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『冬の古本市』参加店一覧

百年

駅から歩いてほど近く「百年」という看板につられ踏み込む感動たるや。

東京・吉祥寺の百年です。2006年に開業しました。山あり谷ありのあっという間の16年でしたが、みなさんの支えあってなんとかいまに至っております。店内は古本を中心に、新刊書やzine・リトルプレスも販売してます。コロナもあって中断中ですが不定期にトークイベントも開催。イラストレーション、写真、絵画作品の展示も。とにかくいろんなことをしています。コンセプトはコミュニケーションする本屋です。百年から徒歩一分のところに一日という姉妹店もあり。今回の恵文社さんの冬の古本市では新入荷・初出しを中心にご用意させていただきました。楽しんでいただけると嬉しいです。店主

背表紙を追いかけ装丁の面白さ感じたい、ビジュアルブックの数々。


日月堂

細密で経年し表情を変えた色彩。紙面には当時の洒落が。

日本でもようやくその言葉が知られるようになってきたエフェメラ(紙もの)の専門店です。今回は、リトグラフやステンシルなどで着色された20世紀初頭~1930年代の図案のプレートなどの紙ものに加え、たまたま出会うことのできた郷土玩具のコレクションの一部を出品いたします。
※写真は参考写真です(店主)

味わい深いフォルム、張り子やお面は伝統的な玩具の文化を伝えます。

東京青山、根津美術館前のビル二階、ドアを開けると、真っ赤な本棚が鮮烈に目に焼き付く”古書日月堂”。古い洋雑誌やマッチラベル、設計図、デザイン画など、エフェメラと呼ばれる紙ものが並ぶお店です。20年間営業されたこの地から移転、2023年からは洗足の静かなワンルームにて新たにスタートされます。このタイミングで、当店には店頭で扱われていた紙ものや、郷土玩具を出品していただけることに。貴重なこの機会を是非お見逃しなく。

古書玉椿

当店の古本市でこれまでも好評を博してきた古書玉椿さん。
世界各国、特に北欧・バルト三国を中心とした手芸本専門店、という特異なジャンルを舞台に充実した品揃えを誇る古書店です。
懐かしさと手仕事の良さをあわせもつ手芸作品の魅力を伝える本を、一冊一冊丁寧に紹介する姿勢には多くのファンが。いざ手に入れようとするとなかなか難しい海外の手芸本。玉椿さんの眼鏡にかなった本ならばと、手芸好きにも絶大な信頼を得ています。東京・国立に店舗を構え、オリジナルグッズの製作など多彩な活動もみせる玉椿さん。今年はどんな品揃えとなるか、ぜひお楽しみに。様々な国と各地域のフォークロアにも触れられる手芸本の魅力をぜひ会場でご覧下さい。

尾花屋

親しみやすく賑やかな店内には古本と雑貨がところせましと

はじめまして。東京の小金井で古本屋を営んでおります「尾花屋」と申します。恵文社の古本市に参加するのは初めてですが、自分は京都出身で、学生の頃、自転車で西陣から恵文社→萩書房→ガケ書房→東龍ラーメン→鴨川で一服するというルーティンをしていたことがあります。ですのでこういう形でお誘いいただき、古本市に参加できることを嬉しく思います。
今回持っていく本は、ちょうど自分が今まで集めた本を、半分ほど整理しようと思っておりましたので、その中から、あの頃の自分が喜びそうな本。また、自分のお店で並べているものの中から、恵文社さんに来られる方に喜んでいただけそうな本を選んで持っていこうと考えています。うちのお店では、一般書から専門書、アンティーク雑貨、絵本、古着などまで、小さな店ですが、何かお客さんの琴線に触れられるものを並べたいと考えています。昭和感満載の小さい商店街の途中にあるお店です。お近くに来られる際にはぜひお立ち寄りください。何卒よろしくお願いいたします。(店主)

