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6月11日|〈歴史〉は私たちのなかにある―思想家・戸井田道三の教え

「戸井田道三は、私の「はじまりの師」でした」。
「いま」を生きる自己のからだを見つめることで、歴史の深層に流れるものを探究した在野の思想家・戸井田道三(1909~1988)。10代半ばより学校という制度の外でその教えを受け、親交を結んだ文化人類学者・今福龍太氏による批評的評伝『言葉以前の哲学 戸井田道三論』が2023年6月、新泉社から出版されます。

「戸井田は、人間の歴史の深層には「涙の川」のようなものが流れている、と考えていました。この涙は、民衆が被った苦難の歴史をただ意味しているわけではありません。苦難の影には悦びもあり、ささやかな栄光も、つつましい幸せも、もちろんあったのです。辛いときも、そして嬉しいときも、人々は涙を流してきました。そういう、感情の歴史の総体としての「涙の川」です」——本書より

本書の刊行を記念し、トークイベントを開催します。著者の今福氏をお招きして、能狂言、衣食住、民俗や国文学を自由自在に論じながらユニークな哲学を生み出した戸井田道三の教えについて、じっくりお話しいただきます。ぜひご参加ください。

出演:今福龍太(いまふく・りゅうた)文化人類学者・批評家。
1955年東京に生まれ湘南の海辺で育つ。1980年代初頭からメキシコ、カリブ海、アメリカ南西部、ブラジルなどに滞在し調査研究に従事。その後、国内外の大学で教鞭をとりつつ、2002年より奄美・沖縄・台湾を結ぶ群島に遊動的な学び舎を求めて〈奄美自由大学〉を創設し主宰。著書に『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』(讀賣文学賞)、『宮沢賢治 デクノボーの叡知』(宮沢賢治賞・角川財団学芸賞)、『ぼくの昆虫学の先生たちへ』など多数。主著『クレオール主義』、『群島-世界論』を含む新旧著作のコレクション《パルティータ》全5巻が2018年に完結。

イベント詳細
■登壇者:今福龍太
■日時:2023年6月11日(日)13:30開場/14:00開始 - 17:00終了
■会場:恵文社一乗寺店 コテージ
■参加費:1000円
■定員:30名
■ご予約:こちらのフォームへご記入くださいませ。

<ご来店の皆さまへ>
感染症予防にご協力をお願いいたします。
・状況に合わせマスク着用と咳エチケットにご協力をお願いいたします
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