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墨汁のような色の 小さなクロデメキンは 水槽の中で 動き回り 躍動する その姿を 上から…
昔住んでいた町には 金魚屋さんの 大きな金魚池が 水田のように 幾つも 広がっていた 池…
押入れを開けると 古い振り子時計が 仰向けに寝ている 仰向けの姿にも どこか 威厳があっ…
ある日 皿を洗いながら 窓の外を見ると 生まれて間もない ちいさなカマキリが 塀の上で 春の…
幼い日 迷い込んだ 近所の空き地には シダが群生し 所々に 十薬の花が咲き シュロの幹が…
小さい頃 家にあった マホービンの絵柄で ハイビスカスの花を知って 実物を見ないまま 最…
初めて アリクイの姿を テレビで 見た時 アリクイには 悪いけれど 笑いが 止まらなかった 可笑しくて 笑ったというよりも その服が 似合いすぎて 可愛いから 笑ったのだ バクが 夢を食べる 動物ならば アリクイは 夢のなかで 会って話せる 動物 なのかもしれない ミナミコアリクイの画像と情報は『里海WEB科学館』ホームページからお借りしました。
昨日見た夢を 書き記したくて 一通り 書き終えて 読み返すと 所々 昨日見た夢と 違って…
長いこと 揺らいでいた奥歯が ついに 抜けた こんなにも 根が深いものが 長く 共に 在…
会いたくても もっと 話したくても 離れたくなることもある そのうちに 十何年 何十年…
獅子の 一撃に 顔を 歪めることもない ペルセポリス の 浮彫の 牡牛 その 虚ろな目 感覚の …
