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地産地消のわかりやすい場づくり、そのまちならではのマルシェ

まちづくりの仕事をしていると、よくテーマとしてあがる地産地消。
そして、よくアイデアとしてあがるマルシェ。

僕が住んでいる都農町には、残念ながら定期的なマルシェがありません。

一移住者としては、せっかく来た町だから、その町の食材を直接、生産者から買いたいなと思います。

とはいえ、だからといって、安易にイベント的にやったところで長続きしなければ意味がなく、都農町ならではで、持続可能性のある朝市・マルシェを企画していく必要があります。

1. 地産地消へのニーズ

生産者・消費者ともに、地産地消を意識している人は9割。

消費者が意識するメリットの2つめに「生産者が身近に感じられる」とありますが、同感です。

個人的にも、スーパーや道の駅で買い物をするとき、必ず生産地を見る癖がついてますし、都農町産から優先して買います。

なければ隣町、なければ宮崎県産、九州産みたいに。。近いところから、というのは本能的なのか。

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実際に、消費者が知りたい1位は「どこで買えるのか?」です。

これもうなずけるデータ。とくに、やさい・くだものや、さかなはどこにいったら地元産が買えるのか、あるいは飲食店の情報なんかもあるといいと思います。

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これから、都心から地方への移住者が増える、という前提で考えると、より一層、地産地消へのニーズは増えるでしょうし、当たり前のことになっていってほしいと思います。

ゼロ・カーボン的にも、地産地消がすすめば運送コストが減るので、推奨されていくのでは。

2. マルシェへのニーズ

地産地消へのニーズと比例してか、ここ10年、東京をはじめとする都心部でもマルシェが増えて、すっかり定着した感はあります。

僕が20代のころ、移住していた新潟県上越市でも、名前は「朝市」でしたが、地域の生産者が直接、路上で新鮮ややさいを販売する市が人気でした。

毎月「2」と「7」のつく日に開催する『二・七の市』と、「3」と「8」の着く日に開催する『三・八の市』の2つがあり、市民にもすっかり浸透、定着している市でした。

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都農町の隣町、川南町では、2006年から軽トラでそのまま販売する『トロントロン軽トラ市』が開催、主催者の方々の努力で、毎月第4日常備に開催し、毎回約130店舗、1万人が来場する日本最大規模の軽トラ市です。

このようなかたちで、商工会や地元の生産者が一体となって、その町ならではの市やマルシェが開催できるのが理想です。

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3. 都農町らしいマルシェとは

どうしたら都農町らしく、定期的に朝市やマルシェを開催できるか?

全国のまちづくりや地域活性化のお仕事をされている方は共通するテーマかもしれません。その町らしいマルシェ。

少し冷めたことを言うと、どこの町も、提供・販売するやさいやくだものは大差ないものです。(旬の特産品は別に)

そうなると、川南町の軽トラみたいに、素材+提供・販売形態に特徴をもたせることが問われるのかもしれません。

都農町で、何か「らしさ」をと考えた時、真っ先に思い浮かぶのが、都農神社です。

神武天皇が東遷の際、立ち寄った都農神社は日向国一之宮神社です。日向国(宮崎)でもっとも格式の高い神社なのです。

現在、観光スポットとしても年間約18万人が訪れており都農町では道の駅つのに次ぐ拠点です。

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都農町らしいマルシェをつくるなら、都農神社境内が、町内外の人たちにとって一番わかりやすくて、誇りと愛着のある場になるのではないかと思います。

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境内には池や緑地も多く、昔は保育園や動物園もあったというほど地元の人の居場所としての歴史も長いため、新しい場づくりが期待されます。


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