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少年ジャンプ2024年30号感想

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2024年6月17日 発売
表紙 :悪祓士のキヨシくん
巻頭カラー :悪祓士のキヨシくん
センターカラー :妖怪バスター村上
センターカラー :アオのハコ
センターカラー :カグラバチ
読切 :【JSF】花の君(三品太智)

表紙は新連載「悪祓士のキヨシくん」。クロスさせた十字架が光っていることで「退魔もの」が前面に出ているのがいいな~と思いました。わかりやすくて迫力がある。

※ この記事ではAmazonアソシエイトを利用しています。

悪祓士のキヨシくん

第1話 悪祓士の祓清

臼井彰一先生による新連載。公式ジャンルは「超痛快ドラマチック悪祓バトルコメディ」とのこと。事前情報ではもっとガチガチのギャグマンガが来ると思っていたんですが、思っていたよりもバトルエッセンスが強めでした。

マッシュル-MASHLE-やSAKAMOTO DAYSのようにバトルマンガにスライドする可能性もありそうなスタートで、絵柄的にもそれはそれでよさそうかも……という印象。この辺りは進んでみないとどうなるかわからないところですが、作風に幅があることはいいことだと思うのでなかなか期待が高まりました。

主人公のテンションといい人感は比較的対象年齢が低いマンガの主人公っぽさがあり、主人公の好感度で読ませてくれるタイプ。新連載なのに懐かしい感じの印象を受けるのは主人公像と1話のストーリーラインがその辺りを意識しているからという感じがします。そのおかげで安定した1話だったんですが、逆に言えば「作品らしさ」をあまり感じられなかったので、そこは次回以降に期待したいところ。

1話で主人公が派遣されてきて、そこで他のレギュラー陣と出会うんだと考えれば、カラー見開きにいた他のキャラクターも早めに登場しそうですね。女の子が結構かわいかったので楽しみです。

何気に1話で既に「倒すべき敵」の姿が結構具体的に示唆されているので、物語の縦軸がしっかりしていそうなところも好印象。

SAKAMOTO DAYS

DAYS 171 居場所

先週の引きから「自分はここにいていいのか?」を自問する坂本。ここで「俺はもうここにいない方がいい…」はなんか無責任な気がする、と思える辺りはしっかりしてるなと感じました(というかタイのときに話し合わなかったことを怒られたのが効いていそう)。

そこからの「坂本商店全国チェーン化!?」というところには驚いてしまったものの、今まで外部要因によって引っ張られてきた物語が、ここにきて坂本の意志によって動き出すというのは熱い展開だと思います。その理由が「坂本商店」という自分の居場所を守るためというのは少年マンガらしさがあるし、リアリティーラインや作品らしさを考えるとかなりいい落としどころに落ちついたなという印象。

しかし、ここで坂本と葵さんによる商店誕生秘話を見られるとは思っていなかったし、全国チェーン展開というノリも初期の「SAKAMOTO DAYS」を感じられてすごくよかった。

そこからの「スラーによる武器工場爆破事件」へ繋がるスピーディーさは鈴木先生の「それでも絶対にバトルを書く!」という意気込みが感じられるし、この辺は連載初期からずっと変わらないスタンスなのがいいなと感じます。このニュース、一瞬全国放送!?と思ったんですが、前々からやっている殺連会員(?)用のチャンネル……ですよね!?この規模で一般社会から隠すのは無理だと思うし、武器工場作ってるのは全然「秩序」ではないな……とかとか色々思うところはありますが、その辺はスラー側で語られてくるところなのかもしれません。

序盤で南雲が「君の生き残る選択肢は2つ」として「スラーを殺す」「殺連を潰す」と提案してきているシーン、「坂本の」生き残る選択肢のみをあげてきているっぽいのがハイライトのない瞳と合わせてや不穏。考え過ぎだといいんですが、ラストシーンで合流していないのを見ると坂本商店勢力から離脱した可能性もありそう。商店側の貴重な戦力なので引き留めておいて欲しい。

あとやっぱり今までの南雲のちょっかいは純粋に一般人に戻った坂本から手を引かせるためのものだったぽいのもわかったので、それに関しては坂本はお礼を言った方がいいのでは?と思いました。少なくとも情報の共有くらいはした方がいいと思いますが、してなさそう……。

ONE PIECE

鬼の子ヤマトの金稲荷代参

vol.8「旅立ち」

思ったよりもゆっくり進んでいるので、まだまだ続きそうな雰囲気。ヤマトの旅立ちを見送るちっちゃいモブたちにも体の動きで表情を感じさせるのが上手いなと思います。

第1118話 〝自由になる〟

今週もおもしろい。というか、ここまで来ると毎週毎週おもしろいとかおもしろくないとかいう次元を超えていて、「おもしろくないことが有り得ない」みたいな信頼感があります。

