鈴木ユウヤ

中央競馬と南関競馬の予想をブログで毎日公開。100円でも真似できる「1点買い」と初心者…

鈴木ユウヤ

中央競馬と南関競馬の予想をブログで毎日公開。100円でも真似できる「1点買い」と初心者にも分かりやすい解説にこだわります。 【ライター活動】SPAIA競馬/週刊Gallop(東大HC在籍時)

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競馬ナイト+(プラス) 2024年6月号発行・文:鈴木ユウヤ

1.編集前記 日本ダービーが終わり、中央競馬はまた新しい1年のサイクルが始まる。2歳馬が競馬場に姿を現し、世代の中で争っていた3歳馬は古馬との対戦を迎える。 「勝ち上がり方式」の中央競馬において、クラスに不釣り合いな強い馬は徐々にそのクラスからいなくなっていく。6月はその仕分けの力学が働く前の時期にあたる。「同じクラス内でのミスマッチ」が最も起きやすい。的中させるだけなら1年で一番簡単といっても過言ではない。 そんな前提に立って、今回の2章は「6月ミスマッチ現象」と

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    • 【宝塚記念】ドバイ遠征組不振の傾向でひと波乱? 有力馬の調査レポート

      宝塚記念2024 上位人気想定馬の評価ドウデュース 能力評価:★★★★★ 得意条件:軽い馬場 苦手条件:道悪に若干の不安 臨戦過程:ドバイ遠征から中11週でシーズン2戦目 《寸評》 イクイノックス、リバティアイランド、スターズオンアース、タイトルホルダーらが揃った昨年ジャパンCは(7着くらいまでは)近年屈指のハイレベル戦で、そこでの4着は高評価。有馬記念もレースレベルが高く、今回1番人気になるのも妥当だろう。前走ドバイターフは出遅れ、内で進路取りに苦慮したまま終わる不

      • 【マーメイドS】重ハンデの2頭に暗雲 有力馬の調査レポート

        マーメイドS2024 有力馬の評価ミッキーゴージャス 能力評価:★★★★ 得意条件:内回り1周の2000m近辺 臨戦過程:大阪杯から中10週。1週前追い切りはCWで自己ベスト更新 《寸評》 同舞台で修学院Sを勝利。この時は2着馬エアサージュがのちに鳴尾記念で3着、4着グランディア、5着セントカメリアも3勝クラスを既に突破するなどメンバーレベルが高かった。愛知杯はハイペースで差し馬向きの展開になった面もあるが、開幕週でインが非常に有利な馬場を外から動いて勝った。あのレー

        • 【函館SS】アサカラキングに懸念事項あり 有力馬の調査レポート

          函館SS2024 有力馬の評価アサカラキング 能力評価:★★★★ 得意条件:マイル以下で【4-1-0-0】。短距離合う 臨戦過程:高松宮記念除外からモルガナイトSにスライドして勝利。そこから中8週 《寸評》 以前は中距離で先行して味なく後退するだけのレースが続いていたが、12月に距離をマイルへ詰めると変わり身を見せて勝利。さらに1400mで連勝し、阪急杯タイム差なし2着。さらに短縮した前走は悠々逃げ切った。短いところで才能が開花した。 ただ、阪急杯は開幕週の阪神芝1

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          【安田記念】ロマンチックウォリアーに死角はあるか? 有力馬の調査レポート

          安田記念ソウルラッシュ 能力評価:★★★★ 得意条件:上がりかかるレース 苦手条件:東京の良馬場は? 臨戦過程:年末の香港遠征から休養を挟み、マイラーズCを叩いて2戦目。順調 《寸評》 マイル転向以降はレース上がりと着順が見事に連動する戦績で、レース上がり34.6秒以上なら6戦全勝、同34.0秒以下なら3戦して馬券絡みがない(※海外は省略)。そして3-8走前は自身の上がりが全て33.5~33.7の範囲に収まっている。つまり、切れ味比べだと相対的に伸び負け、バテ合いにな

