誰かの憧れになる

いつからだろうか
私はある人を常に追いかけていた。
その方は、いつも何かと楽しそうな人だ。
その方は、どんな時も笑いが絶えない人だ。
しかし、私にはいつもどんな時も真剣に向き合ってくださったのだ。
その言葉の選び方、伝え方、私への向き合い方、全てが心地よかった。

いつからだろうか
私はある人の文章を読むようになった。
その方は、どこか不思議なオーラを持つ人だ。
その方は、とてもしっかりした人である。
しかし、その文章からは、人間らしい「面倒だ」という思いが伝わるのだ。
ひらがな、カタカナ、漢字、スペース、その使い方が巧みだ。

いつからだろうか
私はある人を頼るようになった
その方は、よく気が回る人だ。
その人は、よく私に気持ちに寄り添ってくれる。
しかし、自分の思い・考えもしっかりと伝えてくれる。
なんでもぶつけられる、という安心を与えてくれる。

いつからだろうか
私は、他人との比較を始めた
その方達は、素晴らしい能力を持っている。
その方達は、私にとても良い影響を与えてくれる。
しかし、私は何を、誰に与えられているのだろうか。
私は誰かにとって、そのようにいられるのだろうか。

私が一つ達成したい大きな目標がある。
それは、私が誰かの憧れの存在となれることだ。

一人目にあげた、ある人
これは私の中学時代の先輩である
私は、先輩に卒業に際して、こう言った
「これまで本当にありがとうございます。先輩は私にとっての憧れです」と
それに対して先輩は、こう言った
「それはありがとう。次は、〇〇くん(当時呼んでくださっていたニックネーム)が、同じように『ありがとう、憧れです』って言ってもらえるように頑張って」と
そう言って、いつもの笑顔と共に中学を去っていった

先輩
私はまだ、追い続けているだけのようです

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