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ピカチュウのお迎えがくるとかこないとか

こんにちは。

鬼が出てくる動画を「こわいこわい」と言いながら好んで観る娘。こんなにも分かりやすく恐怖心と好奇心の狭間を行ったり来たりするのだなと、その様子を観察するわたしは、娘への好奇心でいっぱい。でも、あんまり面白がっていると、突如「ママいや!」と拒否される恐怖もあり、子育てはジェットコースターのようだなと思います。

さて、「こわい」といえば、わたしは子供の頃から、なぜか雷がこわい。大人になっても、ゴロゴロと空が鳴り始めると、どうしてもソワソワしてしまう。それが、少しだけ楽しみに変わったという話。

うちにいるピカチュウの話↓はこちら。そのピカチュウを溺愛している娘。

ある日、雷の音をきいた夫が「あ、ピカチュウのお迎えがきた!」と冗談を言いながら窓の外をうかがう。娘がキョトンとしていると、ご丁寧に「ピカチュウは電気ネズミやから、雷さんが仲間やと思って迎えにきたんちゃうか?」と補足説明。

二人のやりとりを聞きながら、わたしはこっそりと窓から離れて台所へ逃げ込んだけれど、娘は興味津々に夫と並んで空を見上げていた。もちろん、ピカチュウも並ぶ。

空がピカピカッと光るたびに「ほら、光ったやろ!ピカチュウ呼ばれてるわ!」と煽る夫。娘は「ピカチュウのおむかえ!」と、楽しそうに連呼。その傍らで『ぼくはどこに帰るの?』と言わんばかりに、ピカチュウが不安な表情を浮かべていた。

ピカチュウサイドに立ったわたしは、娘に「ピカチュウのお迎えがきて、お空に行っちゃったらママさみしいな」と話しかける。すると、娘は「おむかえきたらおうちに帰るの?」と不安顔。しめしめとピカチュウに目配せして「ピカチュウとずっと一緒がいいでしょ?」と、続けてアピール。

さて、娘はどうするか。しばらく考えてから、不安でいっぱいのピカチュウを抱きしめて「ピカチュウ帰らないの!」と、我が家へ居候し続けることに許しが出た。

良かったねと目線を送ると、ピカチュウがウインクしたとかしないとか。でも、それからというもの、車のハザードランプや切れかけの電灯など点滅する光をみると、娘は『ピカチュウのおむかえ!』と言うようになりましたとさ。はい、半分妄想の話です。


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