ぎっしり詰まった本の棚!と、思えば別の一角には古着や雑貨も充実。

東京・新小金井駅から歩いて3分ほど。豆腐屋さんや魚屋さんが並ぶ懐かしいおもむきの商店街にある”尾花屋”。ジャンル拘らず集められた本棚の間に、古着や郷土玩具、ポストカードなども置いてあり、老若男女のハートを掴む広いセレクトは、まさに「街の古本屋」さん。それぞれが長居してモノ探しに没頭したくなる、温かな空気がとても良いのです。


とらんぷ堂書店

とらんぷ堂書店 はフランスを中心にヨーロッパやアメリカの洋書を扱うネット古書店です。とらんぷ堂の現在の形は、2019年11月19日に構築されました。シルヴィア・ビーチという一人のアメリカ人がパリで開いた伝説の本屋「Shakespeare and Company」の開店、1919年11月19日の100年後にちなみんで、これまでのネット古書店としての経験を活かしての再開です。
店主の桃子さんの興味のおもむくまま、偶然にひかれるままに集めた美術書や、装丁の美しい佇まいに魅力あふれる本たち。
古本や洋書が身近な楽しみになるきっかけや出会いのあるエレガントで洒脱な古書の数々を是非お楽しみくださいませ。

半月舎

彦根のお城の近くで10年ほど古本屋をしています。彦根は、大阪・京都・名古屋・北陸どれもさほど近くはないかわりに意外と遠くもなく、ちょうどいい場所にあります。暮らしやすいまちなので気に入っているのですが、冬は北陸の天候の影響を受けて暗いのだけはとてもつらく、昨年末は記録的な大雪まで降ってこの古本市への参加が遅れてしまいました。今年は雪が降らないようにお祈りしながら古本市の本を用意しております。特定のジャンルに特化しているということもないので品揃えにはこれといった特徴はないと思うんですが、寒い冬の日に胸に本をかかえて帰路につく気持ちで棚をつくりますんで、よかったらご覧ください。

古書柳

冬の古本市ではすっかりお馴染みの古書店。実店舗はお持ちではありませんが、毎年出店を楽しみにされているファンの方も多いはずです。文芸書を中心にした多彩な品ぞろえをされています。クモが苦手で「キリンジが好きか」という質問をされることが好き。

自己紹介がわりに今回出品していただく本を先にご紹介いただきます。

1.新装版 詩集 わたしの動物園
(阪田寛夫著・牧羊社・昭和52年)¥2,750(税込)
阪田寛夫の最初の詩集は昭和40年に牧羊社から刊行されました。この本はその新装版です。
好きな詩は「牧師さんの女の子」と「葉月」。なんとなくアメリカの作家ウィリアム・サローヤンの小説を読んでいるような気分になります。

2.しずかな人 しずかな部分 天野忠詩集
(天野忠著・第一芸文社・昭和38年)¥19,800(税込)
とても簡素な装幀の詩集です。「夫婦」という詩のなかに、「空には 鳥もなく 虹もなかった 何もなかった 空には 空色だけがあった」
という一節が出てきますが、まさにそんな空の色の表紙です。

3.山鳩
(小沼丹著・河出書房新社・昭和55年)¥3,850(税込)
小沼丹の作品はたくさん文庫化されていますが、こちらはまだ文庫になっていません。手に取ると、函入りの本というのはやはりいいものだなと感じます。
ずっと手元に置いておきたくなるような一冊です。

開風社 待賢ブックセンター

本屋です。京都・西陣の外れから、沖縄の本多めのラインナップで参加します。毎年ほかの催事とはちょっと違った本が売れていく恵文社の古本市で、今年はどんな本が旅立っていくのか楽しみにしています。

