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少年ジャンプ2023年46号感想

2023年46号表紙

表紙の画像、サイズの調整をしていないせいで毎週大きさが違う(今週はデカい)。


表紙:僕のヒーローアカデミア
巻頭カラー:僕のヒーローアカデミア
センターカラー:暗号学園のいろは
センターカラー:カンヴァステラ
センターカラー:アスミカケル
読み切り:カンヴァステラ

僕のヒーローアカデミア

No.403 The End of An Era, And ――

これでサブタイトルがあっているのかどうかちょっと不安。Beginningまでタイトルなのかもしれない。

ここでアンパンマンが原点(と呼ぶにはあまりに柔らかとは言われているが)という話が出てくるの、色々な意味ですごいと思った。

今回の最後のページはこれから始まる物語の山場(既に山場ではある)に向けて、音のないマンガという媒体にも関わらず「静寂」を感じられたのがすごかった。マンガという媒体における表現力がすさまじい。

来週……、来週本当にどうなっちゃうの!?

あかね噺

第82席 “陽”の芸

あかね噺はバトルマンガではないものの、こういう「明らかに悪そうなヤツよりも、ただ『陽』のヤツの方が強敵」という展開はテンションが上がります。こういう展開だと相手の陽と対比するように主人公側の別側面が現れることもあるけど、あかねは今後どうなるんだろう……、と今後が気になる。

ONE PIECE

第1095話 “死んだ方がいい世界”

今回情報量が多すぎる!!!と思ったけど最近の ONE PIECE はずっとそんな感じ。

天竜人の悪いところなんて今まで散々見てきたし、もう打ち止めだと思っていたら全然天上じゃなかった。これを見てしまうとドフラミンゴの両親ってやっぱり意図的に非加盟国にやられたんだろうな……と思ってしまうくらい酷い。

とはいえ、ここまで倫理観が終わっているとなると、「天竜人のこの価値観は本当に自然に発生したものなのか?」という疑問もあります。こういう価値観になるように操作している黒幕がいるんじゃないか……、というか、いて欲しいと思ってしまう。これが特権階級を得た人間の自然な姿だとはにわかには思いたくない醜悪さ。それを狙って書いてるんだろうから本当にマンガが上手い。でも本当にキツい。

回想の方に意識が言ってしまいがちですが、現状ルフィたちがどうやってここから逃げるのかという点においても絶望的。ここにくまや黒ひげ辺りの外的要因が加わってめちゃくちゃになっている隙に逃げるんだとは思いますが、サターン聖が強すぎて「本当にそれでいける!?」って気持ち。

しかもここで来週休載!?先生には無理なくマンガを書いて欲しいので休載が必要なのはわかりますが、ここで休載、耐えられる気がしない。

キルアオ

page 25 DEATH OR KISS

掲載順位、すごい。私も好きなマンガなのでうれしいです。

通常時では見られない感じのかわいい(メンヘラ気味)ノレンと、今回もちゃんと女子高生とどうにかなると「死」の十三のデート、よかった。終わった後に「オレのこと好き?」って聞ける十三と(下心がないから聞けるんだと思う)、催眠が切れたらあくまで「え!?キモ……」になるノレンの関係性もいい。

しっかり竜胆兄弟が「次は学校で会おう」ってなんとなく今後の展開を匂わせてるのも上手いし、黒バスのときも思ったけど良い意味で計算して話を見せられる作者だな~と思います。

暗号学園のいろは

第四十四号 「戦争の多い生涯を送ってきました」

先週の引きの感じだと成功も失敗もどちらもありそうだったから不安だったけど、今回は成功のパターンで良かった。前回吹っ飛んだ髪飾りを付け直してるのが細かくていい。

いろはの過去については前に出てきた分だけでもかなり壮絶だったのに、ここで更に壮絶な内容が発覚。「友人が嬲り殺しになるのを応援させられる」なんて尊厳破壊、そんなことある? 今週はちょうど ONE PIECE も最悪尊厳破壊が行われていたため、今週号全体の治安がすごいことになった瞬間だった。夜鳴鶯アンヴィシャスが来てくれて本当によかった。

実際、夜鳴鶯アンヴィシャスのこの感じを見るに、以前の「どちらの情報を得るか」と言ういろはの選択は正しかったんだろうなという印象。ここから夜鳴鶯アンヴィシャスになにかあったらいろはも私もめちゃくちゃ曇ってしまうと思う。

1階ごと描写してたら尺がすごい事になっちゃうのでは?と思ってたけど、そこはさらっとマンガ的にスキップ。よかった。

よかったけど、ここで夕方と縊梨が戦う上に負けた方が暗号学園から追放ルールっていうのはめちゃくちゃ怖い。ただ、縊梨の雰囲気的に嫌がらせでそういうことをしそうな感じもないので、「学園外でしなければならないことがあり、それをたゆたんにさせようとしている」みたいな理由がある可能性はあるのかも。考え過ぎかも。

魔々勇々

No.6 「会敵」

ここで人型の魔王が出てきて、勇者・勇者・魔王でPTを組むことになったのは意外。エリシアもエスカバも好きなのでしばらくこのまま話が続くといいな~と思っていたところでもう事件が……。エスカバの裏切りだとするとこちらの軍部(?)もなにしてんだ?という話になってしまうので事故か自作自演的なものであって欲しい。

また、あんまり関係ないんですが、魔王の名前「エスカバ・ダップ・ミストレア」が「イナズマイレブン オーガ」のバダップ・エスカバ・ミストレに似ていて気になってしまう。偶然なのか、なんか元ネタが被ってるのか……、どうなんだろう!?

