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核融合発電

核融合発電とは、水素などの軽元素を高温・高圧下で融合させて、核融合反応によってエネルギーを発生させ、そのエネルギーを利用して発電する技術のことです。

核融合発電は、核分裂と異なり、燃料に使用する水素は豊富に存在し、燃料として使用する際に放出される二酸化炭素等の温室効果ガスを排出しないことから、地球環境に対して大きな負荷をかけません。

また、核融合反応に必要なエネルギーは非常に高いため、実現に向けて技術的な課題が多く残されています。しかし、核融合発電によって、安全かつ安定的なエネルギー供給が可能になることが期待されています。

現在、国際的な核融合実験炉(ITER)の建設が進められており、核融合発電技術の開発が進められています。ITERでは、トカマク型反応炉と呼ばれる炉内にプラズマを閉じ込める形式が採用されており、将来的には商用発電への応用が期待されています。

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