迷子

京都・銀閣寺にひっそりとある「喫茶・迷子」。
まさにふと迷い込んだ時に「こんなお店が…」と思わせるような不思議なたたずまいのお店です。そしてこのお店の不思議さは、単なる喫茶店ではなく、店主セレクトの渋い古書やアンティークも同時に店内で楽しめるところ。しかしよくあるブックカフェともまた違う…なかなか説明のしづらいお店なのですが、そういった色んな意味合いのあわいにあるような、それこそがこのお店と店主の山本さんの魅力なのかもしれません。当店の古本市では常連の迷子さん。でもあまりおおっぴらには宣伝せず、会場でもやはりひっそりとお客さんの来るのを待っています。どれも味わいのある、そしてお求めやすい価格の古書は一見の価値あり。皆様が掘り出し物に出会えますように。


古書思いの外

イベント出店等移動型店。文芸、人文、芸術などが中心の品揃え。
鯛を捌くことができる。
本の集まる場所でお会いしましょう。


moshimoshi

キッチュで愛らしいお菓子のおまけ、小さな世界。

趣味の店モシモシ、古いもの、本、おやつクラブ、手芸。
思わず触って手のひらに乗せたい、古くて小さな愛らしいものたち。
実店舗は知る人ぞ知る隠れ家的お店。
レジ後ろの油絵にはどなたも目を奪われるでしょう。
印象的で、愛らしいお店。

古書善行堂

京都・銀閣寺にほど近い場所に、文学に触れる楽しみのある古書店がございます。店主は古本ソムリエとしてもご活躍の山本善行さん。骨の随まで古本が詰まっているのではないかと錯覚するほど、古本と共に生きる善行さん。お話上手で、お喋りの中から手に飛び込んでくるとっておきの1冊との出会いも楽しい。
元々はお客さんである清水裕也さんとの共著『漱石全集を買った日』では、古本収集の楽しみ、清水さんと関西の古本屋さんのと、好きなものが運ぶ喜びを語ります。
知識欲はもちろん、文学的な美しさ、グッと心に印象を残す選書も魅力です。昨今は私小説作家・上林暁関連の選者としてもご活躍。
著書『関西赤貧古本道』(新潮新書)『古本泣き笑い日記』(青弓社)、岡崎武志との対談集『新・文學入門』(工作舎)など
※店主体調不良の為、不参加となりました。

山本坊ちゃん堂

アーテイストである山本精一さん
1986年から2001年まで「BOREDOMS」に参加。以後、「ROVO」「羅針盤」「想い出波止場」他、多数のバンド/ユニットやソロワーク、内外の音楽家とのセッション等で、プレイヤー/ソングライター/コンポーザー/プロデューサーとしてご活躍。またさらに画家、写真家としての活動も行っており、個展や主に自作のアートワークにおいて定期的に作品を発表するなどワールドワイドに活動する山本さん出店の古本です。
が、あるとは限りません。いつ登場するかもわからない。幻の古書店。
今年は山本さんお手製のダイアリーを販売中です。

HAND SAW PRESSによるリソグラフ印刷の、多色刷りによって浮かび上がった魅惑の色彩。
とってもユニークで使い勝手がいいと評判です。


品品堂

古本市では注目の的になりましょう…

主にフォークシンガー世田谷ピンポンズの関連グッズなどを制作するレーベル。古本活動は一箱古本市やフェアなどでの出店が主です。古書の専門性というよりは、好きなものから広がったものというラインナップ。ピンポンズはじめ、関わるデザイナーなどの蔵書をメインに現代文学はじめ、漫画や絵本、画本などバラエティー豊かなに展開。コロナ禍になり生産できなくなっていたオリジナルグッズのトートバックなども、御蔵出しとのこと。


実に魅力的な出店者さまの数々。古本の出会いは一期一会。
同じ佇まいには二度と出会えません。価格も時世などにより変動いたしますので、タイミングは常に今がベスト。ビビビと来たら、お見逃しなきよう。
スタッフ一同心よりお待ちしております。

<ご来店の皆さまへ>
感染症予防にご協力をお願いいたします。
・マスク着用
・手指の消毒(会場に設置しております)
・大きな声でのお話はご遠慮ください
・発熱、体調不良、風邪の諸症状が見られる場合のご入店はご遠慮ください
・会場内が混雑する場合は、入場制限等をさせていただく場合がございます

(原口)


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