SAKAMOTO DAYS

DAYS 139 格別

ついに上終の姿が……?わかるのかと思ったらわからなかった。とはいえ、銃口スタイルがだいぶ好きになってきていたところなので残念なのとホッとしたのが半々くらいです。読者にはわからなかったものの、平助は見たっぽいので今後の展開に関係してくるのかもしれない。平助に対する好感度がブチ上がってしまい、撤退の際に「行くぞ!」って声かけてくるところも好き。

これでチケットもゲットできて入場に関してはスピード解決(1名のチケットだった場合どうするんだろうというのはある)。あんまりほうれんそうが成り立ってなさそうなORDERだけど、上終は坂本にチケットを渡してしまったことをちゃんと南雲に連絡してあげて欲しい。

ところ変わって今回はハルマの力のお披露目も。パワータイプ(殺し屋マンガでパワータイプって何?)だろうな~と思っていたら本当にパワータイプだったのでちょっとうれしかったです。スラー陣営として殺連の幹部を連れ去ったけど、そろそろ殺連の組織図とかスラー側の計画もわかるのかな……。麻樹があんまりカリスマなさそうなのはちょっと笑った。

【読切】【金未来杯】カンヴァステラ

旅頃九時

絵を描いてそれを武器や道具にする設定や、主人公とヒロインの関係性、舞台設定とキャラクター設定両方に魅力がある読み切りでよかったです。この設定でもっと続きを読みたいな~と素直に思える感じ。金未来杯の読み切りが連載化することってあるのかな……、見たい……。

主人公が「眠っていない」というのが最後にわかるのもストーリー構成が上手いなと感じたんですが(キャラデザとストーリーが噛み合ってるのも良い)、個人的には「ずっと眠らないのは無理じゃない!?」ってところが気になってしまった。でもこの辺りの案配は人によってラインが違うのかも。

ウィッチウォッチ

129 災いの日-⑯

完全勝利!!!やった!!!
しかもランも改心して仲間になりそう!!!行くぜ日常編!!!

ってところまで盛り上げておいてからのこれは本当に人の心がなくて……。でもこういう展開も好きで……。って感じで心がめちゃくちゃになってしまった。呪術の‎羂索にもこういうところ(神秘にこだわらず、使えるときは現代兵器を使う)がありましたが、個人的にこういう考え方は好きです。

ただ、展開が好きなのとモリヒトが心配なのは別で……、話的に死ぬことはないと思うんですが、撃たれた場所が場所なのでかなり不安。

カグラバチ

第5話 ごちそう

戦闘回の次の休息回って感じでしたが、このマンガ、日常パートのテンポ感が独特でなんか癖になる。「デザートのこと終止符って呼んでんのか」辺りだいぶよかったです。

意図的に描いているような気がしますが、このマンガの東京、なんかずっと暗い感じなのが気になる……。たまたま夜のシーンが続いているだけなのか、なんらかの世界観が関わってるのか、どっちなんだろう(作者の絵柄の可能性もある)。やられてる敵のシーンや、次の敵を示唆する異常の雰囲気を見た感じ、重々しい世界観で書きたいのもあるのかも。

次回もまたバトル回っぽいので楽しみ。

アオのハコ

121 がんばれ先輩

後輩が入ってきても大喜と千夏先輩の絆は揺るぎないことを見せつけられた回だった(満足)。このマンガが変に恋愛関係を拗らせる気もしないので、今後この2人の物語は部活のことメインになるのかな。

新入生が既存キャラの兄弟というのが世界観を上手く広げていていいな~と思いました。

ツーオンアイス

第4話 その道は

もう初演技って本当に展開が早いな!?という印象。実在する選手の話を入れてきたのは意外だったけど、これでこのマンガの世界観がかなり現実に即しているんだなということがわかってよかったです。

となるとペア人口がめちゃくちゃ少ないというのも(調べていないのではっきりはわかりませんが)本当なんだろうな……、大変そうだ……。個人的にはスケートってペア演技の印象が大きかったので、本当に意外でした。

