「元プロアカペラー」を作った人たち ~岩城の場合~ 第4話 「Hearty-voxその1」
アカペラから始まる卒業式を経て、高校に進学。
アカペラを続けたい、というか、本格的に活動を開始したかった僕は、歌に興味のありそうな者を探す。
が、そう都合よく見付からない。
そりゃ、「アカペラで高みを目指したい」なんて人間、
ある程度アカペラそのものが認知された現在の日本でも、そう見つかりはしないだろう。
さらに僕は人見知りなのである。
この時の自分が「発達障害」というものを理解し、自分がそれに当てはまると知っていたら、また違った道を歩んでいたのかもしれない。
しかし