見出し画像

恵文社『冬の古本市』 参加店さまのご紹介・その①

こんにちは。書店の原口です。
先日のクリスマス、「Trick or Treat」と口ずさみながらレジに絵本をお持ちになった小さなお客さんがおりました。無邪気な姿に癒され、すぐ後に控えた古本市搬入の活力になったことは言うまでもありません。
さて、現在恵文社では毎年恒例「冬の古本市」が絶賛開催中。
ご参加のお店さまよりコメントをいただいておりますので、会期中少しずつご紹介していきますね。

まずは、スリップのひとことが楽しく素敵な店「narda」さまより


丁寧に扱われた本と、スリップにご注目。

narda
[ narda ](ナルダ)は、古本のオンラインストアです。2019年4月にオープンしました。実店舗はありません。ネットの向こう側にいるお客様の姿を想像しながら、できるだけわかりやすい紹介文を添えるよう心がけて、ほぼ毎日何かしらの商品をアップしています。店名は、『遠い街』(串田孫一著)という小説に出てくる主人公にちなんで名付けました。知らない街にある、小さな本屋にふらりと立ち寄るように、気軽にサイトを覗いていただければと思っています。

 

続いて、昨年も大変好評いただきました日月堂さん。
芸術・美術・デザイン並びにモダニズム、表象文化研究について、独自の眼で収集してこられたコレクションとも言える品々。此度の古本市でも非常に珍しい紙ものが入荷しております。

ジャン・コクトー 銅版画 マット付き
※ラディゲ「ドルジュル伯の舞踏会」限定220部より

日月堂
エフェメラとは、果たすべき役割を終えたら捨ててしまう、とるに足らない紙製品や印刷物のこと。ラベルや包装紙、チラシ、パンフット、見本帖、ノートなど、日月堂は戦前から1970年代頃までの古いエフェメラを扱う専門業者です。2022年に20年間営業した表参道の店をたたみ、いまはアポイント制の仕事場に。「恵文社冬の古本市」は1年に数度しかない顔見世興行のひとつです。なぜこんなものがこれまで生き延びたのか、誰がとっておいたのか、どこから出てきたのか……不思議なエフェメラの世界をこの機会にちょっとのぞいてみて下さい。

 

デザイン、ファッション、思想、哲学etc.. 
幅広いジャンルをご用意くださったのは当店では初出店、東京・下北沢にお店を構えるクラリスブックスさん。

見れば見るほど面白い本ばかり。

クラリスブックス
下北沢で店を開業して2023年で10年になりました。街の古本屋さんを目指しているので、得意ジャンルというものはなく、広く人文系の本から、写真集・デザイン・映画音楽など、さまざまな本を取り扱っています。古本屋というものは、自ずから店主の個性や性格が店や棚に現れるので、これからもあまり背伸びせず、身の丈に合った店作りを進めていければと思っています。今回、古本市に参加させていただき、とても光栄に思います。少しでも多くの方に楽しんでもらえるよう、いろいろな本を詰め込みました。よろしくお願いいたします。

 

瀟洒なスートがトレードマークのオンライン古書店・とらんぷ堂さん。
今年はバラエティに富んだ内容でのご参加です。

両面開きの扉が目印。コミックやファッション紙のバックナンバーも。

とらんぷ堂書店
とらんぷ堂書店はフランスやイギリスの洋書を扱うオンライン古書店です。
美術書やとらんぷ関係の本、装丁の美しい本など言語がわからなくても楽しめる本、そして言語がわかればもっと楽しくなりそうと思わせてくれる本を扱っていきます。
そして、2024年1月から北浜のアトリエ箱庭で英語教室を始めます。
最初は「イギリス空想旅行講座」というちょっとスパイスの効いた講座をご用意しましたので、ご興味を持っていただけるとうれしいです。
洋書の販売と英語教室を通して、洋書が身近な楽しみになるきっかけを作れたらと思います。

 

古本は期間中、補充を行いながらの開催です。
その②の更新もお楽しみに。

(原口)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?