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祖母を殺した人に会いに行く①

公開することにした背景

※このnoteでは加害者を責めることも、冷やかすことも目的にしていません。

私の祖母は、私が小5の時に殺されました。覚えているのはまともな葬式ができなかったこと、母がよく泣いてたこと、加害者が政治家の息子で随分なニュースになっていたが、親が気を遣って情報を遮断してくれたこと。

時間が経ち、自分の中にもやもやとした感情があることに気づいたものの、なぜなのか?を言葉にできていませんでした。今思うとおそらく理由は二つで、

1.祖母が亡くなっただけでなく、親の力になれなかったから
2.すべきと思っていることを後回しにしていること

1.は受け入れるとして、問題は2.の方。私は人の痛みがちゃんと分かる人間が一番かっこいいと思っていて、自分もそう生きたいです。そう考えると、この1件から学べることは全て学んだ方がいいだろうなと思っています。同じような経験をしている人もいるだろうし、同じような経験を未然に防げるならその方がいい。特に教育に将来携わりたい私にとっては、教え子が同じような経験をするかもしれないので。

加害者さんも噂によると優秀な人に囲まれ苦労したようです。

「動機善なりや、私心はなかりしか」

今なら責めるでもなく、冷やかすでもなく、この一件に向き合える気がしています。お会いしてただお話を聞きたいと思っています。その過程を公開することで同じような境遇の方のご参考、もしくは遺族の立場をご理解いただく一助になれば幸いです。

本noteの概要

本noteは被害者等が、加害者にコンタクトをする手段についてです。大きく分けて2つあり、手紙を送るか、心情等伝達制度を使って伝言を頼むかになります。

私はまず心情等伝達制度を利用しました。これでお会いしたい旨を伝え、「会いたくない」という返答であれば、お手紙を差し上げる予定です。心情等伝達制度という言葉は聞きなじみがないと思いますので、その制度のご説明から。

心情等伝達制度の概要

被害に関する心情、被害を受けられた方の置かれている状況、受刑・在院中の加害者の生活や行動に関する御意見をお聴きし、御希望に応じてこれを受刑生活中・在院生活中の加害者に伝えます。加害者に対しては、被害の実情等を直視させ、反省や悔悟の情を深めさせるよう指導を行います。

法務省矯正局 以下リンクより抜粋

つまり、被害者等の気持ちや考えていることを、加害者に関連職員の方が伝えてくれるというものです。

加害者が受刑中にのみ申出することができ、書面での申し込みが必要です。提出先は、全国の矯正管区・矯正施設(刑事施設、少年院、少年鑑別所)で可能です。

申出所のフォーマットは以下のページの最下部「各種様式等」の「心情等聴取・伝達申出書」よりダウンロード可能です。

私もダウンロードし書いてみました。


心情等聴取・伝達申込書の準備

申出の送付先

私は加害者さんがいる刑務所に送付しました。被害者遺族には、加害者の処遇等が半年に一回送付されてきます。どこにいて、どんなことをして過ごしているのかが書かれています。

そこに○○刑務所にいらっしゃると書いてあったため、その刑務所に送付しました。本日送付したため、無事届けば明後日には担当の方からお電話があるはずです。どんな流れかは分かりませんが、そこで伝えたいことを口頭で伝えるのかな?

何を伝えるか、整理しなければ。進展あればまた投稿します。


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