【うつ備忘録24】リワーク通い3週間の所感など
リワークに通って3週間が経ちました。
今のところ順調です。
リワークの内容は守秘義務があるので詳細は明かせません。
ですので、「こんな感じなのかー」
って雰囲気だけでも伝えられたらな、と思います。
結論から言うとリワークはおすすめです。
理由は
「うつになったら回復するまでの行程が長すぎて、個人で解決できないから」
です。
下のような項目で見ていこうと思います。
① ストレスを調整できる
② 甘えが出にくい
③ 制度面を正しく知れる
④ 自分の状態を正確に把握できる
⑤ 同じ境遇の人がいる
⑥ リワークの課題
⑦まとめ
こんな感じです。
一つずつ説明していきます。
① ストレスを調整できる
1)自主的なリハビリ
リワーク前は、自主的なリハビリをしてました。
具体的には午後から図書館で経済誌を見る、ブログを書く、中国リサーチ…。
ただこのリハビリ方法には限界があるんですよね。
タイムスケジュールで言うとこんな感じ
子どもの登園を見送ってから来館
→10時スタート(12時で帰る)
→午前中だけだと、物足りない
→昼からに変更(だいたい13:00〜17:00)
昼からの行動にすると時間は十分取れますが、午前中が完全に緩んでました。
その上、時間を決めず出発時間も帰宅時間もなるがまま。
やることも基本、読書かブログ書くかせどりのリサーチ。
=結局、自分のやりたいことだけやってるから、精神的な負荷がない。
最初は往復の移動で疲れてましたが、すぐ慣れてしまいました。
途中カフェに変えたりもしましたが、周りの話し声がする分、
多少のストレスはかかりますが、やはりすぐ慣れてしまいます。
復職の自信が出るまでには至らないんです。
2)リワーク
リワークは少しずつストレスが掛かるようにプログラム設計されてます。
・9時スタート→早起きと身支度が必須
・課題が与えられる
・毎日人と会話する
半年以上家で過ごし、年末年始でようやく妻の実家に出入り出来るようになったので、上記のようなことは普通のことですが、ストレスです。
療養後いきなり職場復帰すると、さらに仕事と納期が追加されるので、はるかにストレスは高くなります。
ハードル高い…。復職しても再発する理由が、今なら分かります。
② 甘えが出にくい
これも①の内容と重複しますが、段階的に、それでも無理のない範囲でストレスがかかるプログラム設計となっています。
・課題でやることがある
※納期はありませんが、指定されたことをやるだけで多少気が締まります。
・時間が決められている
遅れれば当然遅刻になるため、仕事と同じく開始時間から逆算して動かねばなりません。
・平日は毎日通院
・お金がかかる※
これが1番大きいです。毎日精算=20日分/月。
医療費扱いになるので、自立支援制度の適用で1割負担になるものの、それでも1万/月は超えます。 +交通費なので、結構な出費に。
結構厳しくないですか?
ただ、それだけの覚悟を持ってみんな復帰と再発防止を目指しています。
③ 制度面を正しく知れる
②でも書いたような自立支援制度をはじめ、傷病手当や障害者年金等、使える制度の知識を勉強できます。意外と多いんですよね。
会社によっては一切の説明が無かったりするので要注意です。
特に、傷病手当は一つの病名・診断では、申請後連続1年6ヶ月までしか受給できません。
例えば一年で復職して一ヶ月働き、再発すると手当を受給できるのはたった5ヶ月です。(これ、会社からも健保からも一切説明無かったので、ビビりました。)
傷病手当が切れても年金や生活保護もありますが、
金額面では一気に下がるため生活が激変する可能性が高いです。
資産売却等、必要になるレベルです。
つまり傷病手当の受給期間に再発防止まで整えて復帰できるのがベストなんです。
ただ、リワークに通えるようになるまで回復するのは個人差が大きいのが現状です。正直、受給期間中にそこまで回復できない人の方が多いかもしれません。
ここに関しては、制度見直しも欲しいところですね。
お金の問題=生活費に関するストレスの有無で、リワークへの集中度合いの幅が出るでしょうし、そもそも前述のように制度をフルに使ってもかなりの出費が追加になるので。
④ 自分を知って再発防止できる
リワークの1番のキモがこれですね。
リワークを日本で最初に始めた秋山先生の書籍でも繰り返し述べられていますが、リワークの目的は自分を知って再発防止できるように考え方(自分)を変えることです。
書籍も数多く出されてるので参考にリンク貼っておきます。
図書館にも意外にも種類豊富で置いてあるので、借りるので十分だと思います。
3つ目がイラスト中心の簡潔な内容で分かりやすかったです。
人のストレスは環境に左右されますが、その環境からのストレスにどう反応するかで心身への負荷が変わります。
筋の通らない、理不尽の塊のような人に八つ当たりされてダウン、みたいな。
基本的に復職は同じ部署に戻ります。ちゃんとした会社なら対策立てたりするでしょうが、結局は人が同じなら環境は同じ。
つまり、復帰する環境は同じなので、ただ復帰すると再発へのカウントダウンが始まるだけなんです。そして再発して休んだとして、傷病手当は受給期間が終わり経済的に困窮して…という悪循環が加速する。
それを回避するためには、同じ環境でも大丈夫なように自分を変えるしかないんです。
リワークではそのためのツールがあり、段階的に自分を知るための課題があり、常駐のスタッフ、臨床心理士さん達がサポートしてくれます。
決して否定することなく、自分を知り再発防止するために自分を変える手伝いをしてくれるんです。
心強い。
⑤ 同じ境遇の人がいる
最後はやっぱりこれですね。
自分だけじゃないんですよ、苦しんだ末にうつになって休んでる人。
本っ当にたくさんいるんです。
同じ悩み、違う悩み、それぞれ抱えてます。
私のように妻子どもがいても、働けずにもがいている人もたくさんいます。
自分だけじゃない、みんな頑張っているんだ、と思うと本当に勇気をもらえます。
綺麗事みたいですが、本当です。
本当に、助かってます。これだけでも通うことにして良かった。
⑥ リワークの課題
長くなってきたので箇条書きで。
・都市圏に集中
・リワーク開設の絶対数が少ない
・費用が高い
結局、こうなっちゃうんですよね。
2010年代から実施が始まった動きなので、仕方がない面もあるとは思いますが。
⑦まとめ
ちょっと長くなってしまいましたが、リワークの現状について記載しました。
今、受講して良さを実感している身としては、
「誰でも、どこにいても、経済的な差関係なく」
受けられるものになって欲しいと思います。
以上です。
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