          【安田記念】ロマンチックウォリアーに死角はあるか? 有力馬の調査レポート

          【日本ダービー】能力のジャスティンミラノvs条件好転のレガレイラ&アーバンシック 有力馬の調査レポート

          日本ダービー(東京優駿)ジャスティンミラノ 能力評価:★★★★★ 苦手条件:2400mに一抹の不安? 臨戦過程:共同通信杯、皐月賞と歩んで王道の中5週。特にマイナスなし 《寸評》 新馬戦はスローを先行抜け出しの形とはいえ、のちに一方的な内容で2連勝するヘデントールを封じたもの。共同通信杯は出遅れたが、少頭数と外枠とスローのおかげでリカバーが効き2番手を確保。そこから押し切った。展開利があったのは事実だが、ラスト10.9-10.8も上がり32.6秒も「スローだから出た」

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          【オークス】桜花賞敗戦から浮上してくるのは2頭! 有力馬の調査レポート

          オークス(優駿牝馬)ステレンボッシュ 能力評価:★★★★★ 得意条件:叩き良化型? 臨戦過程:直行で臨んだ桜花賞から中5週。順調 《寸評》 札幌芝1800mでの新馬勝ちは数字と相手こそ目立たないが、初角で逸走した馬のアオりを大きく受けており、それでも勝った点は素晴らしい。2戦目サフラン賞2着の内容がイマイチだったが、その後パフォーマンスを上げて阪神JF2着。使ってよくなるタイプか。 桜花賞は序盤少し追っつけながらのレースで中団を確保。4角では内からアスコリピチェーノ

          【オークス】桜花賞敗戦から浮上してくるのは2頭! 有力馬の調査レポート

          【ヴィクトリアマイル】覚醒ナミュールの独擅場か? 有力馬の調査レポート

          ヴィクトリアマイルナミュール 能力評価:★★★★★ 得意条件:京都ベターか 苦手条件:以前は連戦×も、克服した感あり 臨戦過程:ドバイ遠征帰りで中5週 《寸評》 2歳時、それこそ新馬戦でラスト10.8-10.7というラップを出した時点から将来を嘱望されてきたが、4歳春まではまさかの無冠。連戦すると馬体が減ってパフォーマンスを落とすという弱点が競走成績にも直結していた。 そんな大器が4歳秋ついに覚醒。富士Sを1:31.4の好タイムで制したところまでは驚かないが、マイル

          【ヴィクトリアマイル】覚醒ナミュールの独擅場か? 有力馬の調査レポート

          競馬ナイト+(プラス) 2024年5月号発行・文:鈴木ユウヤ

          1.編集前記 快進撃が止まらない。 わたしの馬券の話……といいたいところだが、そうではない。カリフォルニアクロームだ。以前某所の記事で「もはや神フォルニアクローム」などと紹介したのだが、その後もオイシイ馬券を再三提供している。 ちなみにわたしは「血統派」ではない。血統派ではないからこそ、種牡馬の特徴については他のファクターを差し置くほどの決定的なバイアスだけ把握している。現実問題、ウン百頭といる種牡馬の特徴を全て覚えるのは困難だし、効率的とも言い難い。競馬予想はもっ

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          競馬ナイト+(プラス) 2024年5月号発行・文:鈴木ユウ…

          【NHKマイルC】横の比較が困難な頂上決戦 有力馬の調査レポート

          NHKマイルCジャンタルマンタル 能力評価:★★★★★ 得意条件:高速の持続力勝負 臨戦過程:朝日杯FSののち、距離を延ばして2戦。ハイペースを先行してからの距離短縮は理想的。中2週の影響さえなければ 《寸評》 2歳時に無傷3連勝でGⅠ制覇。ただし朝日杯FSはイン有利の馬場で最内を立ち回れたこと、勝ち時計が前週阪神JFより1.2秒遅かったことから、牝馬との比較では少し疑問が残る。 共同通信杯はペースが遅すぎて良くも悪くも参考外。皐月賞は1000m通過57.5秒の超ハ

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          【天皇賞(春)】長距離界に帝王君臨? 有力馬の調査レポート

