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いつもの道がいつもの道ではなくなったこと

こんにちは。

寝る前に限って急にテンションアゲアゲになる娘の不思議。さっきまで、眠そうに目をこすって「ねんねする」と自らベッドに向かってからの覚醒。今日も我が家のベッドはトランポリンと化していて、わたしはクシャミが止まりません。サンタさん、クリスマスには布団用掃除機が欲しいです。

さて、ある休日の夜、突然に「おさんぽいこーっ!靴はいてくる」と言って玄関に向かった娘。せっせと靴をはき「ママ、いくよー!」とお誘いされる。時間は20時を過ぎ、もうすぐ、歯みがきを嫌がる娘と、毎晩恒例の格闘が開始される時間だ。

「もう、お外真っ暗だし、もう歯みがきの時間だよ」と諭すけれど、どうしても散歩に行くと決めている様子。ダメ元で「じゃあ、歯みがきしてから、お散歩いかない?」と提案してみたら、意外とOKをもらった。

ときどき、歯みがきの「仕上げは“おかあさん”じゃなくて、“おとうさん”がいい」と言う。なぜか、このときだけ、“パパ”ではなく“おとうさん”と呼ばれるので、夫はどこか気恥ずかしさを覚えるらしい(まったくの余談)。で、暴れることなく、仕上げ磨きも済んだ。

再び靴をはき「行くよー!」と玄関で待ち構える娘に、「え、ほんとに行くの?」と言いつつ、夫と二人でお供する。はじめての夜の散歩。歩き始めたとたんに「抱っこ」とのたまう。夫に「散歩やのに歩かへんのかい!」と正しいツッコミを受けていた。でも、少しひんやりする夜の空気には、抱っこした娘の温もりが心地よく、「んふふ」と二人で笑いあう。

行き先は、娘に任せた。「あっち」いく、「こっち」がいい、と指示に従って歩く。いつもは行き先を決めて歩く道だけれど、あてもなく歩くというのは新鮮な気がした。すると、ときどき遊びにくる神社に続く道に出た。夜の神社には燈籠が灯り、いつもより神聖な雰囲気を漂わせていた。誰もいない境内をしばし散策して、満足した娘の「かえろっか」との声に帰途についた。

途中、コンビニの前でボディソープを切らしていることを思い出し、慌てて買いに立ち寄ることができた。親の方も思わぬ収穫を得られた夜の散歩道でした。


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