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生まれて1000日目の知らせ

こんにちは。

ある朝、届いたメールを開いたら「今日は娘ちゃんが生まれて1000日目です」との知らせでした。

出産時に区の保育サービスのメーリングリストに登録して、そのままの惰性でメールを受け取っているのだけど、「生まれて○日目」なんて数えてられないから、毎度知らせてくれてありがたく思っている。

はじめの数ヶ月は、ほぼ毎日メールがきて、その時々に育児に必要な情報や母親の不安をやわらげる知恵袋的なコメントがついてた。その頃は、オムツ→授乳→オムツ→授乳の無限ループで、自分が寝るタイミングを掴むのに必死。夜中にふと、自分と子供がポツンと世の中から取り残されたと錯覚することもあった。そんな時、毎朝くるメールが「一人じゃないよ」と言ってくれている気がして、とても助かったのを覚えている。

家族や友人だけでなく、誰か知らない人にまで励まされてきたのだな。娘が生まれて1000日目のメールには、『記念の今日が、よい1日になりますように』とのメッセージに加えて、次のようなことが書いてあった。

「最近、なんだかガミガミしてばかり」「気持ちに余裕がないなぁ」というときには、「ま、いいか」と思ってみることもリラックスにつながるかもしれません。

まさに、突いてくるね。生まれて1000日目というのは、2歳8ヶ月を過ぎた頃なので、母親の多くは、イヤイヤ期の我が子と向き合う日々にある。気持ちに余裕があれば可愛く思えるイヤイヤに、余裕がなければイライラすることもしばしば。

イライラするのは自分の思い通りにならないからで、イヤイヤ期の子供だって似たような気持ちなのだと思う。『ま、いいか』と楽観的に物事をとらえることは、大人の方こそ持つべきスキルだ。

1000日目の記念日、娘がスーパーでみつけた“フルーチェ”を食べたいと言うので、はじめて一緒に作ってみた。この頃は何でも、自分でやりたい!と言うので、溢す→汚れる→手伝うと怒るの無限ループだったけれど、さっそく『ま、いいか』を使わせていただいた。

その結果、台所も娘の服もベチャベチャになったけれど、はじめて自分で作ったフルーチェを一口食べて「おいしい!」と言った娘の笑顔が、すべてを物語っていた。

汚れたら拭けばいい、散らかれば片付ければいい。それが少し後回しになったって、夫も娘も笑っているのだから、それでいいじゃないか。1000日目の知らせは、何気ない日常とわたしの心に少しの余裕をくれました。


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