今回のラストでは「なぜペアが少ないのか」という競技そのものへの問題点にも切り込む様子だったので「おおっ」っとなりました。この辺り現実でも問題になっていそうなところなので、ここで触れるんだ!?という驚きもあるし、誰もが納得できる答えがあるわけではないところだと思うので果敢だな……。でも果敢さは1話からそうだったし、全力でこのマンガを書いているんだな!と思わせてくれるところが好印象です。

アスミカケル

Round17 虎と兎

トーナメント戦の状況一覧が載ってるのが普通にありがたい。こういうのを見ながら1話1話読めるっていうのは週刊誌の形態で読む醍醐味の1つだなと思います。

なんだかんだ、今回の相手も試合が終わってみれば憎めない相手ってところは川田先生らしいな……という感じ。逆に、格闘技の選手としてはしっかりしているように見えたし、ルールに反しているわけではないのに恐ろしさを垣間見せてきた太賀がどうなるのかが気になるところ。実際、プロである一狼はこっちの考えっぽかったので、二兎がどう決着をつけるのかはこの作品の軸になっていくんだろうなと思います。

骨折シーン、見ているこっちが痛かった……。

逃げ上手の若君

第129話 斯波家長1337

こういう結末になることはわかっていたのに、ラストシーンではやるせない気持ちになりました。

…なあ時行
いつの時代を生きるのが幸せだ?
何歳で死ぬのが幸せだ?
僕は今だ
十七だ

現代の17歳であればというIFを見せたあと、これを「戦のない時代だったらこんなに幸せだったのに」という見せ方をせず、彼の一生がこうであったことが彼にとっての幸福であったという結論で締めるのが粋というか(粋なんて言葉で語って良いのかわからないので自信がない)、その判断を読者の心に任されたのがしんみりした。史実の美しい見せ方の1つだと感じました。

夜桜さんちの大作戦

作戦198. 双子プレゼントタイム

語られる悲しい過去が普通に悲しい!!!ので、最終的に丸く収まってくれるといいなと思いました。ラストの太陽がめっちゃかっこよくて、六美の安否が気になるところ。

アンデッドアンラック

No.179 TRUST

ラトラに発現する能力は UNTRUST だけどサブタイトルが TRUST なのはアツい。今回のユニオンの総合戦闘力のすごさと、リップが慕われていたからこその皆からの支援もよかった。

でも執刀を風子がやるってどういうこと!?!?!?
風子がやったことある職業(?)すごいことになってない!?!?!?

僕とロボコ

第157話 マルチバースとロボコ

私はマルチバースが好きだけどそういうことじゃ……ない……、と思いかけてから「いや、やっぱありだな」となりました。マルチバース、本当に好きです。

今回も続くっぽい!!!長編ちょっと前に暴走編やったばっかりな気がしているので、今回は中編くらいなのかな~と思いましたが、好きなので長編でもいいです。ぜひやって欲しい。

鵺の陰陽師

第22話 討伐隊隊長

一気に設定と人物が出てきて個人的ちょっとわかんなくなってしまった部分もありますが、話が進めば段々理解できるような気がします。設定のまとめはきっと鵺のファンの人がやってくれると思うので私は割愛。でも日本が幻妖によって人口減らされ過ぎていてビビりはした。鵺でも平安時代(平安じゃないかも)って呪術の時代なのかも?(呪術回線の話)

学郎を隊長にするために陰陽師の集まりに乗り込んでいった鵺さんだけど、なんかもう鏖であることは隠さずに行くつもりなんでしょうか。というか、鵺さんの言う「完全に鏖を倒す!」っておそらく本人も含まれていそうで既に胸が痛い。

あとなんか狂骨がずっと陰陽師側の立場でコメントしてくるのがおもしろすぎる。使役されていることを恨んでるとか一切なさそう(あるかもしれないけど全然見えないのがおもしろい)。

一ノ瀬家の大罪

第45話 翔の宿願

結構あっさり黒幕が翔であるところが出てきたな~という印象。家族のねじれが結構根深い問題で、翼が直面した時点ではそもそも解決不能になっていたのでは?というところがなかなか厳しい……。

父と母はあの事故にも深く関わっている人物(だと思われる)なので、次回でなにかわかるといいな……。

アイスヘッドギル

第16話 地獄の門

前回までの話の片付けと、決戦の地への移動回。

レクリスが「オーディンの水」「トールの風」「フレイヤの土」「ロキの火」に対応してる設定とか、絶対好きなヤツなのでテンションが上がりました。揃っていなければならないのに1つが敵側にあるというところが不安ですが、敵を倒してレクリス回収→目的達成の流れになりそう。

アオリ文でも「決戦に……」って感じなので、終わりが見えている感じなのかも。

少年ジャンプ2023年47号 予告

夜桜さんちが4周年ということで巻頭カラー。アニメも始まるしそれにも合わせた感じかな。

表紙:夜桜さんちの大作戦
巻頭カラー:夜桜さんちの大作戦
センターカラー:鵺の陰陽師
センターカラー:ZOOKEY!!

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