競馬ナイト+(プラス) 2024年11月号発行・文:鈴木ユウヤ
1.編集前記
「コツ」という言葉について辞書で調べると「物事をうまく処理する要領。呼吸。勘所」と説明されている。
わたしが思うに、コツの体得は「言語化」と密接な関係にある。様々なアプローチで物事に取り組み、成功した方法があれば、なるべくシンプルかつ正確に言語化する。「◯◯が△△しないように注意して、××すれば上手くいく」といった具合だ。
たとえばわたしは“パワプロ”をやるとき「スティックを速く動かそうとしないこと、なるべく最小の動きでミートすること」を意識してから打撃が上達した。些細な例だが、こういう言語化を通してコツの体得と「伝達」が可能になるのだ。
言語化が正確さを欠いた場合や、あるいは「たまたまその時上手くいっただけの方法」だった場合は、遅かれ早かれスランプがやってくる。その時に「前はこうだった」という感覚に戻ろうとするのは後退に他ならず、それは好ましくない……と松井秀喜が言っていた。その都度、自分の感覚や環境にあったものを見つけ出して前に進んでいくべきだろう。
私事ながら9月の下旬から10月アタマにかけて馬券の調子がよろしくなかった。2週間ちょっと。秋華賞週からようやく戻ってきた。悪かった期間の内省はできていて「過去走分析」をする際の視点に問題があったと解釈している。そこの考え方を修正した結果、歯車が噛み合いだした。Xに投稿した通り15-18日の大井開催は本命馬が【7-5-0-1】連対率92.3%と走りまくり、馬券の方もホクホクだった。ひとつの「コツ」をつかむだけでこうも変わるかと感動すら覚える。
以上のような経緯を踏まえ、今回の2章「馬券の買い方研究」は自戒も兼ねて「予想精度を上げる『過去走分析の大原則』」というテーマにした。きっと参考になるのではないかと思う。
ほか、ジャパンカップなどGⅠ・4競走の展望、重賞レースのデータ的な考察、川田将雅騎手の騎乗傾向分析などを盛りだくさんの内容に仕上げました。今月号もぜひ楽しんでいってください!
2024年10月30日
鈴木ユウヤ
目次
1.編集前記
2.馬券の買い方研究
予想精度を上げる「過去走分析の大原則」
3.GⅠ大予言!
エリザベス女王杯、マイルCS、
ジャパンC、チャンピオンズC
4.重賞レース「眼の付けどころ」
みやこS~ステイヤーズS
5.地方もアツいぞ!
JBC4競走
6.「この騎手この条件」
複勝率7割超の条件多数! 川田将雅騎手を徹底分析
7.金脈発掘! 「コースのバイブル」
京都ダ1800mの攻略法
8.競馬クイズ「走る大捜査線」
9.お礼とあとがき
※複製・再頒布は禁止しますが、なるべく多くの方に紹介してもらいたい気持ちもあります。良識の範囲内でお願いします。
※出走想定などの情報は10月27日時点のものです。報道された情報に基づいていますが、変更される可能性もあります。ご了承ください。
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