人的にはそろそろナツキの再登場を期待したいところです。

また、今回銃身とセリフだけ登場した上終が女性で、「アイツだけは絶対展覧会に来させるわけにはいかねー」のがシンだったらおもしろいな~と思っています(理由は「引きこもりなので心を読まれたくない」とかで、シンがエスパーなのを知っているのは南雲から聞いたとかで……)。

友人は「坂本さん、5億持ってるのかな」って言っていましたが、ORDERの給料はめちゃくちゃ良いみたいなので(豹もMRIを買っていた)、貯金はありそう。

細かいところだと目録の坂本太郎の愛銃の下にある2つの絵画の出品者「Blue8」も気になるんですが、そのタイトルが「上野の惨劇」なのでこの世界の東京の治安本当に最悪なんだなと思いました。

アオのハコ

116 失礼でしょう

先週に引き続きスポーツマンガ回でした。スポーツものって命のやりとりこそないものの(稀にあることもある)、一発勝負できちっと順位が出てくることが多いのでシビアだな~と思います。

そんな中で大喜がまっすぐ、順当に成長している風なのがうれしい。

ウィッチウォッチ

124 災いの日-⑪

ようやくニコが救出されて……良かった!!!

「すげえ喋りたかったんだな」

少年ジャンプ2023年41号

それはそう。

ニコの試練に向き合うネムちゃんが静かに涙を流すシーンはなんだかジーンときてしまいました。

残すところはあと1人、というところでその相手が強敵であることが語られて緊張感が高まってきた……!!!みんな頑張って欲しい……!!!そろそろ日常回が恋しい……!!!

鵺の陰陽師

第17話 怖かった

戦闘後のアフターケア回。ちょっと明るい空気が戻って来てくれたものの、鵺さんの「あっ、だめだめ殺されちゃうから」を筆頭に代葉の枷(これは制御権を移せた)や「もうすぐこの町にとんでもないことが起こって大勢の人が死ぬ」という告白など、不穏ワードは満載。

学郎、代葉の境遇だけ見ても結構重い設定は多いのに、ストーリーの緩急の付け方や情報を出すタイミングが上手く、作品全体を鬱々とした雰囲気に押し込めていないところが好きです。

そろそろ周防先輩の様子も見たい!!!

逃げ上手の若君

第125話 再会1337

戦争だからそういうこともあるのはわかる……わかるけど……、この「再会」はキツすぎる……!!!ってタイミングでもう1つ、希望に満ちた「再会」で引きという構成がよかった。

来週は休載とのことなので、ゆっくり(するほど時間あるのかな?)休んでもらえたらいいなと思います。ここまで休載なしでやっていたっぽいのがホントにすごい。

キルアオ

page 20 VS竜胆兄弟

天馬がスポーツマンとしてストイックすぎるほどに高みを目指していること自体は素晴らしいと思いますが、その方法が「本場の殺し屋と一戦交えて勝つ」つもりっぽいのはどうかと思います。マジで怪我しないように気をつけて欲しい。

十三の殺し屋とは思えないほど優しい性格を突かれてピンチに……という展開、助けが入る以外にどうしようもなくない!?と思うものの、このタイミングで助けに入れる人員もいなさそうなので普通に心配になってきました。

また、ピンチのときに言ってる場合ではないですが、十三が中学校の友達をどんどん好きになってきている、というのはなんだかうれしくなりました(でもホントにそんなこと言ってる場合じゃない)。

アンデッドアンラック

No.174 白馬の王子様

話進むのホントに早い!!!今度の手術は絶対成功させて見せる……!!!から間髪入れずにライラ吐血→原因はUMAシック→UMAシックは“絶対理(マスタールール)”十位のUMA→「力を貸します!(アーティファクト登場!)」ここまで一息。早すぎる。
これは良い意味ですが、世界休載RTAすぎて読んでいてめちゃくちゃ小気味よい。

しかし、そもそも「マスタールールってなんだっけ?」ってなっていたり、「このアーティファクトでどうするんだっけ?」というのが思い出せない辺り、既刊を一気に読み過ぎてしまった……と思います。今度ゆっくり読み返したいと思います。2巻までは読み返しました。

僕とロボコ

第152話 ロボコ-1グランプリ

長編のあとに突然狂った企画をねじ込んでくるところがロボコでよかったです。

11位以下もちゃんと(?)見たくてサイトの方を眺めていたら思ったよりもじっくり見てしまったせいでだいぶ時間が溶けてしまった。ホントに色んなパロディあるんだな~~~(呪術多い?)。

夜桜さんちの大作戦

作戦193. オトナな双子

大人バージョンのアルファとひふみがめちゃくちゃ好みで死ぬかと思った(元に戻ってくれて良かった)。

アスミカケル

Round12 青い帯

このマンガ、ちょっとトラブルを起こしたり、嫌味なことを言ったり、問題行動を起こしたりする人がいてもそれがあんまり尾を引かないようにしているように感じる……。意図的にやってる?のかな?