例の鉄巨人があっさり沈んだのはびっくりしましたが、ちゃんと復活してくれそうなのはうれしいですね。結局この鉄巨人のどこから配信を行っていたのかがわからないんですが、鉄巨人が浮上してきたら放送は再開するんでしょうか。そうなるとエッグヘッド編の〆としてはちょうどいい感じになりそうですが……、どうだろう……。

そもそもそろそろエッグヘッドを脱出できそうな気はしているんですが、やっぱりここでもっと戦闘シーン入れます!!!って言われても納得できるだけの戦力と舞台が整ってしまっているので全然先が読めない。マジでどうなっちゃうんだろう。

稼働しているのは、ではなく「現在パンクレコーズにアクセスしているのは」という言い方になっているのに「技師っぽさ」と叙述トリックみを感じますが、これもどっちとも言えない雰囲気です。リリスとアトラスくらいは生き延びて欲しいんですが、どうなるんだろう……。ヨークが必要とされている以上パンクレコーズは無事かもしれませんが、ベガパンク(サテライト)が自分の脳を離れるってあんまりよい状態ではなさそう。というかいつの間にかエジソンも沈黙しているの、マジでつらい。

そしてルフィー&ボニーサイド。ここでボニーが父の前で、父の信じた〝ニカ〟の姿になるのは激アツでした。というか、これはONE PIECEが恋愛マンガだったらボニーの勝ち確演出といってもいいレベルの出来事なのに、そういうのを一切感じさせないのもすごい。あくまで冒険マンガであることを貫き通している……。

流石にルフィ(ニカ)+ボニー(ニカ)+鉄巨人の布陣になったら島から出るくらいのことはできそうですが、そうなった場合五老星はどこまで追ってくる?とか海軍(特にSWORD)はこのあとどう出る?とか、未知数な部分が多すぎて、マジで1週先も予想できない状態。

というか今さらなんですが、エッグヘッド編で前に言われていた(調べたら2023年03月20日発売の少年ジャンプ2023年16号でした)、「事件の"結末"は世界に思いもよらぬ『衝撃(ショック)』を与える事となる」っていうのがこのベガパンクの放送だったんですね。そりゃショックだし歴史的なイベントにもなる。

妖怪バスター村上

第2話 電気屋に行こう

河童の次の敵は天狗、と連載初期らしいメジャーなラインナップ。

こういうマンガって初期の方に有名な伝承を使ってしまうと後々「なんかあの敵有名だった割に初期に出ちゃったせいで弱かったな……」になりがちだと思うんですが、このマンガの場合は村上くんの戦闘力が上がるわけではなさそうなのでその心配はいらなそうですね(村上くんに戦っているつもりはないと思うため)。

倒した妖怪がネットゲームみたいなシステムで記録されているところは(ネットゲームというよりもソシャゲって感じですが)、この先もわかりやすく状況を説明できそうなので意外とありだなと感じました。これで1発ネタだったら笑います。

巻末固定連載って懐かしい響きですが、この文化ってまだ残ってたんですね。

あかね噺

第115席 ケジメ

扉絵も含め、怒濤の勢いであかねの父が死んでしまったみたいな演出が続いていますね。そりゃ本人も「死んでない」って言うよ。

ただ、それはそれとして「落語家としての生き方」を失ったというのは、その芸を愛していた人にとっては「死」同様の喪失感があるのだという描き方が上手いので納得感もあります。このことを文字で説明していないのもすごい。

また、あんなに読者をムカつかせていた全生がその性格(我が儘)ゆえに誰よりも感動してしまう、というのは見事。まいけるの格を見せつける演出としてこれ以上ない爽快感のある描写でした。絶対もっと嫌な感じに追い詰めてくるんだと思ってた……。

こういう部分で全生が落語家として成功している理由も垣間見せてくることでキャラクターの立て方が上手いことを感じさせてきます。

夜桜さんちの大作戦

作戦231.太陽と旦

先週の静かな問答とは打って変わって激しいバトル回へ。物語の緩急の付け方がいい感じですね。

この戦闘描写によって旦が異様な力を持っていることがわかり、一筋縄ではいかないラスボスの格を見せてくれる。流石に太陽1人で勝てそうな相手ではないし一旦撤退か?と思わせてからの、百から受けたアドバイスという隠し球を匂わせてくるのは素直にアツい。メタ的にここで太陽が旦を倒しきることはないとは思いますが、どうなるんだろう……。

