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6月22日|『日本写真史 写真雑誌1874-1985』刊行記念トークイベント”写真”って何だろう?

誰しもが日々触れている”写真”というものについて
みなさんは「写真」といえば、何を思い浮かべますか?
多くの人が日常持ち歩くスマートフォンにもその機能は搭載され、今や小さな子どものおもちゃにも写真の撮れる機能が備わっていたりとその形は多様で、わたしたちの記録・表現を支持する身近な存在である「写真」。
この度、その”写真”というものについて、理解と想像を深めるイベントを開催することとなりました。

そのきっかけとなったのは…
平凡社より刊行のこちらの書籍。
実に10年以上の歳月をかけ編まれた、日本における写真史を網羅した1冊
日本写真史 写真雑誌1874-1985
日本に写真という技術が渡来し、どのように利用され発展してきたのか、その黎明期から戦時プロパガンダ、戦後ドキュメンタリー、芸術写真やマスメディアまでの事象発展を記し、また写真家400名以上を網羅した日本写真のあゆみを伝える大著です。

こちらは写真史家、写真評論家、写真集コレクターである金子隆一氏のコレクションやテキストを軸にして、写真史家・戸田昌子さんの多大な貢献と共にアイヴァン・ヴァルタニアンさんによる編集で形になったもの。

図版や資料はあまりに貴重なものばかり。
実物を手元に集めようとすると大変なことに…。

この度のイベントでは、写真・写真雑誌のあゆみとともに、戸田昌子さんの専門である「戦前モダニズム」、「写真と文学」、「風景論」などについても触れながら、実際に掲載資料の一部コレクションを拝見する写真についてのトークセッションなるイベントです。

戸田昌子さんのお相手といたしまして、
質の高い印刷技術を保有する京都を代表する印刷会社・サンエムカラーさまより、常に新しい写真表現の現場について第一線で活躍する技術者・大畑政孝さんと、教員を経て写真家になり、パブリッシャーとしての顔をも持つ京都の写真家・吉田亮人さんにもご登壇いただきます。
写真雑誌の繁栄は複製技術の発展が不可欠です。写真を撮影する人、その写真を印刷する人、そしてその歴史を研究する人。異なる角度から写真に携わる三人による鼎談をどうぞお楽しみください。

ということで、今回は新旧の技術による様々な資料が集います。
日常生活や創作活動におけるフィードバックのひとつとして、問いを深め巡らせる会になることでしょう。※こちらは資料保護の観点から配信はいたしません。写真家の方はもちろん、芸術表現を学ぶ方、本作りに興味のある方へ非常におすすめです。
貴重な会ですのでどうぞお見逃しなく!

『日本写真史』刊行記念トークイベント
登壇者:
戸田昌子 写真史家
大畑政孝 株式会社サンエムカラー
吉田亮人 写真家 / Three Books
日時:2024年6月22日(土) 15:00 - 17:00(開場14:30)
会場:恵文社一乗寺店 コテージ
料金:2,500円(現金のみ)
定員:40名
予約フォーム: https://forms.gle/jSaUTKexYe7q4GZy8

 

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登壇者プロフィール

撮影 / Frederic Froument

戸田昌子
写真史家。東京大学文化資源学博士課程満期退学。武蔵野美術大学、
東京綜合写真専門学校で写真史を教える。展示協力者として「幻のモ
ダニスト堀野正雄の世界展」(東京都写真美術館、2012年)、「岡
村昭彦の写真生きること死ぬことのすべて」(同、2014年)、他。
監修に『岡村昭彦の言葉と写真われわれはいま、どんな時代に生き
ているのか』(赤々舎、2020年)、『Hisae Imai』(赤々舎、2022
年)、共著に『Japanese Photography Magazines 1880-1980』
(Goliga、2022年)、他。


大畑政孝(株式会社サンエムカラー)
プリンティングディレクター。写真集や図録のほかに、アート作品や文化財複製のプリントディレクションも行う。また、大型スキャナーを使ったデジタルアーカイブや印刷の品質管理の技術者も兼務。
https://www.sunm.co.jp/
https://twitter.com/sunmcolor
https://www.instagram.com/sunmcolor/


吉田亮人(よしだあきひと)
1980年宮崎県生まれ。京都市在住。滋賀大学教育学部卒業後、タイで日本語教師として1年間勤務。帰国後小学校教員として6年間勤務し退職。2010年より写真家として活動開始。
広告や雑誌などを中心に活動しながら、個人的な出来事や問題、記憶から出発した作品を多数制作。その作品は国内外で展覧会が開催されるとともに、多くの出版物が刊行されている。
2023年に写真集出版社「Three Books」を設立し共同代表を務める。
主な出版物に「Brick Yard」(私家版)「Tannery」(私家版)、「THE ABSENCE OF TWO」(青幻舎・Editions Xavier Barral)「The Dialogue of Two」(Three Books/RPS)「The Screw」(Three Books)、写真家としての10年間を綴った書籍「「しゃにむに写真家」(亜紀書房)などがある。
第47回木村伊兵衛賞2023最終候補、Images Vevey Book Award 2023ノミネート、Paris Photo Aperture First Book Award 2015ノミネート、コニカミノルタ・FOTOPREMIO2014年度グランプリ、日経ナショナルジオグラフィック写真賞2015・ピープル部門最優秀賞など受賞やノミネート多数。
http://www.akihito-yoshida.com


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担当:原口

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