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時間が余ったら

 生放送では、生なので色んな事が起きる。筋書き通りには行かないことが、生放送の良さであり醍醐味であり、刺激的であったりもする。

ただ、どうにでもなるというところでもあるのだけれど、どうにでもならないところでもある。

生放送とはいえいずれは確定時間が来る訳で、私が担当している放送の枠は、全国放送へ行くまでの確定時間前の枠になるので、絶対に確定時間が来る。 

そこまでに収めなければならない。ただ、何が起きるか分からないというのは、時間が足りないこともあるけれど、余ってしまう事もあるという事で、今日はその後者。

時間が足りなくなるよりは、少し余裕を持ったほうが、窮屈でなくて良いのではと、無理してニュースを詰め込まず、デスクが1本ニュースを飛ばしたところ、時間があまり過ぎた。

リハーサルをしていて枠を3分20秒取っていた枠に、1分余分に時間が出来てしまった。

CMの間に「4分?!」と出演者には聞き返される。キャスターはいつも余計に締めの50秒ほどの原稿を用意している事を私は知っていたので、イケると思っていた。ところが…

今日はスタジオへ持って来ていない事が分かり、慌てて出してもらえるようにデスクに頼み、準備する。

VTRをナレーション入りにしていて助かった。しかしそのVTR中に原稿を渡し打ち合わせしたいが、いつまでも原稿が来ない。 

何でも重なるときは重なるもので、用意は出来たが、何故かせいぜい20秒ほどの原稿がやって来た。1分だよ?

ひとまず、ニュースに関する感想などを出演者みんなで一生懸命伸ばしてくれた。 

緊急事態用の原稿は、もしもの為に常に用意しているものの、ご意見募集や天気予報など逃げの原稿は、キャスターは持っていても私は持っていなかった。これからは時間稼ぎ用の原稿も用意して持参することにしよう。

それでもキャスターに渡せば良いと言うものでもない。キャスターとていきなり渡されても内容を把握出来ないし、簡単に読み始められないだろう。それはやはりVTR中に判断を終えておきたい。  

走って原稿を持ってきてくれたバイトさん、話の内容を膨らませてくれた出演者、落ち着いて話したキャスター、助けてくれた皆様ありがとうございました。

今日も素敵な私たち 
読んで下さりありがとうございます❤️
2021.10.12

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