というところで場面は嫌五サイドへ。ジャンプマンガあるある「幹部格を各個撃破」のターンですが、嫌五に限らずそれぞれが因縁の相手と対峙しているため、ここからの戦いでキャラクターの掘り下げがそれぞれ進みそうなところが楽しみです。

アオのハコ

#153 あの箱には

あの引きからの大喜の「負け」の結末は結構意外でした。スポーツのみを主軸としているわけではないマンガだからこそのストーリー展開なんだとは思いますが、「意外だ……」という気持ちがかなりあります。ここでこのマンガ1番の盛り上がりが来ると身構えていたため、ちょっと拍子抜けしたのもあるかもしれません。

針生先輩たちの戦いを通して「思い出の詰まったあの箱」の描写。以前にもあった描写だったら申し訳ないんですが、タイトル回収じゃん!!!という気持ちとここで!?!?という気持ちがせめぎ合う自体に。IH編はここで一段落……、と思わせてからのもうちょっとだけ続きそうな展開に、「青春マンガ」としてのポテンシャルを感じます。

しかし、こうなってくると大喜の一番盛り上がる試合って来年のIHなんでしょうか。その時には千夏先輩は卒業してるわけだし……、どうなるんだ……?

ウィッチウォッチ

161 Adhesive Adventure

なんだこの狂気の回!?と思っていたら読者から募集した魔法を使った回でした。なおさら「なんだこの狂気の回!?」ではあります。ところどころに作者のコメントを代弁したようなセリフが含まれているのもいい味でした(なんでみんな衝撃で解除されるようにするん?とか)。

ビルの壁に貼り付いてからのめちゃくちゃな展開では声が出るほど笑いました。マジでもう、ウィッチウォッチのこういう回が好きで好きで……。魔法の呪文さえ笑えてきてしまった。「グニャングニョール!」ではない。そのまますぎる。おもしろすぎ。

しかし、ぺったん人形自体は私も遊んだことがあるような気がするんですが、なんかちょっと違うタイプだったような気がします。人形全体がベタベタする素材でできてるタイプの……。あれはあれでなんだったんだろう。

ちなみにサブタイトルのAdhesiveってなんだ?と思って和訳したら「接着剤」でした。こっちもそのままなのかよ!!!って二度笑ってしまいました。最高の爆笑回。

僕とロボコ

第190話 カヲルとボンド

これは旧Twitterでミーム化された(されてないかも)、「帰省先で出会った男友達が実は女だったことが数年越しにわかる」ってやつそのままですね。ボンドの年齢的にそんなに変わることある?って突っ込むのは野暮でしょう。

しかし、これで別にボンドはあまり色っぽい感情を出さず、この概念で普通にギャグをやってくるのは強い。女性陣はともかく、「友だち」として嫉妬してくるガチゴリラたちが意味不明でよかったし(気持ちはわかる)、ロボコはもっと意味不明でよかったです。ロボコはそもそもOMって時点で唯一無二だよ。

名前が「カヲル」なので新世紀エヴァンゲリオンネタをぶっ込んでくるのかと思いましたが、特にそんなことはなかったし、むしろそのネタを使っていたのは1つ前のウィッチウォッチだったという変なオチまでついていました。

カグラバチ

カラー

今回のセンターカラー、ちょっとこなれた感じでいいな……、と思ってたんですが、単に私が線画有りのカラーが好きなだけかもしれない。今までチヒロのピン絵が多かったところにハクリとのツーショが来たのは純粋にうれしいです。このままレギュラーキャラになって欲しい。

第38話 競合

ハクリが蔵の妖術を得たことで相手の蔵の仕様がわかって戦いに活かせるっていうのはおもしろい展開。こういう異能バトル系のマンガって扱いが難しいのか、その割に盛り上がりに欠けるからなのか、同能力者が出てくる展開は少ない気がするんですが(最近だとスケルトンダブルが能力被り有りなのを上手く使っていた印象)、そこを活かした展開だったので「おっ」となりました。「登録」周りの説明はちょっとわかりにくかったですが……。

チヒロ陣営は言ってしまえば「淵天」を回収すれば目標達成だったわけですが、そこにMr.イナズマとその姉の存在、ハクリの願いを絡ませることで「蔵に閉じ込められている人間の救出」という新たな目標を得て、それを実行するところがかっこよかった。

しかし、会場には悪人しか集まってないだろうな~というのはわかっていても、ノーモーションで爆破していくのは吹っ切れすぎている。この辺は「相手が悪人であろうとも不殺」を掲げている坂本(SAKAMOTO DAYS)とは明確に違うところですね。