          天皇賞(春)ドゥレッツァ 能力評価:★★★★★ 苦手条件:折り合い的には中距離の方がベター? 臨戦過程:休み明けの金鯱賞を叩いて計画的な2戦目。中6週 《寸評》 「3歳夏の間に芝中距離の古馬3勝クラスを勝つ」というのがなかなかの快挙で、同様の例は2000年以降だとアヴェンチュラ、ショウナンマイティ、アズマシャトル、リアファル、グローリーヴェイズ、アナザーリリック。いずれも後の重賞馬、うちドゥレッツァ含め3頭がGⅠ馬になった(筆者註:ショウナンマイティとリアファルもGⅠ

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          【マイラーズC】セリフォス、ソウルラッシュの一騎打ちムード 有力馬の調査レポート

          マイラーズCセリフォス 能力評価:★★★★★ 得意条件:スローペース 苦手条件:ハイペース 臨戦過程:香港マイルから4か月ぶりのレース。安田記念へ向けた叩き 《寸評》 3歳安田記念から古馬相手に0.1秒差4着とし、秋には連勝でマイルCS制覇。4歳安田記念は1:31.6の好タイムで走破して2着。能力断然は論を待たない。 ハイペースを追いかけると若干甘くなるところがある馬。Twitterに載せたが、テンの2F目が遅いレースなら無類の強さを誇る一方、速くなると一枚信頼度が

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          インプレッションの悪魔と、競馬予想という業(カルマ)

          インプレッション、ページビュー、再生数……。 インターネット広告の隆盛に伴い、現代は「たくさん見られることが金銭に化ける」という時代になった。 むろんこの構造がなければわたしのような雑魚Webライターには存在意義がないわけだから、感謝しなければならない。構造に生かされている。 しかし今のX(あえてTwitterとは書かない)の状況を見ていると、なにかとてつもなく大きな間違いが起きているとしか思えないのだ。バズった投稿にはインプレッション(閲覧数)稼ぎの無意味なリプライが

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          【皐月賞】どの馬も一長一短の上位拮抗戦 有力馬の調査レポート

          皐月賞シンエンペラー 能力評価:★★★★ 苦手条件:ソラ癖あり? 臨戦過程:ホープフルSから休み明けの弥生賞を叩いて2走目。古き良き王道 《寸評》 現3歳世代屈指のハイレベル重賞となった京都2歳Sの勝ち馬。ホープフルSも好位の内目追走から直線半ばで完全に抜け出したが、ゴール前でレガレイラの強襲に遭って2着だった。しかしながら、レガレイラが近寄ってきてから明らかに再加速しており、止まったのではなくソラを使ったものだと思われる。 弥生賞は4角で加速にモタついた分、前との

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          【桜花賞】強者揃いの頂上決戦! 有力馬の調査レポート

          桜花賞クイーンズウォーク 能力評価:★★★★★ 得意条件:不明だが、距離はもう少しあってよさそう 臨戦過程:長い休養はとっていないが、中6週で出走したクイーンCから中7週。特に不安なし 《寸評》 新馬戦は1000m通過63.9秒のラク逃げを打ったオスカーブレーヴがラスト11.0-11.1と急加速したところで置かれてしまい、G前で再度迫ったところがゴール。負けはしたが、おそらく自身もラスト10秒台の脚を使っていた。 2戦目は阪神外回りとしては非常にレアな加速ラップを余

          【桜花賞】強者揃いの頂上決戦! 有力馬の調査レポート

          競馬ナイト+(プラス) 2024年4月号発行・文:鈴木ユウヤ

          1.編集前記 今に始まったことではないが、高松宮記念は今年もザ・トラックバイアスという決着だった。インの3番手から内を突いたマッドクールが勝ち、2着も最内追走からイン突きのナムラクレア、3着は逃げたビクターザウィナー。進路取りだけで決まった……とまでは言わないが、内外の有利不利は非常に大きかった。 正直、この週の中京芝は土曜からイン追走馬の好結果が目立っていた。見え見えのイン有利馬場だった。にもかかわらず、雨が降っているというだけで「外に出す」と決めつけたジョッキーが多

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