これのおかげで場外での人間ドラマに意識をあまり割かれず、あくまで主題である格闘技に素直な気持ちで向き合えるところが好き。ただ、このやり方ってテーマに対して誠実ではあるものの、人の心を引きつける人間ドラマの描き方には自ら制約をかけているようなものだとも思うので、もし意図的にやっているんだとしたらすごい事だな~と感じています(実際、本当にそういう描き方をしているとは現時点では断言できないので、現状での感想)。

暗号学園のいろは

第三十九号 「石に軍団は着せられず」

いよいよずっとにおわせされていた電脳暗号学園編!!!というところでまさかの面接があるとは思ってなかった。しかも、希望者が定員割れしているというのは完全に予想外でした。

ただ、ここでの行く/行かないの意思表明が個人の掘り下げにもなっていくのかな~という期待もあります。実際、小芝井さんだけが志願兵というのもなにかありそう。

ここで匿名希望・絣縁沙が辞退、綿菓子が保留というのも意外。今回は他のクラスの眼鏡兵器持ちと合流する都合もあると思うので、その辺との兼ね合いもあるのかも。

また、今回の暗号で再度示されたけど、「暗号」はクイズではなく、あくまで「情報を伝えるもの」であり、必ずしも不変の正解があるものではない、ということをついつい忘れがち。この辺りもそのうち作中で拾われるような気がします。

それにしても東洲斎さん、過去の話が掘られれば掘られるほど外見と立ち振る舞いがちょっと怖いだけの良い人になっていくので好感度が爆上がり。たゆたんとのエピソードも最高だったし、いろはの作戦でたゆたんが志願してくるエピソードも最高にかわいくて良かったです。

掲載順位はこの辺りで安定してしまっているんですが、もうちょっと上で安定してくれたらもっと安心できるのに……と思いながらアンケートを入れる日々です。

一ノ瀬家の大罪

第40話 颯太の失意

来週でまた一ノ瀬家の話が進みそうなので楽しみです。

結局、「家族」だからうまくいく、「家族」だから上手くいかないという話ではなく、そこは個人同士の在り方次第、「家族」というなかなか切れない関係だからこそ上手い落とし所は見つけなければいけない……みたいな話になるのかな……。どうだろう。

けんたくんも文乃さんも悪人というわけではなく、颯太との間にある程度の「良い」感情があったところは救いだったのかも。

アイスヘッドギル

第11話 トロルの森

種族や地形などの世界観が結構細かく作られているんだろうな~というのは感じるんですが、説明がないまま用語が出てくるので勢いで読んでしまってあまり印象に残らないのがちょっと残念。

とはいえ、現状は王家とギルの関係や、ギルがリッチを倒さなければならないところが物語の主軸ではあるのでそこはあんまりこだわるところではないのかも。

リッチ側から幹部格っぽい敵が出てくる中、味方側にも敵になる可能性がある者がいる状態になっているため、この板挟み状態をどう切り抜けるかが気になるところ。

ドリトライ

第18話 心の強さ

良い最終回だった!!!……と思わされてからまだ続くことに気がついてちょっとびっくりしました。

これからも心の強さで生きていこう

少年ジャンプ2023年41号

辛いこともまだまだあるかもしれねぇ…
もしかしたら倒れちまうかもな

少年ジャンプ2023年41号

その時は休んでもいい 悩んでもいい
でもまたすくっと立ち上がって
前に進んでいこうな!

少年ジャンプ2023年41号

墓前で言っていたこのセリフを通して、「心の強さ」とは常に張り詰めて生きることではなく、なにがあってもいつかは前に進んでいこうという意志なんだと私は捉えたんですが、こういうまっすぐな姿勢は眩しくて嫌いじゃないし、なにより私は「ジャンプ」にこういうのを求めているところがあるのでだいぶ良かった。2人の打ち合いがただ悲惨なものにならなかったことにや思わず涙が出たし……。

この時代設定は星の病気の治癒の時期に合わせて設定されたものだったのかな~。この後、エピローグにも余裕があるみたいなので、来週で一家が幸せそうなところが見られたらうれしい。

テンマクキネマ

21 続・はじめての映画

連載おつかれさまでした!

そうなるかな~と覚悟はしていましたが、「渚」の完成とともに連載終了となりました。もっとじっくり映画を作っているところが見たかったきもちはあるものの、スタッフロールが流れて拍手が起きるシーンではよかったね……という気持ちになったし、脚本に天幕龍飛虎の名前がクレジットされていたシーンは普通に泣けました。ここを元にしてしまっていたら座りが悪かったと思うので、きれいな終わり方でよかった。

最後天幕が成仏するかと思ったんですが、まだ大丈夫そう。番外編を楽しみにしたいと思います。

本当におつかれさまでした!

少年ジャンプ2023年42号 予告

来週は紙版は火曜発売なので注意。

  • 表紙:カグラバチ

  • 巻頭カラー: カグラバチ

  • センターカラー: 魔々勇々

  • センターカラー: 鵺の陰陽師

  • センターカラー: アンデッドアンラック

  • 新連載: カグラバチ

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