そして、このまま勝ち戦か?というところで「真打」の競りを始めるという流れには素直に驚きました。ここで始めるなら客側も被害を覚悟で会場に残ることになるわけで、そのレベルの価値がある「真打」ってマジでなに?というところで興味を引く展開が上手い。

願いのアストロ

第10話 鉄人達の熱き戦い

サブタイトル何事!?と思っていたら繋ぎ回というか箸休めというか、なんだか急な料理対決回でした。アンデッドアンラックでも発生してたし、みんな料理回が大好きなのかも。

マジで急だけどキャラ立ちがしっかりしているのでちゃんとおもしろいのは流石。この辺は連載経験者だけあって、キャラクター人気を意識した動かし方をしているような雰囲気があります。ただやっぱり急だな……とは思うし、ヒバルの挙動は本当にそれでいいのか?と思う。私は好きだけど、かなりめちゃくちゃな動きしてない!?

また、この話だけで終わらず、第3養子である世剣寅三の来訪とその目的まで進むのでテンポもいい。さっきキャラ立ちの話を書きましたが、そもそも「第○養子+肩書き」で登場できる辺り、この設定いいですね(今さら)。

第3だから干支の3つ目の「寅」とそのまま「三」なのかな~、と思うんですが、この辺はそれっぽい名前の人とそうでもない人がいるので気分で決まってるのかもしれない。

しかし、正直ヒバルは全ての兄弟と激突すると思っていたため、最初から味方っぽい第3養子が出てきたのが結構意外。

ちなみにアストロってコネクターと願った人物セットじゃないと使えないのか、コネクターを持っている人が使えるのか、どっちなんだろう。描写とコネクターという名前的に前者だと思うんですが、明確には言及されていなかったような……。

超巡!超条先輩

第19話 OB巡査長

OBってタイトルなので新キャラが出てくるのかと思っていたらまさかのコンビニ店員としてのOBだったのは笑いました。副業になっちゃってるじゃん!!!

話としては前回から引き続き、非有児前後編の後編といった感じ。「組に戻ってきてくれ」という展開はありがちですが、そこで「拾ってくれた恩はあるが、行政が機能しているのであればそちらに頼るべきだ」という正論パンチで返してくる倫理観がしっかりしている。それだけの倫理観がありながら、捕まるときは捕まるんだなというのはちょっと世知辛い。

超巡たちが前に勤めていたコンビニという舞台を上手く使っているのがすごくいい感じだと思うんですが、収納代行ネタとかその辺りの解像度が相変わらず高すぎる。もしかしたら沼先生、コンビニ経営してらっしゃる!?(そんなことない)

【JSF】花の君

三品太智

ショートとしてすっきりまとまっているのと、「剪定」をテーマにしているのがいい感じでした。植物の擬人化、というのはあるあるネタのひとつだと思いますが、剪定という行為をこの形でまとめているのも上手い。

話の雰囲気と絵柄が合っていたので、話に引き込まれるところもよかったです。

さいくるびより

7話 歓迎会

1イベント1話の法則を頑なに守っているこのマンガ。今回は歓迎会当日の様子でした。

バーベキューやばば抜きを通してそれぞれのサイクの細かい仕様が明かされていくのがおもしろい。分身と消化の関連性とかあんまり考えたことがなかったので、こういうのを見たくてもあちゃんも観察係を作っているんだろうなというのも納得できました。

また、サイク持ちじゃないはずの管理人さんのキャラも立っているのが味わい深い。

しかし、悪用すれば国家テロくらいできそうなサイク持ちがほのぼの暮らしているというのもある意味現実味があるというか、実際自分にサイクが発現してもこういう暮らしで満足しちゃうだろうな……、と感じさせる空気感もいいですね。この辺は今回の冒頭で盆地を眺めていましたが、大都会を舞台にしてないのが生きているのかも。

鵺の陰陽師

第55話 あの時の学郎

サブタイトル見た感じ、本編の戦闘シーンよりも冒頭の鵺&兵一の会話の方が重要なのかもしれない回。「学郎は死に瀕しても冷静さを失わず、かえって強くなる」ことと、そのときに「鵺の能力を想像以上に引き出せている」というのが重要なのかな?

