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【きさらぎ賞2024】京都芝1800mの特徴と馬場傾向(トラックバイアス)

きさらぎ賞の好走傾向=外有利

きさらぎ賞(京都芝1800m) 過去5年好走馬直線進路

直線平均進路:9.2頭目÷大外平均:14.0頭目=馬群内直線位置:65%
4角平均位置:3.5番手÷出走平均数:8.0頭=馬群内道中位置:44%
好走馬上がり3F平均タイム=34.45秒

過去3年は京都競馬場工事に伴い中京での代替開催だったため、手元のあるデータは2020年以前。枠だけで見ると内枠も外枠も好走していて特徴を感じないものの、直線はラチから離れた外を通っている馬が多いため「外有利」と評価した。

実力勝負の京都外回り

京都芝外回りコース

京都芝1800mは2角奥の引き込み線からスタートをし、初めてのコーナーである3角まで約900mもある。さらにコーナーは外回りでゆったりと回って、直線はAコースで400mと長くて広い。コースに特徴が少ない為にコース適性などが問われにくく、実力勝負になりやすいフェアな舞台と言える。

小頭数もポイント

きさらぎ賞出走頭数/過去10年ラップ

きさらぎ賞は過去10年の平均出走頭数が9.0頭、二桁頭数になったのが3度しかなくとにかく頭数が少ないのが一つの特徴である。出走頭数が少ないとすんなりとポジション・隊列が決まってしまうために前半のペースが速くなる必要がなく、Sペースの終盤で加速を求めるレースになりやすい。前後半3Fを見ても後傾1.2秒とかなり後半が速く終いの末脚が重要であり、Sペースからの直線加速比べになるためにやや前に分があると言える。

好走馬は人気サイド

きさらぎ賞人気別成績

コースに特徴がなく、頭数が少ないためにペースが緩みやすいといった特徴が揃うと、どうしても人気上位に推される実力馬が崩れにくいレースとなる。
人気別の好走傾向をみると、勝率は1~3人気馬に20%が揃って4人気以下になると一気に一桁台に落ち込む。さらに1~2人気の連対率はともに50%、複勝率は65~70%で上位人気馬が圏内を外すこと自体が稀である。
もちろん人気サイドだけで決まるわけではないものの、過去に好走経験があって人気上位に推されている実力馬は比較的高い確率で好走している→実力のある馬がしっかり能力を発揮する→人気上位の実力馬はよっぽどの割引要素がない限りは嫌うことができないという事は意識しなければならない。

当週の馬場傾向

<トラックバイアス>
2019年 土曜:6.5/日曜:6.8
2020年 土曜:7.8/日曜:12.3
※数値はその日の3着内馬がL1Fで内ラチから何頭分離れた場所を走ったかの平均値

例年はBコース2週目で経過日数的にはトラックバイアスが生まれにくい日数だが、冬の京都はとにかく馬場が傷んで重たいため、傾向は数値が高く「外有利」の傾向が見られる。今年も経過的なものに加えて2週間前の雨開催によって馬場の傷みが加速し、外有利の傾向が強まっていると感じる。

注目馬

◎ビザンチンドリーム
新馬戦は開幕週で内有利の中を4角馬群やや外側から一気の末脚で他馬を置き去りにする強い競馬。内容も上がりは2位に0.9秒つける加速力とL4F 12.6 - 12.3 - 11.7 - 11.5 - 11.3 と加速ラップを長く踏み続けてる持続力を兼ね備え、直線が長く広い上に3角から下り平坦で勢いが落ちない為に末脚の質の高さが求められる京都芝のコース形態にフィットしそう。

★ヴェロキラプトル
阪神外回りで地力が問われる野路菊Sで①着、タイムは1:46.0(35.5-35.2/35.0)で、1800mになった2006年以降(中京代替開催は距離が違うため除く)歴代最速。翌年春に同じ舞台で行う毎日杯と比較しても09年ディープスカイ(NHKマイル①着/日本ダービー①着)、11年レッドデイヴィス(クラシック重賞2勝)、13年キズナ(日本ダービー①着etc)に匹敵する好タイム。それだけ高い実力を見せていながらも人気をしていないのだから妙味がある。前走のツーターンコースから好走経験のあるワンターンコースで一変を期待する。


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