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大阪というまち

頭端式のホームに並ぶ、小豆色の電車
阪急の大阪梅田駅の様子である。
阪急の電車の色を、関西の人の間では阪急マルーンと呼ぶらしい。
マッチ箱のような汽車(現在はディーゼル動力らしいが)が走る田舎から出てきた私にとって、9線ものレールが並び、そこに絶え間なく電車が出入りする光景は、圧巻であった。
阪急が出している情報によると、この駅は毎日50万人以上の人が利用しているようである。これは私の故郷である松山の人口にほぼ等しい。

JR大阪駅のバスターミナルへと足を運んだ
高知、浜松、広島、金沢、徳島、名古屋、松江、津山、浜田、高松、松山
パッと覚えているだけでも、これだけの場所へバスが就航している。
多くの人が、絶え間なく、ここを訪れ
どのバスにも、必ず乗っていく人がいる。
どれほどの人が、ここへきて、また帰っていくのだろうか。

大阪には、アメリカの領事館がある。
領事館の前の道路には常に、警察車両が停車している。
領事館の前には、両端と中央付近に警察官が等間隔に並んで立っていた。
この警察官たちは、領事館警備を任されるほどであるから相当優秀なのだろうか。
なにせ、片田舎では、常時、要所警備を行なっているなんてことはないのだ。

ポートタウン線のトラムに乗った。
この車両、無人で動いているのだ。
先頭部に乗ると、運転手の気分が味わえる。前面展望は格別だ。
見える景色は、基本的にトラックと船だった。
天下の台所は健在か。そう思える物流の拠点がそこにはある。

私がこれまで訪れたまちで、
最も大きいまちであろう大阪
最も圧倒させられたまちであろう大阪
電車で30分。そこには、そんな街がある。

有名な歌詞を借りるならば
「近そうで まだ遠い 大阪」

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