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KEIの自己紹介。2度のうつ病から復職した生活保護ケースワーカー。

はじめまして、KEI(ケイ)と申します。

大学卒業後、20代を地方銀行で過ごしたのちに公務員へ転職。
現在は福祉事務所に配属され、生活保護ケースワーカーをしています。

周囲からは「ベテラン」と呼ばれる程に年数を重ね、ここで得た知識・経験をもっと役に立てたいと思い、2024年の新たな挑戦としてnoteを運営することを決意しました。

ここでは自己紹介として、私の使命と、今日を迎えた経緯をお伝えします。

◆使命:CWと生活保護受給者の常識が一致した、納得性のある制度運営を実現させる

生活保護制度って何となく難しいイメージがありませんか?

保護を受ける前から「自分は申請して良いのだろうか?」「親にだけはバレたくない」と悩んだり、保護を受けている間にも「これって収入になるの?」「家の修理費は実費なの?」「なんで就労指導されるの?」とたくさんの疑問が生まれますよね。

担当ケースワーカーに質問しても納得のいく答えが貰えない…そんなこともあります。でも実は、生活保護制度マニュアルできちんとルールが決まっています。でも生活保護を利用している当事者は教えてもらえるまでわからないまま。申請主義ですから、知らない=損なのです。

当事者が何もわからないまま過ごすのは、どう考えてもおかしい。これを解決するために、お互いの常識を一致させる必要があります。

◆これまでの経緯:銀行勤務でうつ病→公務員に転職してうつ病→復活  

大学では福祉学部を卒業していますが、当時からケースワーカーを志していたわけではありません。社会人の第一歩は銀行員でスタートしました。

当時の担当業務は資産運用。言い方が悪いですが、「高齢者を相手にする」のは慣れていましたので、大きな苦労もなく、お金持ちの高齢者へセールスし、それなりの成績を残すことができました。しかしながら毎日まいにち、ノルマを追いかけた営業の繰り返し…7年で疲れ果てて初めてのうつ病を発症。

しばらく無職で過ごしていましたが、再就職しようと受験した地方公務員試験に合格。住民税担当を2年経験したのちに生活保護担当へ異動しました。生活保護制度はとても分厚いマニュアルを熟読しながら業務を進めていきますが、その膨大な情報の習得と、担当している生活保護受給者の対応に板挟みになり2度目のうつ病を発症…。

また休職して復活。違う部署への異動かな、との期待は外れ、再び生活保護ケースワーカーとして復帰しました。それから問題なく仕事をしている、自分自身のメンタルに驚きです(笑)

◆最後に:2度のうつ病を経験して学んだこと

うつ病は本当につらい…。何も手に付かなくなるし、生きていて楽しいことがありません。そんな私よりもつらい経験をしている人も、たくさんいらっしゃるのだと思います。

正直言って、銀行員も公務員も、安定した職業という意味では優良な勤め先でした。そんな環境にいながらでも「仕事を続けられなくなるんだ」と知ったとき、誰もが社会人として生きていくのが当たり前ではないと、痛感しました。

だからこそ、生活保護制度はとても重要なのです。しかし残念ながら、健康で文化的な最低限の生活(憲法25条)は自動的に適用されるものではありません。行政は「申請主義」ですから、求めなければ、得られたはずのものが得られず、結果として最低限度の生活は保障されません。申請があるまでは見て見ぬふり、よほど親切なケースワーカーでない限り、放置されてお終いです。

これを解決するために私のnoteでは、これまでの生活保護業務に携わった経験と知識をみなさまに共有していきます。生活保護を受けていて疑問に持ったこと、その答えはケースワーカーに聞けば教えてくれるのでしょうが、

  • 申請があるまでは対応しない

  • 質問や相談があるまでは対応しない

  • 悪質なケースワーカーは質問しても、あやふやな回答をする

  • 悪質な福祉事務所は組織ぐるみで、不正な制度運営をする

だからこそ、生活保護を利用している方が自分事として生活保護制度を学ぶ場が必要で、その機会を提供するためにnoteを運営していきます。みなさまにとって役に立つものになれば幸いです。これからどうぞ、よろしくお願いいたします。


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