見出し画像

9/25-10/25|『暮しの手帖』フェア

創刊は、戦後まもない1948年9月20日。
生活を健やかに、暮らしを大切にする雑誌『暮しの手帖』。

すべての生活者に向けた雑誌であり、豊かで親しみ深く、チャーミングでシンプルなレイアウトによる紙面は、当店でも若い方からグラン世代まで、そして時には海外の方まで、実に幅広く手に取っていただいております。
そんな「暮しの手帖」ですが、今年でなんと、75周年。
徹底した実証主義にはじまり、驚くべきことは現在まで広告をとらないスタイルで続いているということ。一般的な雑誌は、広告収入が主な収入源で、現在の出版業界の斜陽といわれる部分は、雑誌文化の衰退と同義ともいえ、紙など原材料も高騰しているこのような時代において、読者の購読料のみというのは驚くべきところです。

「戦後の日本の暮らしを変えた」と謳われるようになった雑誌の誕生は、当時、日本読書新聞に務めていた大橋鎭子さんが、芸術的素養と企画力に優れた奇才の人物、花森安治さんに出版業の話を持ちかけたのがきっかけでした。
人気コーナーの”エプロンメモ”読者の投稿を集めた楽しい1冊。
初代編集長である花森安治さんの仕事と美学の詰まった1冊。

また、暮しの手帖の通販会社グリーンショップからは、初代編集長である花森安治さんの図案を使った一筆箋やハンコ、ピンバッチ、歴代の暮しの手帖を飾った表紙絵のポストカードセットなど、小物や文具も入荷いたします。
そして、当店でもロングセラーの『5年日記』、今年は限定の新色も入荷。

定番のレッド&ネイビー今年は限定の新色も!

いつぞや、レジに立っておりましたら、色がどうしても決めれないと5年日記を抱えて相談にいらっしゃった方がおりました。聞くと、老年を迎えたお母さまに贈りたいということで、この日記を贈ることで日々を残してほしい。もしかすると、いつか自分の手元に戻ってくるかもしれないその時に、自分の宝物にしたいとおっしゃる方がおられました。遠方で暮らすお母さまの日々や、そばに寄せておきたいと思える関係や心にじーんと、尊い思いがいたしました。結局、お色は私のアドバイスとは逆の、最初に手に取った色を選ばれました。(そういうものですよね!ふふ)

さて、フェアは約1ヶ月続きます。
当店へお越しの際はぜひご覧になってくださいね。
※恵文社一乗寺店へのアクセスはこちら


担当 原口


いいなと思ったら応援しよう!