その辺りを重視した回だったので、描写としては学郎と輪入道の戦闘シーンがメイン。個人的に心配していた先輩サイド(病院)の描写はサクッと終わってしまい、輪入道の準備不足みたいになってしまったのがちょっと残念でした。メタ視点としてはあそこまでピンチっぽく書いたのであればそれを切り抜けるシーンがあった方がうれしかったな~という感じ。

とはいえ、学郎に預けていた先輩の力の展開、先輩帰還からの協力プレイ自体は熱いですね。

逃げ上手の若君

第161話 頑強1338

吹雪の「勝てない」を「負けない」にすり替えるな!は確かに……に、なんですが、「だから郎党が攻撃力になる」という答えであっという間に看破されてしまった。

「洗脳ではなく野心を爆上げされただけ」という先週の感じだと吹雪はこのまま行くのか?と思っていたんですが、ここでまだ混乱が発生するようであれば味方に戻ってくるのもワンチャンあるのかもしれません。とは言っても、死の淵で一瞬だけ元に戻って若に一言残して死ぬとかそういう可能性も全然あるので油断できませんが……。

次回から始まりそうな忍による情報戦は素直に楽しみ。神力を使わないと決めた雫の決め所でもあるので期待できるんじゃないかなと思っています。

アンデッドアンラック

No.211 UNCHASTE

こういう形でアイドル編の対決が始まるのはいい意味で予想を裏切られた感じです。アイドルバトルなんて全人類が大好きな展開がやってきたのでますます盛り上がってきました(主語が大きい)。

くるるが敵対状態で登場し、その際に否定能力が変化しているというのはというのは事前に考えておくべき事項だったな~~~(ビリーの件もあるし)というのがあってちょっと残念ではあります。と言っても「魂」の概念がわかったのが最近で、かつ風子1TOP体制の組織なのでそこまで考慮するのが厳しいというのも現実。

ここは「母は強し!」の文法で楓さんが頑張ってくれることに期待したいところです。

しかし、男性陣の好きな相手が変わる、という結構キツい展開(言ってしまえば寝取られ)をねじ込んでおきながら「絶対元サヤに戻す!!!」という強い意気込みも感じられるのは戸塚先生の癖の強さによるものなんだろうなと思いました。

キルアオ

page 58 ミツオカダンジョン③

シンはおしゃぶり設定なくて良かったんじゃない!?になった回でした。せめて「戦闘中はおしゃぶりがなくてもいい」で良かったんじゃない!?

シン初登場時はこういう濃い暗殺者がどんどん出てくるんだろうなあと思っていたから納得してたんですが、あとから出てきた幻獣組と殺し屋は結構普通にかっこよかったじゃん!!!(ここまで書いて思ったんですが、思ったよりおしゃぶりがウケなくてシン以降のキャラクターの癖がささやかになった可能性はあるのかも……。)

とはいえ、おしゃぶりをしていてもかっこよかったので結構ビビりました。ロボットに秘孔はないだろう!で結構心配したんですが、その心配を上回るかっこよさを出されると好きになっちゃうみたいなところがありますね。

しかし、このタイミングでシンまで殺し屋だってことを知ったのに落ちついている天馬、普通にすごいな。

極東ネクロマンス

第9話 成果

今回の話、コマ割りと話の流れにかなりサスペンスみがありました(ジャンル分けが苦手なのでもしかしたらスリラーとかの方が近いかも)。退魔ものというよりも殺し屋ものみたいなキャラデザと物語の運び方をしていて緊張感があり、新鮮な感じがしてよかったです。

それ故に翠の怪我がかなり致命傷というか、「マンガによっては死ぬレベルのヤツでは……?」に見えたのでかなり心配。メタ的に言えばここで主人公が覚醒(っぽい)したため、流石に死は免れると思うんですが……。こう思わせてくれる描写自体はやはり上手いなと思います。

今回でわかった主人公の死霊・技名ですが、結構独特なセンスですね。私は好き。


作者コメント

小林先生が今週のさいくるびよりで見ていた映画「ウォーリー」についてのコメントをしていてよかったです。こういう形で作品の補足(?)があることがあるのが作者コメントの醍醐味。


少年ジャンプ2024年31号 予告

新連載の3つ目は32号。ここで一旦アニメの放映に合わせて逃げ上手の若君の表紙&巻頭カラー。2連続カラーとのこと。今回、予告面子が新連載中心なのもあって、ちょっと新鮮な感じのキャラクター構成。あと今回初めて気付いたんですが、ジャンプショートフロンティアの作品が載るかどうかもちゃんと予告されてるんですね。

2024年7月1日 発売
表紙 :逃げ上手の若君
巻頭カラー :逃げ上手の若君
センターカラー :悪祓士のキヨシくん
センターカラー :超巡!超条先輩
センターカラー :アンデッドアンラック]

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